私の記憶と感性 そして 下書きのない日記 №52

多可が50 去れども半世紀の人生で この三百六十五段の湯けむり漂う
町に来てからの記憶と感性です

私の父        戦争で 敵を 殺し 自分を 殺し・・・

2015-08-26 22:01:15 | 日記
何一つ愚痴グチを言わずに日本の悪口、批判をせずに酒に溺れて居た義理の育ての父でした

父の事に関しては 以前の作品に書いて有りますので短く書きますが
私の父は 年に2回魘ウナされて泣いている時が決った月日で有りました
捕虜は けして殺すな 又 捕虜には 優しさを持ってあたれと命令を去れていた父
藍河少尉は 2人の共産兵を捕虜にして後ろ手で縛り十数名の部下達と連隊に引き渡す為に夕暮れ時の湖畔を歩き
連行中の捕虜2人が先に歩き藍河少尉と数名の兵士は 後ろを歩き残りの兵士達は 偵察をかねて先へ先へと離れて
連隊に向っていると突然2人の捕虜は 湖に向って走り出しました
父は 私に泣きながら俺は 若かったし判断を誤り兵隊に射殺しろ逃がすなと殺させて終ったんだ
後ろ手で縛られ湖に向って走り出したと言う事は 逃げる気などは 無かったんだよ自殺だよ
自決を選んだんだ それを俺は 撃ちころ指せて終ったんだ俺は まだ24歳で中国でもう何年も戦って居た30歳に成る
兵士が藍河少尉殿 捕虜の手を解き2人の死体を山の中に起きましょうそして 逃亡したので射殺した事にしましょう
父は 暫シバらく黙り私の顔を見てただ 深く頷きました
肉弾戦でどれだけの敵を殺して来たか分からない藍河少尉が毎年この日に同じ夢を魅て魘され涙を流す父の姿に
私は 何も言えなく
何一つ隠さずに戦争の話しをする 父の口癖で有るだから戦争は 駄目なんだ史実を隠さず伝えないと誰も分からずに
戦争の話しを知ったかぶりしやがると酒を飲みながら仏壇を見てボソッと呟いた事に辿り着きました

もう一つの藍河少尉が魘される話しは この次の作品の時に書く事にします

s10683726@ybb.ne.jp

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