西穂山荘が見えてきて、ほっ まっしろ。
あたたまって・・・
下山は力強く 暑い
駐車場に戻ると、ピンクの帽子のおじさんが来てくれた
「独標まで行けました!」 「、よかったね」
大雪で始まった今回の山行。 気持ちが晴れたり曇ったり吹雪いたりの()刺激的な2日間でした。
楽しくないのも面白い?・・・きっと楽しさだけを求めてないんだな。
厳しい中にあってこそ、そこで見出せた小さな喜びは大きく心に残ります。
山に1回行く毎に強くなる。 これ以上強くなってどうするんだって気もしますが・・・ 今度は頂上
やれやれとおやつを食べていると、、、
「準備して出ましょう!」 「は?もう?ですか?」
そうなんです。 最終のロープウエイに間に合うように戻らなければならず、ゆっくりしている暇はないのだ・・・。
独標までは行けないかもしれないけど行けるところまで行くことに。 で、出発!
【久しぶりに典型的な冬型の気圧配置。北アルプスらしい厳しい気象状況。最低気温ー19.6℃、最高ー7℃】
と、これは後で知ったこの日の状況ですが・・・、ここから先が辛かった。 稜線に出ると更に風が強くなってくる。地吹雪の中、
1歩ずつ1歩ずつ進んでゆく。 視界が悪い。 地吹雪の舞う音、アイゼンが雪を踏む音、そして自分の息遣いの音しか聞こえない。
ロープで確保してもらってただ黙ってひたすら歩く。 足元の雪の状態は場所によってその様相が変わるので気が抜けない。
(あ~、足は重いし何にも見えないし苦しいし、これじゃ修行だよ・・・。なんで山なんて登ってんだ???
幻想的とか夢の世界とかそんなんじゃなくて異次元の世界にいるみたいだ。 まったく楽しくない。もう山なんてムリ・・・)
弱気になって思うことは取り留めがない。 俯きながら考える。
ただそれでもここまでくると独標まで行きたい気持ちが強くなってくる。 引き返すのは嫌だ。 途中ストックをピッケルに持ち替える。
独標の最後の登り、下から見上げると険しく見えて怖くなるけど1歩踏み出せば足は前に進む。
そして・・・ついに・・・
西穂高岳独標(2701㍍)
ここに立てて良かった。 今回はここが私にとっての頂上です。
360度の大パノラマをお楽しみくださ~い
ん?
ん~。 よく見えません・・・ 奥穂はどこ?前穂は??焼岳は乗鞍は~??? 眼下に広がる素晴らしい風景ってなんですか~
因みに私の撮った1枚はこんな感じ↓
チョコを食べながら少しだけ休憩 民宿で入れてもらったお湯のおいしさは格別
晴れるのを待ちたいところだけどタイムリミット
気持ちを引き締めて下山します
そしてあくる日・・・曇り 緊張の朝です。
ロープウエイを待つ間に準備します。
一気に標高2156㍍地点へ。
登山道はというと・・・昨日の大雪でトレースはすっかり消えている。 聞いてはいたけどびっくり
・ ガイドさんがラッセルしてくれた後を行くのだが・・・
あ~、待ってくれ~。 コツをつかむまでは2番目もなかなか歩きにくい・・・
迷いようもないんだけど山で一瞬でもひとりぼっちになると不安になる。
「私だけの山だと思って楽しんじゃおっ」と考えるも・・・ムリ 早くも泣きたい気分です
いつもそう、自分で来たくて来たくて来てるのに・・・後悔しちゃうんだな
でもね、もう前に進むしかない。
がんばる
最後の急登を越えてなんとか西穂山荘到着。 ふぅ
山梨側からの富士山。 真っ白
先月赤岳登山に合格したので(?・・・たぶん)、今月は、夢の西穂高岳!
あずさから山々を眺める時間は至福の時 寝不足でもパッチリ テンション上がります いいお天気~
なんてうきうきしていたら・・・あら? 雲行きあやしくなってきた・・・
朝動いていた新穂高ロープウエイも強風でいつ動くかわからず・・・でも粘って待機
ここで出会った元小屋番さんというピンクの帽子のおじさん、親身になっていろいろアドバイスしてくれる
ここの受付の方がまたまた親切で、にこやかにわがままなお願いに対応してくださる
栃尾温泉の民宿到着。またまたここの女将さんが柔らかい感じのステキな方であたたかく迎えてくださった。お料理が感動的に美味しい
停滞の1日になってしまったけど、こんな日もなかなか楽しかったりする 飛騨の人は優しい
次の日、1番のロープウエイでとりあえず西穂山荘を目指します。ハレテ~。
風の冷たい1日 立春から1ヶ月以上経つというのにまだまだ寒い~。
でもほら、あちらこちらに春の気配・・・
10月に始まったこの小学校での写真洗浄も今月いっぱいで終了です。
校庭の桜、来週になったら蕾がふくらんでいるかな 春よこいこい