六歳の孫はこわごわ近寄りぬ
まさとし
朝晩は涼しさを覚える二十四節気のひとつ≪処暑≫をすぎたが、
日中は相変らず残暑がきびしい。
先日、京都の長男の家に行った。孫たちを連れ、西芳寺川上流で
水遊び。まわりは松尾山の木立が鬱蒼と茂り、街中よりも涼しい。
ミンミンゼミが、鼻にかかったような声で鳴きしきっている。
すると突然、わたしの目の前に、なにかが落ちてきた。蝉だった。
蝉は地中で7年すごし、ようやく地上に出たと思ったらわずか7日
ぐらいの命しかない。その蝉も寿命が尽き、もう飛ぶ力もなくなって、
落ちてきたのだろう。
拾って帰ったら、六歳の孫が庭木の根元にそっと置いた。
まさとし
朝晩は涼しさを覚える二十四節気のひとつ≪処暑≫をすぎたが、
日中は相変らず残暑がきびしい。
先日、京都の長男の家に行った。孫たちを連れ、西芳寺川上流で
水遊び。まわりは松尾山の木立が鬱蒼と茂り、街中よりも涼しい。
ミンミンゼミが、鼻にかかったような声で鳴きしきっている。
すると突然、わたしの目の前に、なにかが落ちてきた。蝉だった。
蝉は地中で7年すごし、ようやく地上に出たと思ったらわずか7日
ぐらいの命しかない。その蝉も寿命が尽き、もう飛ぶ力もなくなって、
落ちてきたのだろう。
拾って帰ったら、六歳の孫が庭木の根元にそっと置いた。