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しるべない旅

幼い頃の思い出と日々の雑感気まぐれに綴っております。

バイクふれあい記97 雪道走行1

2023-12-10 03:17:44 | 日記
初めて雪道走行したのは、12月になってすぐでした。お父さんの送りの際、チェーン着装したので、そのまま乗れました。試運転と同じように、アパート前の取り付け道路を何度も往復して慣れました。ハンドルカバーはつけなかったから、手袋をはめて、アノラックとオーバーズボンを着て、長靴を履いての操作です。
コチッカチッキュルキュル…
10数えボタンを離す カチッは切替器の音
ヒュ〜ンカチッガラガラガラガラキュコ
アクセルグリップを開けないからモーター音だけする
ギリドロドロバーンギリドロドロバーン
キックペダルを踏みピストン位置を合わせる ギリは片歯車が噛む音 ドロドロはピストンが上下する音プラグの火花は切れていて、燃料は出ていないから、小さな音 バーンはピストンが戻りカムが戻る音
シュルゴボゴボ
ガソリンタンクから燃料噴射パイプに回る音
シュッ
チョークを引く音
これで燃料が潤滑してエンジンが回る支度が出来ました。
コチコチコチコチ
キーを左に戻して走行位置に 雪雲が覆い昼も暗いから、ライトを前後左右点灯 左手でキーを捻るのがまだぎこちなかったから、右手をボタンから離して回しました。やがて、左手で回すのに慣れると、セルボタンを押しながら左手でキーを捻りました。ヘッドライト上のパイロットランプが点きます。
カチッキュトッカチッヒュ〜ドッドッロロウォ〜〜
こんな感じで、エンジンが唸りました。足元がだんだん暖まり始め、何となくホッとしました。朝の始動音が自分でも出せたのが嬉しくて、見守ってくれていたお母さんに微笑みかけていました。アクセルグリップがちょっと手の平を取られている感じになりました。セルボタンを押しっぱなしにしていてもモーターの電源が切れ、ライトが一瞬チラついて明るくなり、発電が始まっていることがわかりました。音と光でひとつひとつ覚えて行くと、運転って頭脳プレーだと思いました。






バイクふれあい記96 生い立ちも含めて2

2023-12-09 16:14:10 | 日記
話は、再び降雪前の秋に戻ります。長屋には家風呂がなく、共同風呂でした。自治会が出来、共同風呂と家庭ゴミの集積回収所の清掃当番を話し合ったり、会長などの役員輪番を決めていました。長屋の各家庭の状況も話の中に出てきて、仲が良かったと思います。母は、働き始め、私が病気がちな一人っ子だと切り出し、向かい棟のお兄ちゃんのお母さんとママ友となり、一人っ子のお兄ちゃんと気が合うと察知、家族ぐるみでおつきあいするきっかけになりました。母の目論見通り、お兄ちゃんとは気が合い、放課後や休日に相手をしてもらうことになりました。お兄ちゃんは通学班のリーダーで、面倒見が良かったです。年上の子と遊ぶと、真似して色々学べるし、年下の子に優しく接するようにもなりました。私の人格形成に大きな影響を与えてくれました。
さて、私の母は、始発の8時8分のバスに乗って行き、見送りを終えて戻るのは8時20分あたり。その時間頃にお母さんはお父さんの送りからベンリィちゃんに乗って帰って来ます。そして、私は荷物を用意し、お母さんとお兄ちゃんに見てもらい、鍵閉めをしっかりして、通学班集合の8時30分を迎えます。お母さんがギアを上手く使い、いいエンジン音を立てて坂を登り、アパート前の取り付け道路に入って来るのを見て、自転車に乗れてあちこち走れるようになったから、動かしてみたくなったのです。




バイクふれあい記95 生い立ちも含めて1

2023-12-09 12:17:27 | 日記
歯みがき、洗顔が終わる頃、母は食卓を整え、みんな揃っていただきますでした。その頃、お兄ちゃんの家のベンリィちゃんは、暖機運転が止み、夏場と同じようにお父さんの運転でお母さんを後ろに乗せ、出て行く音がしていました。それを聞きながら朝食は終わりました。父は同じ小学校の教員でしたから、一足先に出勤。その後、私は登校準備を母といっしょにして、母の勤め先へのバス停に見送りに行き、アパートに戻り、鍵閉めをしっかりして、通学班に集合、登校しました。通学班集合時間近くに、お母さんが駐車場から戻るバイク姿に会うわけで、ベンリィちゃんをいじってみたくなったのです。鍵閉めは、お母さん、お兄ちゃんといっしょに確かめてもらっていました。




バイクふれあい記94

2023-12-09 09:48:28 | 日記
お兄ちゃんの家のベンリィちゃんより早起きのクルマは、ダットサンでした。後で知ったのですが、当時のクルマは、セルモーターの取り付けがオプション的で、イグニッションキーと別にボタンがついていることが多かったようです。バッテリーが上がっていると、クランクを出して、ぶん回しして、点火を確かめバッテリーにチャージされると、セルを回していました。かなり暖機運転を丁寧にしている様子がわかりました。
チョワッワッワットットッドッドッブ〜ン
チョーク引いている音色がよくわかりました。この音が聞こえると、母は一足先に起きるから、目だけは覚めていました。母は、もう少し寝ていていいからといい、朝食の支度を始めました。父と私はまだ床の中にいて、起床の合図が、お兄ちゃんの家のベンリィちゃんの始動音でした。
前述のように、お父さんは、バッテリーを室内から出し、ボックスに取り付け、エンジン始動です。向かい棟でしたから、この時、バタンという扉の開閉音がすると、起床です。私はまず新聞をポストから取って来ました。その際に、見かけたのは、お兄ちゃんとお母さんが、お父さんのエンジン始動を見ながら、冬の始動方法を覚えていました。こんな感じで、私も興味深くなり、冬も運転する方法を覚えたくなっていました。




バイクふれあい記93

2023-12-08 14:46:12 | 日記
試運転は、お父さん、お母さん、お兄ちゃん、そして、私の父母にも見守ってもらいながら、アパート前の通路を繰り返し往復してやらせてもらいました。ここまで来ると、公認でのいたずらで、お互いの家族も安心でした。
停車させると、左足を着地させ、足元を見ていました。シリンダーヘッドとガソリンタンクを股間で挟んでいる形だと思いました。手袋をしていたから、シリンダーヘッドの近くに手を当て、エンジンの仄かな温もりを味わいました。エンストすると、寒風に晒されるから、シリンダーヘッドが冷えてカチカチと音がしていました。ボタンをギューッと押しっぱなしにして、セルモーターの音がどのあたりからしているのか、アクセルグリップをどのくらい回すとドロドロという音がするのかつぶさに調べました。
試運転が終わり、チェーンを外しました。昔の新潟市内は今より積雪が多く、道路脇にも雪が積み上がりました。そんな中、生活の大事な脚としてバイクやクルマを家族で協力して使いやすくしていました。バッテリーを
夜間には室内に入れて温めて凍らないようにしておくと、ボックスの位置を教えてもらいました。雪道を積雪時期でも走行する技法も家族で学んで行きました。