Sagami タイムズ 社説・時代への半鐘

潮流の本質を見極める

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人として、、、

2021-09-07 18:55:23 | うんちく・小ネタ
 自民党総裁選挙に向かい「人として」の動向が注目を集める中、にわかに錯綜してきた。現総裁がした、前日まで出馬を表明していたにもかかわらず翌日にその言を撤回するという緊急的な英断を受けてのものだが、これまでの自民党を支えてきた根幹が揺るぎだしたかの様相を呈している。

 ある派閥の代表が出馬を検討しているものの所属各位から「(モリ・カケを追及するなら)手伝えない」という意見が相次ぎ、断念の方向で集約されつつある。また、出馬を表明している別の派閥の代表に対し党幹部からは「(個人的)にはシンパシーを感じているが、モリ・カケを調査するなら応援できない」という発言も飛び出した。

 「モリ・カケ」は、人ひとりの命をなくしてしまった。塀の中に閉じ込められた人もいる。「人として」手伝えないのか、応援することができないのか、総選挙における投票を左右する言質で「人として」とは一体何なのかを考えさせられる課題だ。

 若手同僚議員や一般党員からの期待を背負うある閣僚が、所属する派閥の代表に出馬の相談を持ち掛けたところ、「英語もできるしそれなりに仕事もこなしている。そして、一般常識がない。勝手にしろ!」、「それでは、勝手にします!!」という一幕も生じた。これらは、「人として」の行ないなのか何なのか、これまでの自民党における縦社会を覆す事態と言って良いほどの果敢なチャレンジのはずだ。
後日、こちらの代表は、「(負けるといろいろめんどくさいから)出るなら出るでしっかりとやれ!」と、応援する立場を示したというが、どうだろう?
負けるとこれまでの繋がりや立場を失うといったことは考えられるが、この場面では「勝つと国難が待ち受けている。それでもやるというなら応援するぞ!!」と、叱咤激励することのほうが国民受けするのではないか、「派閥の領袖として」の自覚を持っていただきたい。

 数がものをいう議院内閣制において自民党による派閥政治は人々の期待、想いや悲しみを受け止めるために築かれたもの。決して、各議員の利害を守るためのものではない。総裁選の後、今後行なわれる衆議院総選挙において我々一人一人には「国民として」、一人一人の生命や人権を守ってくださる候補者への投票行動が期待される。
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誰かからの入れ知恵か?

2021-09-01 17:56:44 | 日記
 解散総選挙の有無を尋ねられると「ワクチン接種を最重要課題ととらえ、解散に関しては考えていない」と、繰り返し答えてきた菅義偉首相。朴訥だがその応えに一貫性があるがゆえ一縷の望みを託してきた国民ではあるが、一変し、党役員の人事を一掃し新しい体制のもと総選挙を行う意向であることを示したという。

 一見するとこれは、臨時国会を開催しないまま論戦を避けることで責任の所在や衆院選での論点をぼやかす狙いがある「前代未聞の打って返し」ではあるが、新型コロナウィルス対策への自身に向けられる批判を他人に転嫁しようとするものと受け止められかねず、さすがに「今回はちょっと!ごめんなさい」と、安倍晋三元首相や閣僚各位からの賛同を得られず元の立ち位置に戻ったようだが、小幅の人事異動には着手する模様だ。

 通常国会閉会後の総裁選を前にするこの空白期間には、豪雨による被災した人たちへの支援策、新型コロナに対するこれまでの総括、今後への善後策を議論するため野党の要求している(議員の四分の一の請求により)臨時国会を開いていただいた方が国民にとっては得策と考えるが一向に気配がない。この菅首相の方針は行政府の長としての地位を放棄するものでこれまで信頼してきた国民を裏切るものではないのか。「首相として」の対応に疑問符が付く。

 安倍元首相は「政権時を支えてくれた」として、あくまでも菅首相を支える考えを表明している。なのに「人として」支えられている人物が現下の事態を直視することなく(論戦の場を主催することなく)自身の政権を維持するために長らく身を削ってきた二階俊博幹事長を引きずりおろす手段だけに頼って良いものだろうか?「人として」それを行うのか、それとも「首相あるいは総裁として」それを断行するのか、そこには国民の意向が介在するのか、取捨選択だ。

 小幅の若返りを行ない勢い選挙戦に突入、勝利するという構図を描いたかのようにも推定されるが、「人として」の受け止め方や考え方は千差万別、十人十色。菅首相には、「首相として」現下の難題に真正面から取り組んでいただきたい。合わせて安倍元首相には「人として」はとりあえず置いといて、「国会議員(国民の代表者)として」の役割を遂行していただきたいものだ。
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意義は国民が考える

2021-08-11 16:21:57 | 国際・政治
 九月に総裁任期の満了を迎える自民党の二階俊博幹事長が次期総裁を選ぶ手続きに関し、「現時点で総裁を変える意義はない」として無投票による菅義偉首相の再選案を打ち出した。

 政党政治による議院内閣制が敷かれている日本では、ひと度、国民が国会議員、とりわけ衆議院議員(=以下、国会議員等)を選ぶと、(昨今は、政党の代表者を選ぶ権利は一部の党員にも認められてはいるものの)選ばれた国会議員等によってそれぞれの党の代表者が選ばれ、その中で衆議院で多数を占める党の代表者が内閣総理大臣(首相)を務めることになる。

 憲法の定めるこの制度の下、確かに国民は総裁(党の代表者)、および、内閣総理大臣を選ぶ手段(意思・意志)を国会議員等に委ねたかたちではあるが、その意義(動機)の存在までは決して委ねていない。

