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はじめてみる、ちひろの世界。 いわさきちひろ×佐藤卓=展

先日、初めて降り立った西武新宿線、上井草駅ではホームでガンダムの曲、駅前に銅像でびっくり。
なんでもアニメの町だそうです。
今回訪れた目的は、
はじめてみる、ちひろの世界。
いわさきちひろ×佐藤卓=展
@いわさきちひろ美術館。
http://www.chihiro.jp/tokyo/museum/schedule/2014/0107_1836.html

クライアントのことをよく考えて的確なデザインをする佐藤卓さんは、大変図々しくも、一度お仕事ご一緒してみたいと思うデザイナーのお一人。佐藤さんがいわさきちひろさんの絵を選んだ原画のコーナーや、その原画からインスパイアされたものをタペストリーや箱に詰めたものは、興味深かったです。(写真は撮影許可頂いてます)

以下、気に入ったものなどいくつか紹介を。

★ 佐藤卓さんのデザインについての記述より。
ごくごく当たり前のことなのですが、意外と理解されていないことなのかも、と思いますのであえて載せてみます。
「日常のあらゆる物事に、デザインは必要です。(中略)カッコいいものやおしゃれなものだけがデザインではありません。普段、気がつかないところにも多くのデザインが潜んでいて、私達の生活を支えています。そして気がつかれないでいいデザインもいっぱいあります。だからデザインは、その都度「わきまえる」ことが大切だと思っています。佐藤卓」


★展示室1 佐藤 卓のデザイン採集
佐藤卓さんのポートフォリオがずらり。
おなじみのロッテのキシリトール、チロリアン、などなど。
いわさきちひろ美術館のロゴも佐藤さんのデザイン。
商品やクライアントのことを考えてデザインされているのを感じます。
◯いわさきちひろ美術館

◯北海道米「ゆめぴりか」


★展示室2 佐藤卓が選んだ、ちひろの絵 -ちひろの描く線画
佐藤卓さんが選んだちひろさんの絵が並びます。
風景、植物などちひろさんの視点と
シンプルな線にこめられたやさしさが伝わります。
なぜその絵を佐藤さんが選んだのか?が気になります。
◯いわさきちひろ「打ちよせる波」1966年 墨

◯いわさきちひろ「ヨーロッパの街並み」1966年 鉛筆・墨、「ローマの街並み」1968年 鉛筆・墨

◯いわさきちひろ「花とつぼみ」「おなもみ」「野の草」いずれも1970年 インク


★いわさきちひろさんのアトリエ
画材道具や調度品など、あたたかみを感じるものがたくさん。
ちひろさんの洋服もかわいらしくて見とれてしまいました。
周囲にはモノクロ写真でちひろさんの当時の様子なども紹介されてます。
◯アトリエの様子

◯画材道具

◯ちひろさんの洋服と帽子


★展示室3  佐藤卓が選んだ、ちひろの絵 -ちひろの描く子どもたち
展示室2の線画とは異なり、こちらはちひろさんといえば、という
水彩で描かれた子どもの絵が並びます。
絵本やポスターで見るのとはまた違う、原画の良さがあります。
◯いわさきちひろ「アヒルとクマとあかちゃん」1971年 水彩・鉛筆、「チューリップのある少女像」1973年 水彩・鉛筆

◯いわさきちひろ「ランドセルをしょって並んで歩く一年生」1967年 水彩


★展示室4
佐藤卓さんが選んだいわさきちひろさんの原画と、その原画からインスパイアされるモチーフを
ひとつの額におさめた「箱」のシリーズと、
原画をもとにパターン化した「バナー」のシリーズ。
発想の原点、発想の展開を垣間みられる面白い展示だと思いました。
◯ちひろ×佐藤卓=箱2

◯ちひろ×佐藤卓=箱13

◯ちひろ×佐藤卓=バナー


★ミュージアムショップ
ちひろさんのグッズがたくさん。
佐藤卓さんデザインのタペストリーを手ぬぐいにしたものや、
ポストカード、チロリアンのお菓子など、今回の展示に合わせた商品も。
どれも欲しくなりましたが、ポストカードと、受付でちひろさんの切手を
購入しました。


初めて伺った美術館、佇まいも展示も、やさしい気持ちにさせてくれました。
また機会があれば伺いたい美術館のひとつとなりました。
今回の展示は、11月3日まで。
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