写真歳時記≪まさやんの一日一句≫――「まさとしの一日一首」姉妹編

きょうも生きた、泳いだ。撮った、詠んだ。
日本の風土を、特に草花・木々を中心に、
写真歳時記に仕立てていきます。

六歳の孫はこわごわ近寄りぬ

2020-08-26 06:41:56 | 日本の四季
六歳の孫はこわごわ近寄りぬ
         まさとし

朝晩は涼しさを覚える二十四節気のひとつ≪処暑≫をすぎたが、
日中は相変らず残暑がきびしい。
先日、京都の長男の家に行った。孫たちを連れ、西芳寺川上流で
水遊び。まわりは松尾山の木立が鬱蒼と茂り、街中よりも涼しい。
ミンミンゼミが、鼻にかかったような声で鳴きしきっている。
すると突然、わたしの目の前に、なにかが落ちてきた。蝉だった。
蝉は地中で7年すごし、ようやく地上に出たと思ったらわずか7日
ぐらいの命しかない。その蝉も寿命が尽き、もう飛ぶ力もなくなって、
落ちてきたのだろう。
拾って帰ったら、六歳の孫が庭木の根元にそっと置いた。