まさに急転直下。阪神電鉄株のほぼ半数を取得し、つい数日前まで強気だったはずのMACアセットマネジメント(村上ファンド)代表・村上世彰容疑者(容疑者!!)でしたが、インサイダー取引の容疑をあっけなく認めると、今日の記者会見で阪急によるTOB受諾と証券界からの引退を表明しました。
これにより、阪神電鉄と村上ファンドとの攻防はファンド側の完敗に終わり、阪神電鉄と阪急電鉄という大手私鉄の経営統合が実現する見込みとなりました。
以前のエントリでも書きましたが、阪神沿線住民として私は村上ファンドが阪神電鉄の経営を左右していることに大きな不安を感じていましたし、できるだけ早くにご退場願いたいと思っていました。それだけに、今日の一連の動きには、ひとまず安堵感を覚えています。
もっとも、先月阪神タイガース星野SDから「天罰が下る」という旨の発言があった時点で(参考:ニッカンスポーツ2006年5月16日記事)、司法に関わる動きがありそうなことは予想できたことです。
占い師ならまだしも、星野SDともあろうお方が根拠もなしに断言するとまでは言わないでしょうし、人脈を通じて何らかの情報を察知していたとしても驚くにはあたらないわけですからね。
もっとも「天罰」というならば村上容疑者の前に下るべき相手があるはずで、それこそOのM.Y.とかOのM.Y.とかOのM.Y.とかOのM.Y.とかがいるわけです。
ただこの点に関しては、今日の夕刊で記者から質問を受けたようですので今後に期待と言っておきましょう。先月の時点でこんなことやこんな話もあるようですが。
それはさておき、すんでのところで難を逃れたようにも見える阪神電鉄グループですが、問題はこれからです。これもすでに書いたことですが、宿命のライバル阪急に救われるということには、社員のみならず沿線住民にとってもある種屈辱的なことです。
一方の阪急側も、阪神との経営統合によって具体的にどのようなメリットがあるのかを示しきれていません。そう思うと、「せめて捜査がもう少し早かったら……」という気持ちはどうしても感じてしまいます。
ですが、すでに賽は投げられたわけです。今後は統合によって誕生する「阪急阪神ホールディング」が、安全な公共輸送という基本を忠実に守りつつ、関西経済に存在感を示すことを期待しています。
それにしても分からないのですが、なぜ村上氏は阪神電鉄株をああも大量に買い集めたのでしょう?
もちろん証券界の「プロ中のプロ」を辞任する氏のことです。それまでと同じように、単に安く買って高く売りたかっただけかも知れません。
ですが、そうだとしても経営権を握ることができるほど株を集める必要はないわけです。そう思うと、過去の村上氏の言動では割り切れない部分をどうしても感じてしまいます。
あるいは、1篇の小説でも書けるような深い理由が隠れているのでは……そんな想像すらしたくなってくるのです。
これにより、阪神電鉄と村上ファンドとの攻防はファンド側の完敗に終わり、阪神電鉄と阪急電鉄という大手私鉄の経営統合が実現する見込みとなりました。
以前のエントリでも書きましたが、阪神沿線住民として私は村上ファンドが阪神電鉄の経営を左右していることに大きな不安を感じていましたし、できるだけ早くにご退場願いたいと思っていました。それだけに、今日の一連の動きには、ひとまず安堵感を覚えています。
もっとも、先月阪神タイガース星野SDから「天罰が下る」という旨の発言があった時点で(参考:ニッカンスポーツ2006年5月16日記事)、司法に関わる動きがありそうなことは予想できたことです。
占い師ならまだしも、星野SDともあろうお方が根拠もなしに断言するとまでは言わないでしょうし、人脈を通じて何らかの情報を察知していたとしても驚くにはあたらないわけですからね。
もっとも「天罰」というならば村上容疑者の前に下るべき相手があるはずで、それこそOのM.Y.とかOのM.Y.とかOのM.Y.とかOのM.Y.とかがいるわけです。
ただこの点に関しては、今日の夕刊で記者から質問を受けたようですので今後に期待と言っておきましょう。先月の時点でこんなことやこんな話もあるようですが。
それはさておき、すんでのところで難を逃れたようにも見える阪神電鉄グループですが、問題はこれからです。これもすでに書いたことですが、宿命のライバル阪急に救われるということには、社員のみならず沿線住民にとってもある種屈辱的なことです。
一方の阪急側も、阪神との経営統合によって具体的にどのようなメリットがあるのかを示しきれていません。そう思うと、「せめて捜査がもう少し早かったら……」という気持ちはどうしても感じてしまいます。
ですが、すでに賽は投げられたわけです。今後は統合によって誕生する「阪急阪神ホールディング」が、安全な公共輸送という基本を忠実に守りつつ、関西経済に存在感を示すことを期待しています。
それにしても分からないのですが、なぜ村上氏は阪神電鉄株をああも大量に買い集めたのでしょう?
