岡村屋本舗地下1F通路(年中不定休) 和太鼓奏者・群馬県榛東村にある多目的スタジオ月兎園オーナー 岡村柳侍のblog

和太鼓、和楽器の演奏、各種イベント、ワークショップ企画・群馬県榛東村にある多目的スタジオ月兎園の情報や全く関係ない事など

結局・・・

2011年03月18日 03時48分42秒 | Weblog
3月の公演は全て延期。

前半リハとかであれだけ追われていても、一つの災害で無に帰した。
自身の企画も、演者の意見や情勢を見て最終的に延期の判断をしました。

行こうとしていた舞台、また知人のライブもことごとく延期または中止・・・
今日ライブを見に行く予定ですが、これもまたどうなることやら・・・

「今まで出来ていた事が急に出来なくなる」俺はそれを家族規模で体験しています。しかも音楽で。
うちの家族は昔音楽で飯を食わせてもらいました。それこそ1演奏がサラリーマン1ヶ月分の給料の時代です。
親父が病に倒れ、母親が働きに出る事に。
1杯のラーメンを兄と3人で食べた事もあるらしい。

親父が北海道で太鼓を見て、やりたいと言っていたのが太鼓をやるきっかけ。

時代と共に音楽に対しての対価が薄れてきてるのは子供ながらにわかっていた。絶対に生業にはしないだろうと。
佐渡から帰ってきたらもうやめようと思っていたものが、結局戻ってきてここまでやってきた。

その過程でも音楽に対しての対価は更に薄れつつある・・・

でも、それはどんな仕事でも同じこと。
人、物、エネルギーが飽和し、逆に資源が食い尽くされている。
同業他社は身近な所で資本を食い尽くす。

震災が起こって思ったことは「戒め」
被災の現状も、ガソリン、物の買いだめも現実のこと。
止めたい意思があっても隣の誰かや現状を言いはするが誰がその人達を止められようか?

最後に親父を見た姿は、療養していた小さな温泉街での小さなエレクトーン教室とホテルのラウンジでの歌でした。
それこそお金にならない「与える」音楽をやっていたのを最後に見れたことは幸いでした。

音楽、また芸は「無」から「有」を生み出すことが出来る。
体ひとつ、楽器ひとつで生み出せるものを率直に出していこう。
選んだ道で結局それしか出来ないのだから・・・

最後に28日企画していたライブにつけた「Tomorrow will live again!!」とはプロレスラー船木誠勝がパンクラス時代にバス・ルッテンに負けた際に言った言葉「明日また生きるぞ!!」を英文にしたもの。
大好きな一言でもあり座右の銘にしている言葉でもある。

自分企画にする時にタイトルが決まらず、最近船木誠勝に似ているって色んなところから言われるのでチョーシに乗ってつけたけど(笑)奇しくも今最も声を出して言いたい言葉にもなった。
そして延期してでもライブはやります!!

被災地、原発復旧作業、また避難している方々へ伝えたい・・・明日また生きるぞ!!