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お散歩徒然草

愛犬の千鳥歩きとともに綴る妄想の記録

豪華な 晩餐

2015年07月05日 | 日記

豪華な 晩餐

漂っている

この 広い広い 何万光年かかるのか  先が分からない 果てのないと思われる 宇宙を 漂っている
果てしのない宇宙を  一隻の宇宙船が漂っている

昔 昔 地球そのものが 果てがなかった 無限の平地が ずっとずっと続いていた ロマンがあった
しかし 地球には限りがあった コロンブスの航海で反証されたのだ

しかし 今は 宇宙こそ 無限に広大に広がっていて 限りがない そう思う人がいる いるのだ
その限りのない宇宙を 一隻の宇宙船が漂っていた

某国の  某 殿が 企画した宇宙旅行船の 豪華な一隻だ

アメリカから参加した人もいる ロシアから参加した人もいる 草原豊かなアフリカから 参加した人もいる
無論 日本からも 参加した人がいる などなど

世界の各地から この果てしのない 無限の広がりをもつ
気宇壮大な 夢の計画に参加した人は大勢いるのだ

宇宙を漂っている船内の中は 無重力だ
船内の観光客達は ふわふわと遊泳している

ある人は漂いながら ジューシーなビフテキを頬張った夢を見ている
ある人はキャビア それもカスピ海のキャビアを 口から溢れさせた夢を見ている
また別のある人は 絞りたての牛乳を唇から たらして・・・ 
そのまた別のある人は さっぽろラーメンの湯気の中で・・・

もうすぐだ 明日は母なる国 地球に還るのだ
ビフテキでもキャビアでもボルシチでもラーメンでも なんでも かんでも有りの 豪華な晩餐会が予定されているはずだ
夢は現実となるのだ 目をさまさない方がよい

待ちに待った豪華な晩餐会
果てしない夢を見てきた セレブ達の期待
よだれを垂らして 夢にまで見たビフテキ、キャビア・・・

「なんと これは どうした事か これは夢だろう?」
願わずには いられなかった

豪華な席上には ありとあらゆる瓶が 山のように積み上げられていた

タンパク質100パーセント表示のサプリメントの錠剤
大麦100パーセントの錠剤 グルコサミン ローヤルゼリー コラーゲン 銀杏葉エキス サメの軟骨成分
夢のようなエキスが詰まった瓶が ところせましと積まれていた

「いかがで ございましょう 完璧な栄養を備えたサプリメント 勿論 味は最高に吟味しております」
「ご満足して頂けると存じます」

「母国 地球では より美味な食べ物の追及が 日進月歩で研究されております」
「今日のメニューは 最高級クラスでございます」
「お口を煩わしく モグモグさせることは下品なマナーとなっております」

饒舌に喋る歓迎セレモニーの司会者の口元は 気のせいか すぼんでいた 気のせいか 歯が退化したせいか


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  


美脚

2015年06月28日 | 日記

美脚

TVを見ていた

TVの箱を ではない 箱の中の バスケットボールの試合を見ていた
寝転がって見ていたのだ

激しく床面に 着地する選手の靴から その上の膝頭を見上げていた 高い距離だ 長い脛だ
画面から脛が はみ出ている

ふと 切ない気持ちになった 

足先まで その指先まで 懸命に流した血流を 今度は 源のダムまで 押し戻す 
大変な事だろう  高さ 長さ 引力にも 負けずに 押し上げるのだ

長い脛だけではない この上流には 太もも 胴体がある これを遡上しなければ
引力に逆らって遡上しなければ そうして  ようやく 心臓に還り着くのだ

動物のキリンは まだ大変だろう あの 4メーターを超える長身だ 遡行に遡行を重ねてるのだろう
だからキリンの血圧は 200mmを はるかに超えているとか いないとか

TVを見ていた 箱の中を見ていた 某国の よく日焼けした大統領(会談相手の首脳が言った言葉)が
椅子に腰かけている画像を見ていたのだ バスケットと同じように 寝転がって見ていたのだ

長い脛を さりげなく組んでいる なにげなく 組んでいる 何気ないように見える 実際 何気ないのだろう

彼だけではない 男女を問わず 誰かれなく 椅子に腰かけるや  さりげなく足を組む 脛の長い人種は
長い脛を 持て余しているのだろうか それとも 長さを自慢しているのだろうか 

いや 確かに これだけ脛が長ければ  子供達に いくらでも かじらせる事が出来る かじらせても
かじらせても大丈夫だ!  自慢しているのだろう きっと!