 新型コロナウィルスに対する政策が後手にまわるなど、現在の「笛吹けど民踊らず」みたいな常態がつくられたのは何が原因か、飲食店はなぜ酒の提供を続けたのか、ワクチンは予定通り普及されているのか、病床数を増やす以外の方策はないのか。これらを問う意義は今回の総裁選にもある。総裁選は首班指名に直結するからだ。

 公明党との連立で衆議院において安定的多数をもち法律案の審議はおろか首班指名選挙においても優位に立つ自民党ではあるが、あぐらをかきすぎではないのか。いよいよとなると、同じく憲法の定める国民主権によって、その意義がその手段を覆すかも知れない。
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政治家が「カジる」もの

2021-08-10 14:18:23 | うんちく・小ネタ
 昔、いつも事務処理等でお世話になっている女性だからという理由で、焼き肉にでも連れて行ってあげようと誘ったことがあった。
店では小生はもっぱら酎ハイで喉を潤し彼女はお肉でおなかを満たしながら和やかな時間が過ぎていった。誰かと一緒にいると、あまりツマミを摂らないのではあるが、そろそろ飲み物だけというのにも飽きたしおなかも空いてきたので、大好きなタンを網の手前側で大切に自分好みに焼き上げていった。
そろそろ焼き上がろうかという時、「その前にもう一口」とジョッキを傾けていると、あろうことか、その彼女が掌中の珠に手を伸ばした。
割り勘ならばさほど怒らない、しかし、今回は小生持ちだ。怒り心頭に発するがごとく今までのひと時を壊すくらいの勢いで、「ひとの肉食べてんじゃねぇ」と声を荒げてしまった。

 今回、東京オリンピックで金メダルを獲得した女子ソフトボールチーム次期エースの表敬訪問を受け会見に応じた河村たかし名古屋市長ではあるが、こともあろうか会見中に、13年もの時を経て二回目の優勝を獲得した選手らの汗と涙、そして、笑顔の結晶である功績を踏みにじるかのように、次期エースが受け取った金メダルを胸に掛け、そのメダルを「齧(かじ)」った。

 例えばどうだろう?「食べたい」と思いながらもなかなか行けないでいたが久しぶりに行ったマクドナルドでビックマックを注文したところ、いよいよ食べる段階で一緒に行った友人が自分よりも先にそのビックマックにいきなり齧りついてきたら注文した人はどう思うだろうか。また、「お父さんの靴下とパンツ、私のとは一緒に洗わないで!」と、日ごろから母親に伝えていたのに、それでも自分の衣類と一緒に洗われたらその子はどう思うであろうか、考えていただきたい。「一所懸命焼いたお肉、勝手に食べないで!!」くらいの様相になるだろう。こういったいさかいを避けるには、個人の大切にしている物や想いにむやみやたらと触れないようにすることが肝心なのではないだろうか。

 上記の例がこれに相当するかは別として、小生の言葉づかいもそうだったが今回の河村市長の行動はデリカシーに欠けている。ことコロナ渦にみまわれている目下の状況においてはルール違反であるだろうし、場合によっては同選手の人権への侵害と受け止めかねないだろう。
政治家には、選手たちのメダルを「齧(かじ)」るのではなく、国民が安全・安心に暮らせる社会の構築を成し遂げられるよう日本丸の「舵(かじ)」取りに勤しんでいただきたいものだ。
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よっ、太っ腹!

2020-12-24 21:15:17 | うんちく・小ネタ
 政治の勉強をしようとサラリーマンを辞めた20年前、初めて政治家のパーティーに参加した。会費は3,000円。ナポリタンやカルパッチョの洋食やエビチリ、シュウマイの中華、日本食の代表格「寿司」などの料理が充実していた。しかも、アルコール類飲み放題が付くほど満足のいくものだった。

 思わず、隣にいた年配の方に「3,000円でこんなに飲み食べができるなんて参加してよかったです」と、話し掛けると、「本当は5,000円ぐらいかかるんだよ、差額は、○○政治家が出してくれているんだ」と・・・。
「さすが、○○政治家は太っ腹ですね!おごってくれるなんて」と続けると、「いけないことなんだ。差額を支払った分は、寄付(買収)容疑にあたるからね」と、教えていただいたことを思い出す。

 このほど、安倍晋三前首相の公設第一秘書が政治資金規正法違反の罪で100万円の罰金刑を受けた。「桜を見る会」前夜祭において、7年間でおよそ3,000万円の差額分を補てんし、それを、後援会資金の収支報告書に記載していなかったからだ(NHKより)。前首相は直ちに非を認め。記者会見を開いた。

 しかし、「買収容疑」ならば公職選挙法違反。今回、それでの立件は見送られた模様だ。当選を目的にした金品の支払いではなかったという事実がみとめられたからだろうか?

 確かに、前首相ほどになると、金銭を支払はなくとも当選は確実だ。では、逆になぜ、その支払いをする必要があったのか、という疑問が生じてくる。

 考えるに、前首相はとっても優しく気前の良いお方なのかもしれない。
第一秘書はその意を汲み(忖度し)支援者に気を配った。高い交通費を払ってまで来ていただいた方々に、普段自分たちが食べている高級料理を、少しでも低価格でおいしく召し上がっていただこうと考えた、結果なのだろうか。

 政治家は、私腹を肥やすものより民に施すくらいの気概がある方がよい。今回のミスを教訓に、コロナ禍においては、国民が等しく平穏に暮らせるような施策を早急に講じる必要がある。
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