Sagami タイムズ 社説・時代への半鐘

潮流の本質を見極める

裸の王さまは青い小鳥のダウンジャケットを着る

2022-08-24 14:03:26 | 国際・政治
 日本でも、戒めという意味合いを込め読み親しまれているアンデルセン童話「日本語タイトル:裸の王さま」=「英語タイトル:The Emperor’s New Clothes」(直訳すると「皇帝の新しい服」)。自身への都合の悪い批判や反対する意見を受け入れないため、自分自身でさえ本当の大切なものを分からなくなっている権力者の例えとされている。

 今のロシアには「本当はあるものをない」、「実際にはないものをある」という風潮が至る所にまで行き届いているかのように思える。長らく続く異を唱える者たちへの暗殺、こじつけ的な拘束などの圧政により精神が委縮したことにより起きた現象と考えるが、「あっ、あの王さま、裸!」と言えるような人が誰一人としていない、小生からすると悲しい国家のあり方のように思えてならない。

 思うに、時の権力者は、大きな理想を描きながら国家を為政することは大切だ。しかし、21世紀のグローバル化した時代においては、そこに「経世済民」や「SDGs」という要素を盛り込まなければ全世界や地球からは認められない。「経世済民」とは人間社会の幸せ、「SDGs」とは地球そのもの、すなわち、生きとし生きるものすべての生命を大切にするという考え方のことだ。

 メーテルリンクの童話の中でチルチルとミチルは幸せの青い小鳥を追い求め旅を続ける。しかし、追えば追うほどに、求めれば求めるほどにその青い小鳥は飛び立ち遠くへと羽ばたいていく。いよいよ疲れ果てようやくと家に帰ると、驚くことに、そこには追い求めていたはずの青い小鳥が何気ない感じで籠の中にいた。探していた幸せがそこにはあったのだ。

 今回のロシアによる侵略で、ウクライナ側では多くの民間人が命を落とし公共施設やインフラ、地球環境が破壊されている。ロシア側の軍人にも7万から8万人の死傷者が出ているという(NHKの報道より)。

 ロシア国大統領、プーチン氏の描く理想は、果たして、人間社会に幸せをもたらすものなのか?SDGsに寄与するものなのか?今の凄惨な状況では、人類が追い求める「幸せの青い小鳥」の羽を少しずつ蝕んでいるようにしか映らない。

 本当のプーチン大統領の大切にしなければならないものは、きっと、大統領自身の足元にあるのかもしれない。

お盆の時期、蟷螂の斧を灯篭にかえ這いつくばる

2022-08-13 11:32:52 | 日記
 中国本土側によるかつてないほどの特別な軍事演習が繰り広げられた。女性初の米国下院議長ペロシ氏の訪台を受けてのもの。台湾側周辺の四方八方に実弾や戦闘機を飛び交わせ、日本のEEZ(排他的経済水域)内にもミサイルを着弾させるといった安全保障上の脅威となった。

 しかし、今回のペロシ氏の訪台は本土側に軍事的圧力を掛けるものではなかった。米国の中国への政策を変更するものでもなかった。あくまでも「ウーマン・リブ」への連帯を示すものであったのだから、今も女性長官がいたならば、香港にも立ち寄っていたと思えるぐらいの平和への力強いメッセージであり、どこか古くともなぜか新しい息吹を感じさせるものだった。

 そんな女性たちの連帯に対し銃口を向け実弾を飛ばすというような威嚇を行うとは何事だ。

 実弾による軍事演習は多くの一般市民を巻き添えにする恐れがある。時には、命を落とす人々もいるかもしれない。危険な演習を、自国の軍事力アピールのためだけに行なって良いものか?

 お盆の時期に成育する昆虫、カマキリ(鎌切、中国語では蟷螂)の雌は交尾の瞬間、つまり、新しい命の息吹を感じ取ると雄を食べ殺す。人間社会の女性たちも、又、力強い。その連帯を安易に捉え政争の具にしていると女性たちは男性たちの股にぶら下がる王玉を斧で切り落とすぐらいの勢いで迫ってくるだろう。

 今回の軍事演習は、畏敬の念を抱くべきものへの蟷螂の斧となっている。地球が「母なる大地」と呼ばれるように女性たちは偉大だ。その行ないには慎みをもって接する必要があるのではないか。

 我々日本は、今回の中国本土側による特別な軍事演習に断固反対する。日本は蟷螂の斧を灯篭にして流し世界平和へと這いつくばってでもたどり着く。なぜならば、女性たちの連帯と平和への誓いを軽んじていると男性たちはみな、むりやりにでも連帯の同士にされてしまうものだから。「連帯しなぁ~、平和誓いなぁ~~」と・・・。

注いだ一杯のウオッカに北極星の灯り漂う

2022-08-06 13:26:08 | 日記
 大航海時代、コロンブスやマルコ・ポーロが北極星を羅針盤に世界を駆け巡り、多くの驚きとたくさんの発見により、そして、いくつもの出会いといくつかの別れにより、地球は、人類にとってかけがえのないただ一つの大切なものということを悟ったであろう。

