夏のときは冬派。冬のときは夏派!√カペラでございます。
今回のレビューは、「神様のカルテ2」です。一巻目でも言ったとおり、作者は夏川草介

あらすじー
夏目漱石を敬愛し、「24時間、365日対応」の職場を不満に思う内科医の栗原一止は今日も不眠不休の診療を続ける。
四月、東京の大病院からかつて同じ学校で″医学部の良心″とまで呼ばれた友人、進藤辰也が新任医師としてやってくる。
しかし、一止や周りの期待とは裏腹に
患者の家族の不安を取り除くことを放置したり、急患がでても携帯電話の電源を切り、駆けつけないなど、
次々と裏切り行為を繰り返していく。
卒業から現在までの間に、辰也になにがあったのかーー?
彼は何を良心に思っているのかーー?
そして思わぬ人物に襲う突然の発病ーー!
二巻と三巻は「何を大切と思うか」が読みどころなんです!
登場人物は、各々思いがあり、どれを良とするかは、一概に決められない…
ある意味、この小説は語り手と読者の考えと良し悪しを最後にひっくり返すところがワクワクするんですよ!
ひっくり返ったときは、結構ショックに思ってしまうほど、
自分の中で、勝手に良し悪しを決めつけていたことと、語り手を良く思っていたことに気付くんです!!
それぞれの答えとも言えるその考えには、
何度読んでも感情的になりますね!
この物語は、きっとミルクコーヒーの味だと思います。
作品中に、イノダコーヒーがよく出てくるんですよ。
私はこのコーヒーを飲んだことはありませんが、文を読むととっても美味しいコーヒーだと伝わってきます。
この物語は、そんなイノダコーヒーに優しく甘いミルクをたっぷりいれてた、そんな味がするんじゃないかと思います。
では、プチネタバレ
ある人物の嘆きを訴えるシーン↓
「「医者は、患者のために命がけで働くべきだという。この国の医療は狂ってるんだ。医者が命を削り、家族を捨てて患者のために働くことを美徳とする世界。主治医?馬鹿を言っちゃいけない。二十四時間患者のために駆けずり回るなんて、おかしいだろう。それでもこの国の人々は、平然と中傷するんだ。夜に駆け付けなかった医師に対して、大声をあげるんだ。誰もが狂っていて、誰もが自分は正しいと勘違いしているんだよ。違うか、栗原」」
この静かな訴えは心打たれましたね!
こう思うのにも正当な理由があり、
それを罵る側も必死さがある。
そして、自分の立ち位置を考え、中傷する側だと思うと…自分の立ち位置に、まずショックを受けます!!
哲学みたいに言いながらも、目をそらせない内容は、必読です!!
是非読んで見てくださいねー!
でわでわこれにて。
今回のレビューは、「神様のカルテ2」です。一巻目でも言ったとおり、作者は夏川草介

あらすじー
夏目漱石を敬愛し、「24時間、365日対応」の職場を不満に思う内科医の栗原一止は今日も不眠不休の診療を続ける。
四月、東京の大病院からかつて同じ学校で″医学部の良心″とまで呼ばれた友人、進藤辰也が新任医師としてやってくる。
しかし、一止や周りの期待とは裏腹に
患者の家族の不安を取り除くことを放置したり、急患がでても携帯電話の電源を切り、駆けつけないなど、
次々と裏切り行為を繰り返していく。
卒業から現在までの間に、辰也になにがあったのかーー?
彼は何を良心に思っているのかーー?
そして思わぬ人物に襲う突然の発病ーー!
二巻と三巻は「何を大切と思うか」が読みどころなんです!
登場人物は、各々思いがあり、どれを良とするかは、一概に決められない…
ある意味、この小説は語り手と読者の考えと良し悪しを最後にひっくり返すところがワクワクするんですよ!
ひっくり返ったときは、結構ショックに思ってしまうほど、
自分の中で、勝手に良し悪しを決めつけていたことと、語り手を良く思っていたことに気付くんです!!
それぞれの答えとも言えるその考えには、
何度読んでも感情的になりますね!
この物語は、きっとミルクコーヒーの味だと思います。
作品中に、イノダコーヒーがよく出てくるんですよ。
私はこのコーヒーを飲んだことはありませんが、文を読むととっても美味しいコーヒーだと伝わってきます。
この物語は、そんなイノダコーヒーに優しく甘いミルクをたっぷりいれてた、そんな味がするんじゃないかと思います。
では、プチネタバレ
ある人物の嘆きを訴えるシーン↓
「「医者は、患者のために命がけで働くべきだという。この国の医療は狂ってるんだ。医者が命を削り、家族を捨てて患者のために働くことを美徳とする世界。主治医?馬鹿を言っちゃいけない。二十四時間患者のために駆けずり回るなんて、おかしいだろう。それでもこの国の人々は、平然と中傷するんだ。夜に駆け付けなかった医師に対して、大声をあげるんだ。誰もが狂っていて、誰もが自分は正しいと勘違いしているんだよ。違うか、栗原」」
この静かな訴えは心打たれましたね!
こう思うのにも正当な理由があり、
それを罵る側も必死さがある。
そして、自分の立ち位置を考え、中傷する側だと思うと…自分の立ち位置に、まずショックを受けます!!
哲学みたいに言いながらも、目をそらせない内容は、必読です!!
是非読んで見てくださいねー!
でわでわこれにて。