もちろん証券界の「プロ中のプロ」を辞任する氏のことです。それまでと同じように、単に安く買って高く売りたかっただけかも知れません。
ですが、そうだとしても経営権を握ることができるほど株を集める必要はないわけです。そう思うと、過去の村上氏の言動では割り切れない部分をどうしても感じてしまいます。
あるいは、1篇の小説でも書けるような深い理由が隠れているのでは……そんな想像すらしたくなってくるのです。
「阪神株を買う資金はだれが出してたのか」とか、「大量の株を売りに出したのはだれか」とか。
OのM.Y.とか、わからないことだらけですね。
ただ最近では様々なステークホールダーのものとする考え方も拡がっていますし、その考えに立つと、それらステークホールダーが大株主の持つ重要な情報を共有すべきということも言えそうです。
彼もファンドマネージャーとして守るべき秘密があるでしょうから、そうベラベラと暴露話をするとは考えにくいところです。
ただ、私も阪神電鉄グループのステークホールダー(一応得意客のはずなので)として、彼が経営権を掌握して何をやりたかったのかは気になりますし、ぜひ聞き質してみたいものです。
エントリでリンクしたような話もあることですし、どうやらうまく逃げおおせそうな。
この男がいる限り、安心してプロ野球を見られる日は来ないと思うんですが……(-_-メ)
阪神を救ったのがMYにブレーブスを売り飛ばした阪急・・というところに、なんともいえない背中のムズムズ感を感じます。
朝日新聞か何かの記事のファンのインタビューに「球団を売り飛ばした阪急は信用できない」と言う意見がありました。
私は信用できないとまでは行きませんが「大喜びは出来ない」「要注意」である事は間違いないですね。
とにかく喜んではいません。大変複雑です。
阪急もね、阪神を救うのだったらブレーブスを売ってほしくなかった・・
諸悪の根源はここにありそうな気がします。となると解決法はただ1つ。球界から手を引かせることになるでしょうね。
少々話がそれ気味になるかも知れませんが、仮に村上ファンドが経営権を掌握していた場合、阪急以外の私鉄と阪神とを再編していただろうという報道がありました。
それがどこかは書いていませんでしたが、村上容疑者→OのM.Y.というつながりから、真っ先にある在阪私鉄を思いつきました。
もし村上容疑者(+M.Y.?)の目論見が実現していたら、あの企業がますます関西経済への浸透を増していたはずです。
そうなったら阪急どころの騒ぎではない。阪神電鉄グループはもちろん、あの企業がタイガースをも間接支配することになっていたわけです。
そう思うと、一抹の割り切れなさを感じつつも、阪神の統合相手が阪急で、これで関西にあの企業がそう簡単に手出しできない新たな大企業ができたことに安心感を覚える次第です。
そこまでして守る必要がある相手だったのか、というと疑問もありますが、人なり企業なりをかばって逮捕されたり、自殺したりというのは経済犯罪ではありがちですからね。
>阪急
元をたどれば、あんな企業にブレーブスを売り渡したことから悪夢が始まったんですよね……