 翻って現代、温暖化による気候変動やウィルス渦、ロシアによるウクライナへの阿鼻叫喚たる人権侵害や環境破壊、中国本土による台湾への「いじめ」にも似た武力による威嚇が連鎖して起き、人々は、生きていく上でその羅針盤をどこに求めていけばよいのかがわからなくなってしまっているといった混沌とした様相だ。
 
 何を羅針盤に人生を生き抜くかはその人の考えることではあるが、人生という大海原にこれから旅立とうとする子どもたちの羅針盤を、つまり、羅針盤である大人たちが、自分たちの都合だけでそれを歪めては子ともたちは漂う。

 「ルースキー・ミールに従わないのはネオナチだ」「中華民族の土地なのにあなたたちだけ独立とはもってのほかだ」「温暖化は私たちだけの責任ではない」と考える大人たちもいれば、磁石のように反転させようとする大人たちもいるだろう。何が正しくて、何が悪いのかはその人の持つ羅針盤によって決まるものだからだ。

 しかし、それぞれにどんな事情があれ「SDGs」は我々人類にとって共通の課題で大航海時代の北極星ともいえる絶対的な羅針盤だ。

 世界は今、カオス的状況を呈している。絶対なる羅針盤であったはずの「SDGs」は今、ロシアが投げかけた問いにさまよい漂っている。何を羅針盤に何が次世代に伝わるのかは人々の脳裏に残る「SDGs」への期待、言わば、人々の心に灯る北極星の輝き方次第だ。

米・日、心頭に触れ中国激昂

2022-08-06 11:43:12 | まち歩き
 中国本土が断固として反対の意志を表明する中、米国初の女性下院議長、※ペロシ氏が訪台を実行した。怒り心頭に発するがごとく、本土側は台湾を包囲するかたちで特別な軍事演習を続けている。この演習は、台湾上空をミサイルに横切らせ日本のEEZ(排他的経済水域)に落下させるといった猛威となっている。
 
 また、東アジアサミットの外相会議の中で、日本の林外務大臣が本土側の行ないを非難するスピーチし始めると、王中国外相が途中退席をしたという(NHKの報道より)。

 日本は見誤った。本土側と台湾との間にある解決すべき課題が、本土側にとっては、ここまでの怒りを呼び起こさせてしまうほど計り知れない繊細なものであったということに気づいていなかった。「まぁ、まぁ。同じ民族なのだから互いに仲良くやりましょう!」という訳にはいかない沽券に関わる問題であったということに。反省すべきテーマだ。

 しかし、この中国本土の怒りを垣間見て日本のとるべき立ち位置が分かったのではないか。米国一辺倒では東アジアにおいて争いを呼んでしまう。今回の場面では、「今、本土側は断固反対しているので訪台を見送ってください」と、言えるような米日による同盟の強化が必要であるということが・・・。

 覆水盆に返らずというが、盆を置きなおし、新たな水を注ぎ込めばいい。二千年にも及ぶ絆を紡いでいくために。
 
※ただし、今回のペロシ氏の訪台は米国の政策を変更するものではなく、また、中国本土に圧力を掛けるものでもなく、あくまでも、「ウーマン・リブの底力」を示すものであったと考える

ウーマン・リブを源流に平和へと連帯示す

2022-08-03 13:24:31 | 日記
 「えっ、今、寄っちゃうの?北京はものすごい勢いで断固反対していますよ」と、その考えを改めるよう促す意見が飛び交う中、米国下院初の女性議長ペロシ氏が歴訪でアジアにおいては数少ない政治的リーダーに女性を据える台湾へと降り立った。
 
 北京に挨拶もせずに行なった米国第三位の指揮権を持つペロシ議長の電撃的な台湾訪問に対し本土は、「中国の主権を軽んじている」と、軍事的な対抗措置も辞さない格好だ。

 しかし、どうだろう?古から続く男尊女卑という悪しき習慣の中で権力や指導力を握り、結果、地球を破滅的状況に追いやった責任が我々男性社会にはあるのではないか。主権とか国境とか、そんなことを考えている場合ではない。これからも、いや、これまで以上に地球は人間社会に対し猛威を振るう。

 今の男性社会にはその状況を打開するだけの力がない。個別の戦略や戦術を考えることだけに勤しんでいるのが現状だ。地球を護り人類や生きとし生けるものを救うためには、この悪しき習慣に凛として立ち向かい世界的平和を目指す女性たちの力が必要なのではないか。
 
 男性たちが「内政干渉だ」「アメリカ(米国)来るな!」などとちっぽけなことばっかり言っているから地球は怒り、女性たちは奮い立つ。

 今回のペロシ議長の台湾訪問は地球にとって有意義だ。電撃的訪問は、ロシアによるウクライナへの特別な軍事作戦が続いている戦時下、そして、温暖化やコロナ渦において、世界で暮らす女性たちへの連帯を呼びかける力強いメッセージとなっているはずだ。中国の方々にも考えていただきたいテーマの一つだ(どうぞ、よろしくお願い申し上げます)。