変才はつきとめたのだ ついに! 寝っころがったままで

これは エコノミークラス症候群 血栓予防策に間違いない 長い脛を持つ人種の 本能的な血栓予防策に間違いない
持ち上げられた足の血流は 持ち上がった分だけ楽に遡上する  疲れれば反対側の足を組めばよい

幸い私は そんな 苦労は 全く必要としていない 幸いにも

 

 


 


いつか来た道

2015年06月26日 | 日記

《今回の画像は 岩城山の 登り口

 例によって 本文とはまったく       関係ありません                             変才 提供》

いつか来た道

先達達が いつか来た道
 あー そうだよ アカシアの花が咲い  ていたんだ

お爺さん達が 通った道
落ち葉を踏みしめてたんだ ほらっ!

 あの丘は いつか見た 丘

あー  そうだよ

ひまわりの花が まっ 黄色の 万歳してたんだ

 この道は いつか来た道

 父の じいちゃんは  運動会で栗をさじで すくってくれた
 母のじいちゃんは   年寄りは 綺麗にしないと と教えてくれた

だけど ポマードは嫌だった


もっと怖い話 VERSION XX

2015年06月25日 | 日記

もっと怖い話 VERSION XX

あまい蜜の蔵
          画像はnekoさん

年金機構 個人情報 情報漏れ

「なあ~ 八っちゃんよ」
「あいよ 熊さん」

とある 昼下がりのカフェです いつものカフェです いつもの席です
注文せずとも出てくる いつものコーヒーを ちびちび 舐めている二人です

八っちゃんも 熊さんも ブラックです 添加物は嫌いな二人なのです
そんな事いってるけど  実は二人とも 何とか検診受けたらメタボなんです

糖質制限を受けてる二人は ブ ラック かつ ハードです 可哀想に!


「今度の年金機構の個人情報流出 なんだか臭くないかい?」 と話しだす 熊さん

「当たり前だよ! ”あったり まえだの クラッカーっ”て 昔 どんぐり まなこをむきだしに したもんだよ んっ!」
「 個人情報流出がいけないのは 当たり前のことだい んっ!」

何を今更とばかり どんぐりのように 目を丸く むき出して うなづく八っちゃん

「そこだよっ!八っちゃん」 と熊さん

「おいらはな お上の差し金と見てるんだ」

「見ていな そのうち 年金巻き上げ詐欺が じんわりと おいら達の回りに忍び寄ってくるから」

二人の愚痴話を 突き詰めました

《お上は 甘い蜜を垂らしたんだそうです 蜜を守っていた 硬いガードを そっと除けたんだそうです

すると 蜂は蜜をめがけて 吸い放題 この蜜を吸いこんだ蜂を捕えれば 国庫金は絶えることなく還元補充される
蜜の蔵となる  税は上げなくとも 安泰 安泰  》


怖い話 VERSION X

2015年06月24日 | 日記

怖い話 VERSION X

例によって某国です

某国の機密官房室です  一点の影をも 生じさせない部屋です
機密官房ヘッドが椅子にかしこまって 主をまっています

珍しく テーブルの上には 選りすぐったダージリンの紅茶が香っています
寸刻を惜しむゴッドファーザーが 軽やかな ステップを踏み 豪華な椅子に お尻を滑り込ませました

「何だね?長官! 弾んだ声色で 私を呼び出したのは?」
期待に満ちた問いかけは  ヒバリのさえずりに 似ていました

「ハイ! このたびの選挙権年齢の引き下げは 胸がすく思いが致しました」

「ゴッドファーザーの名声は間違いなく 歴史に残ることでございましょう」
「お慶びもうしあげます」

「フムッ それは ありがとう 12歳以上の子供にも 選挙権を与えた私の英断は 世界に分かって もらえただろうか?」

「それは勿論でございます」

「これで我が国民の 精神年齢は12歳なみだ!という 戦後からの そしりは
 雲散霧消することでしょう」 「なにせ 12歳の子供が投票権を 持つのですから」

「そのような メディアが喜ぶような事ではないのだ  私の真意は! 分からないのか!」

「ハテ ???どのような」

「分からぬか・・・超 若者が 議員を選べば 選ばれた議員は 若手優遇策に傾かざるをえない」

「さすれば我が国の政策は 地方から国レベルまで 躍動感あふれる 若者中心の施策で満ち満ちてくる」

「つまり 生産性の高い施策が堂々と闊歩し 非生産性の施策は廃れて いかざるをえないのだよ」

「官房ヘッドの君も もっと将来を見据えたまえ 老人大国とならないために」

官房ヘッドの背中が ドアから消えました 無言のままで 静かに