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本日も、暇人日和

暇人による日記や本のレビューなんかを書こうと思います。コメント大歓迎!!

モモ

2014-10-03 07:40:45 | 本のレビュー
こんにちわっ
テンションMAX√カペラですーん


今回、レビューする本はミヒャエル・エンデさんの作品「モモ」ですっ!



こちらの本、私が本を好きになったきっかけとなった本なんですよ。
小学生のときに読んだ本ですが改めて読んで見ても新しい発見があったりして、楽しい!


ではっ!さっそくあらすじ↓

自分の年も出身地もましてや両親の顔も知らない「モモ」と名乗る少女があるとき廃墟に住み着く。
周りの人の手助けにより生活してくが、そんな中モモにはすごい才能が見え隠れしだす
簡単だけど難しい才能に周りが魅せられだしたとき、息を潜めながらも侵食していく、灰色の謎の集団。
彼らは時間どろぼう?!
灰色に染めながら時間をぬすんでいく彼らから街をモモはどのように助けれるか?!


とにかく、モモが可愛いんですよ!
周りの住民がモモを好きになるのも納得です♡


モモがある人となぞなぞゲームをするシーンが私のお気に入りなんですが、
そのシーンがこちら↓
答えは次回に持ち越しまーす
わかった方、これかな?と思った方、コメントしてくださったら幸いです!

「「おまえはなぞなぞは好きかね?」
「とっても好きよ!なにか知ってるの?」
「おまえにこたえがわかるかどうか、たのしみだな。よく聞くんだよ。
<三人の兄弟が、ひとつの家に住んでいる。本当はまるで違う兄弟なのに、おまえが三人を見分けようとすると、それぞれ互いに瓜二つ。一番上は今いない、これからやっとやって来る。二番目もいないが、こっちはもう家を出かけた後。三番目のちびさんだけがここにいる、それというのも、三番目がここにいないと、あとの二人はいなくなってしまうから。
でもその大事な三番目がいられるのは、一番目と二番目の兄弟に変身してくれるため。おまえが三番目を眺めようとしても、そこに見えるのはいつもほかの兄弟だけ!三人は本当は何人かな?それぞれの名前をあてられるかな?彼らは一緒にひとつの国をおさめてる。しかも彼らこそ、その国そのもの!>」」


人数と、名前と、わかればその国はなんなのかを考えてみてくださいねー!


答えは次回ー
待てない人は読んでください!
ではでは







博士の愛した数式

2014-10-01 07:01:19 | 本のレビュー
だいぶ寒くなりましたね~
同じ場所を通る度につまずき盛大にコケる記録、なんと4回目でなお更新中の√カペラでございます。


今回の本は作者様小川洋子さんの「博士の愛した数式」でございます。


この本も映画化されましたね~
映画も拝見しましたが、映画は映画で面白かったですね~!!
ただ、内容が数学の難しい言葉ばかりでてくるので、
映画だと口頭で一回きりの説明だと…ちょっと…頭が…ゴニョゴニョ…


あらすじ↓

語り手は普通の家政婦。
その家政婦の配属先は名高き数学者。
その数学者は30年前に起きた事故のせいで、記憶がきっかり80分しかもたない。
30年前に覚えた数式は覚えてても2時間前に食べた昼食の献立は忘れてしまう…
数学を心から愛する博士と家政婦とその息子のルートが80分きりの記憶の中で何を思う…?
そして博士の80分のタイマーが狂いだした時にーー


この物語、公式を編み出した過去の数学者以外は登場人物の誰一人の名前も挙げられないんですね。
全て家政婦が語り手なのにも関わらず、博士の呼び名や愛称が基本となって書かれてるんですよ。
理由はよくわかりませんが、
私は家政婦が博士に寄り添い、博士の世界の中で読んでる感じが伝わってきましたね

そして、朝になり博士の家に行くと必ず自分の自己紹介と、ルートの説明をする。
このシーンが幾度も幾度もあるんですが、読む度切なくなりますね~
博士は覚えてないことに慣れたように相手に悲しんでる素振りを見せないんですよ!
で、家政婦の方も、気にしてないフリをするんですが、読んでるこっちはどんどん悲しくなりましたね~
慣れもあるかもしれませんが、相手が持つ幸福な過去があったとしても悲しくない振る舞いをしなきゃいけないんですよ?!

いくら、お互いに歩み寄っても80分間顔を見なかったらまた自己紹介からですよ?!
この、絶対に深まらない絆に苦しくならずにはいられませんよー…

でも、この物語、
苦しく切ないことばっかりじゃないんですよ!
この80分間の中で博士が家政婦に数式の話をするシーンも自己紹介のシーンと同じくらいあるんですよ!
そこで、博士が家政婦にその数式の美しさを語り、
そして家政婦が理解するだけで、心地よい感動が生まれるんです!!


