ではどうしたら?
よりよいパートナーを選ぶためにも、まずは、みずからの性格や好きなこと、興味をもっていること、さらに自分がどんな人生を送ってきたか、などを率直に相手に伝える必要がある。
そうすることで、相手の心も開き、話がはずみ、交際が持続し、より深い関係へと飛躍してゆく。依存しあう関係では真のパートナー選びはできない、という気がする。
肌と肌の触れ合い、ボデイランゲージに勝るものはない。中途半端な言葉、表面の言葉では分かり合えなくとも、ボデイランゲージによって理解が深まるのである。
とはいえ、女の躰は微妙だ。たとえ同じ行為でも、好きな人に抱かれるのと、嫌いな人に抱かれるとでは天と地の違いがある。
行為そのものは同じでも、一方では例えようもない快感を味わうのに、他方では我慢ができないほどの苦痛と嫌悪感に襲われる。
男女の関係を新鮮に保つためには、適当な距離をつくっておくことが必要だ。
強い絆で結ばれていた愛も離れすぎれば薄れるし、近づきすぎれば鬱陶しさがつのる。二人の間には侵すべからざるものがある。
そんな壁のようなものがあったほうが、新鮮で爽やかな関係を持続させることができるように思う。離れて相手を見るときと、身近で見るときとでは、案外評価がかわるものだ。
日常という惰性のなかにいるよりか、たまに逢うことで勃起する強い欲望のほうが新鮮だ。
「気持ちの上では抑えようとしているにもかかわらず、躰がすでに走りはじめている。せめて言葉だけでも抑えようとしているのに、走り出した躰はもはや止まらない。熱く、火ぶくれのような燃えた花芯が小刻みな痙攣をして、やがて行き果てる。」
エクスタシィを感じた女性、エクスタシィに導いた男性。それぞれはその後、異性に対するものの見方が全く違ってくる。
女性は異性というものへの愛着と認識において。男性は愛着と恐れとにおいて。
胸の大きさで感度がちがうという話がある。大きな胸は感じにくい、
むしろ小さめの胸の方が感じやすい、などという説である。
が、これは本当のことなのか。感度は胸の大きさに関係ないのではないか、
むしろ感じる理由はほかにあるように思う。
だから、胸の大きさで悩むことはない。
朝露に花芯が濡れているさまは、何か涼しげで、隠微な
感じさえありますが、でも美しいく繊細です。かくも秘め
やかな造形をお造りになった神さまに感謝するほかあり
ません。
言葉の必要性はとくに女性にたいしては重要だ。男は黙って、と
いうのは昔のことで、今は諄々と言葉をつくさなければならない。
何も言わずに、相手が分かってくれると思うのは論外だ。そのためにも小まめな思いやりが必要で、小まめに動かなければならない。
女性の理想のタイプの条件の一つに「行動力がある」をあげる人がいるが、これは多分、相手にこまめさを求めているのだろう。とにかく男は心を開いて、プライドを捨て、思い切り自分をさらけだし、相手にこちらの思いを告げることなのだろう。
これ、けっこう男性諸氏には難しいかな。
恋をすると女性は美しくなるといわれるが、たしかにこれは事実のよ
うだ。恋する女性の肌はみずみずしくなり、艶めいてくる。表情は和
み、肌はぬれるように見える。これは内側から化粧品を塗ったよう
なものである。愛されていることによる精神的な昂り、それが刺激と
なって血のめぐりがよくなる、ということだ。女性ホルモンも活発化
するのだろう。
あらゆるリスクを振り払っても、なお今目の前に迫る愛欲に燃えたい、と思う時があります。当然、ここには理性などない。理屈でも知性でもなく、躰の奥底から溢れ出る本能が暴れ出す。
こうした状態にある男女に世間の常識や倫理を説いても無駄でしょう。渦中のふたりには今の圧倒的な快楽がすべてなのです。めくるめく快楽はほかの誰にもわからない。
もうこのまま果ててもかまわないと思うタナトス(死の本能)に支配された思い。命燃え尽きるまで愛する人とともにいたいと思う気持ちは、他に代えることのできない悦びなのです。
「あなたを好きになって、恋して愛したから、とっても綺麗になれたし、毎日に毎日、生きている意味がわかった。無論、いっぱい苦しいことがあったけど、その何十倍もの嬉しいことがあって、死ぬほど愛したおかげで、全身が敏感になっていて、なにを見ても感動できたし、・・・こんなにいっぱい、全身に入りきれないほど、素晴らしい思い出が詰まったから、もういいわ。もう思い残すことはなにもない」「失楽園」より。
こんな人生がどれほどの人にあるかなあ。
男女の恋にはタイミングというものがある。そのチャンスを逃すと、せっかくの熱い思いも相手に伝わらずに失速してしまう。
あの時こうしていれば、とか、あの時ああ言っておけばとか、あとで後悔してもはじまらない。そうした悔いは誰にでもあることだが、タイミングをつかむことは重要だ。
例えば、相手の心が傷ついているときに、温かい言葉をかけてやることで、その一言が抜群の効果をあげることがある。
この一番と思う時が来たら、一気に進まなければならない。
相手がひたすら愛を告白してしてくれる時に、それに気づかずやりすごしてしまう。あとでその愛の深さに気づくことになる。行くと決めたら躊躇せずにすすむ。かりに失敗しても行動をおこさずに後悔するよりよほどましである。
男女の関係にはじつは相性というものがあり、それが実に大切なんですね。ただ、男性が感じる相性と女性が感じる相性とでは少し違うようです。
男性は文字通り相手と接触した時の肉体的なフィット感が大事であるのに対して、女性の場合は相手の性格や人間性を重視するのです。男性が肉体派に対して女性は脳で感じるのです。だから女性が性感を感じる範囲は広いんです。
この違いは深い谷間のようにあり、男性が魅力を感じる相手は、外見ではなく、あくまで性的な魅力があるかどうかにあるようです。
第三者からみて、あんなカップルがどうして?と思う場合があるのも、それは二人だけが知る相性のゆえだということが言えそうです。
女性はある年齢に達すると、もう歳だからといって、例えば、お腹に贅肉がついたりとか、躰のかたちが崩れることをとても気にします。
私のパートナーはときおり呟きます。この歳になると、男はね、相手を喜ばせることで満足するものだよ、と。
だから相手の体型とかはあまり気にせずに、それよりも性的に成熟していることが大事なんだ、というのです。
ということで、中高年女性の方がずっと官能的な魅力を感じるというのです。
自分が仕掛けたことに相手が充分に感応し、喜んでもらえることで、さらに自分が満たされるというのが本当のところのようですね。