
読書の波が襲ってきております。(笑)
本読んだので感想をば。
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STORY
何なんだこれは!天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集が「1」、「2」に分かれて、ついに文庫化。
双子の姉妹なのになぜか姉のヨーコだけが母から虐待され…(「カザリとヨーコ」)、
謎の犯人に拉致監禁された姉と弟がとった脱出のための手段とは?(「SEVEN ROOMS」)
など、本書「1」には映画化された5編をセレクト。
文庫版特別付録として、漫画家・古屋兎丸氏との対談も収録。
天才・乙一。名前だけは聞いたことがあったけれど、読むのは初めて。
天才って言われてるのだから、面白いんだろうなと先週ぐらいから読み始めました。
短編集なので軽く読める…には読めるんですが…。
かなり刺激が強い一冊だったよ…orz
最初の一遍「カザリとヨーコ」はきつめながら、まあジャブ程度。
ところが2本目の「SEVEN ROOMS」はかなりの強烈なパンチを食らった感じです。
とにかく怖い!怖すぎる!いやすぎる!
寝起きにぼや~っと読んだんだけど、読み終えるころにはすっかり目も醒めて
恐怖に身が震えるほどでございましたよ。超こえぇ(TmT)ウゥゥ・・・
その後もいろんな短編が続くんだけど、「SEVEN~」の恐怖から抜け出せず、
いまいちそのあとの話が入ってこなくて、最後まで「嫌な本だった」感満載でした。
読み終わった後、2を読むかどうか迷うほど「嫌な本」だったんだけど、
今読まないと、一生読まないような気がして、いやいやながら2巻に突入。
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天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集その2。
目が覚めたら、何者かに刺されて血まみれだった資産家の悲喜劇(「血液を探せ!」)、
ハイジャックされた機内で安楽死の薬を買うべきか否か?(「落ちる飛行機の中で」)など、
いずれも驚天動地の粒ぞろい6編。文庫版だけのボーナストラックとして、
単行本に入っていなかった幻のショートショート「むかし夕日の公園で」を特別収録。
嫌々ながら読んだんだけど、これが不思議なことに、面白い。
1巻と違って、軽快なタッチの話が多いからなのか、
1巻で区切りをつけたから気持ち的に余裕が出てきたのか…。
なんか、ハマってきたかも…といった印象です。
相変わらず、内容は病的にグロテスクなんですけども。
どの話もなんか書いている人が違うような新鮮な印象でした。
「天才」と呼ばれるのも納得かもな。
ここで1巻も読み直すと、すっかり乙一にはまってしまいそうな気がしてます。
(でもあまりに「嫌な本」だったから早々に捨ててしまった( ̄ー ̄;)アリャリャ)
私の感想は
★★★★★(R15指定)
思春期の青少年には刺激が強すぎる本だと思われます。
高校生ぐらいなら、正しく楽しめるかもしれないと思うけど。
私はかなり面白いと思うけど、「血」とか「ホラー」とか
ある程度許容できる人には大変お勧めします。
そうじゃない人は読まないほうがいい。★ゼロだね。
「何なんだこれは。」「正直、やられた、と思った。」
本の帯ってほんと的を射てるな~と思った本でした。