これを読むと、なぜか私、
綺麗な水の中から太陽を見てるような気分になるんですよ。
息苦しく少し冷たい水の中から見る、光の屈折で輪郭が見えなくとも美しい画になる太陽の温かみを受けてる情景が浮かぶんで読んでるうっとりするんですよ。
私だけかもしれませんが(笑)


もしくは、少し冷めたブラックコーヒーに角砂糖を入れて飲んだの味と似てる気もします!
少し溶け残るザラザラした砂糖がコーヒーの苦さと舌に感じる砂糖の甘さが不快じゃなく残り、喉を通した後でも良い香りでファ~ってなるんですよ!

すいません、暴走しました←


先程もありましたが、数式に美しい、美しくないがあるのか?と思いますよね?
博士が家政婦に数式の美しさの説明をするシーンの一つがこちら↓

「「証明に、美しい、美しくないの区別なんてあるんですか」
「もちろんだ」
流しで洗い物をしている私の顔を覗き込むようにして断言した。
「本当に正しい証明は、一分の隙もない空間な強固さとしなやかさが、矛盾せず調和しているものなのだ。分かるかい?なぜ星が美しいか、誰も説明できないのと同じように、数式の美を表現するのも困難だがね」」


この説明で、区別ができるほど私の頭は精巧にできてはいませんが、
博士がどれほど数学を愛してるかが伝わってきて嬉しくなるシーン( ´ ▽ ` )


他にも紹介したいシーンがいっっぱいあるんですが、空いた口がどこまでも滑ってしまうので、これくらいで。

是非、読んでみてくださいねー!!










神様のカルテ❶

2014-09-25 09:20:22 | 本のレビュー
どうもどうも、こんにちは。
腱鞘炎になるほど勉強してないのになぜか腱鞘炎に苦しむ√カペラでございます。


本日初めてのレビューを載せたいと思います。
本は夏川草介さんのデビュー作である「神様のカルテ」を紹介したいと思います。


あらすじ
信州にある「24時間365日対応」の病院に勤める内科医である変人栗原一止、語り手兼主人公が、休みもなく過酷な環境で働いているところに大学病院からの誘いがかかる。
誘いを受け、最先端の医療を学ぶか、大学病院では診てもらえない死を目前とした患者の為に働くか…
悩む一止の背中を押す友人、職場の上司、そして死を覚悟する自分の患者…
そこで一止がだした応えはーー


この本映画化もされ有名ですよね。
個人的には、映画版もいいですが断然小説版の方が好きです(ごめんなさい…)

特に、一止の語り手の中で登場人物をリアルタイムで辛辣につっこむところとか爆笑ものです!!

雑談ですが、これを読んでいる時に私、部屋で一人でいたのですが、笑いすぎて壁をバンバンたたいてしまい、中指を思いっきり突き指して大変なことになってしまいました…
今となっては笑い話ですが(笑)


すいません、脱線しました。

この物語、たくさん病院の専門用語がでてきたり、現場がリアルに書かれていて、読みながらその緊迫した空気が想像できるところも読みどころです。

この本の作者様である夏川草介さん、本当に現役の内科医の先生様で、それが納得いく言葉の繋がりで読んでいて語り手の心情をとても共感できるところも…もー素晴らしくて!!


何より、キャラクター一人一人に人間味があり面白くて、読んでてキャラクター全員を好きになってしまいました!


※ネタバレ注意
後半、悩む一止の背中を押してくれた癌患者が死んでしまい、その人が書いた手紙を読むシーンでは一止と一緒に泣きそうになりました。
そのシーンがこちら↓
「ベッド上安静の危険な状態で、本人が望みを無視し、外出は許可せず部屋に閉じ込めカステラはもとより一切の経口摂取を中止し絶飲食を継続する。急変があれば輸血から心臓マッサージまでフルコースで行う。もしかしたら予後は一週間くらいは延びたかもしれない。だが…そんなものに意味はない!それとも一日でも多く生きたかったのであろうか…
嗚咽…慟哭…よくもこれほど涙がでてくる…」

いつも、患者が山積みになり辞めたい辞めたいと言っている一止がこれほど患者に寄り添っていて、涙を流してると思うと…とても干渉的に読めませんねー…いやー何度読んでも心打たれます。

長くなりましたが、これ以上言うと止まらなくなりそうなのでこれくらいにして、最後に…
是非読んでみてくださいねー!!!
ではでは、これにてシィーユー♪

そのうち二巻と三巻のレビューもします!