戦力外通告（第1弾？）発表

■　来季契約について（公式・2008年10月2日）

　今年も戦力外通告の時期が来てしまいました。
　プロスポーツというものの性質上、「余剰人員」の整理は避けては通れないのですが、こうして発表されると、やはり違和感と寂しさを感じずにはいられません。
　今回通告が発表されたのは6人。投手が4人と、捕手が2人です。
　歌藤は背番号も変わり期待されてはいたのですが、今年は一軍での出番がほとんどありませんでした。
　ブルーウェーブ最後の年、自由枠で入団早々「過投」と言われたまでの働きを知っている身からすれば、あの当時から復活を遂げられなかったのが残念です。
　それと同時に、2年続けて背番号12の選手が戦力外になったというのも気になります。まさか、呪われているわけではないでしょうが……
　中村泰については、正直なところ呆れている部分があります。というのも、「金村を出してまで獲っといてこれかよ」と。
　潜在能力を秘めた左腕として期待された中村泰ですが、結局一軍では登板なし。阪神時代から大観衆が苦手と言われていましたが、甲子園どころか鎌ケ谷クラスでもダメだったようです。
　とはいえ、今年ライオンズでブレイクした大沼も、去年まではさんざっぱらチキンだ弱気だと言われてきた投手です。ヤスもなんとかならないのか、とは思います。
　それにしても、あのトレードは何だったのか。答えはすでに分かってはいるんですが、改めて露骨に見せられると、さすがにちょっと萎えます。
　金村も阪神では苦労しているようですし、この際2人とも元に戻してやったらいいんじゃないか、とすら思ってはしまいます。
　金澤は数少ない先発のチャンスでアピールできず。結果的に、8月29日の神戸が残留テストのような形になってしまいました。
　奇しくも、トレード相手となった正田が阪神で戦力外に。どちらも思い入れのある選手ですし、非常に残念、というよりほかありません。
　内山は若いうえにまだ2年目。それだけに意外ではあります。
　ただ、先ほど成績を見ると、鎌ケ谷でもあまり出番はなかったようですし、そもそもがドラフト下位指名選手。切られる時はあっさり切られる立場だったのかも知れません。
　とはいえ、やはり2年というのは短い。ケガでもあれば話は別ですが、再起の道はないものかと思わずにはいられません。
　小山はシダックスで野村監督（当時）の薫陶を受けただけに期待されたのですが、今年も中田を合コンに連れて行ったのが発覚するなど、プレー以外での面が響いた形となりました。
　ノムさんは今頃どう思っているのやら。あるいは、自分の手元に置いて締め直すことがあるかも知れませんが。
　そして、鈴衛二世の呼び声も高かった駒居にも、ついに戦力外となる日が来てしまいました。
　8年間の在籍期間で、一軍出場はわずか1試合。それでも、捕手というポジションを守るだけに、居続けてほしい選手であったことは確かです。
　最近はファームでも出番は減っていたようですが、鎌ケ谷のチーム事情に精通した人材であるのは確か。ぜひともチームスタッフとして残してほしいのですが、どうなるでしょうか。
　しかし、小山と駒居を戦力外にしたことで、ファイターズの捕手はわずか5人に。どう考えても異常事態と言わざるを得ません。このままでは、鎌ケ谷で捕手がいなくなる事態も考えられます。
　ドラフトやトレードで補充する道筋が付いているならいいのですが、この辺り編成はどう考えているのか。当然何も考えていないわけはないでしょうが、どうしても気になります。

　今回の戦力外通告は第1弾。日本シリーズの時期に、もう一度行われる可能性があります。