
岩隈のポスティング交渉が暗礁に乗り上げたと報じられています。
これについては、私も昨日twitterでいくつかつぶやきましたので、ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。基本的な考えは変わっていないので、まずは、こちらにも掲載したいと思います。これらはtwitterのアカウントがない方でもご覧いただけるはずです。
■ つぶやきその1(Ruppert_Jones@Twitter・2010年11月22日。このつぶやきの約1時間半後にスポニチからこんな記事が出ました)
■ つぶやきその2(Ruppert_Jones@Twitter・2010年11月22日)
■ つぶやきその3(Ruppert_Jones@Twitter・2010年11月22日)
ただし、実際に交渉妨害が目的だったとして、アスレチックスに対しては不快感以上のものを持つことはないでしょう。上でも書きましたが、仮に私がGMだったとしたら、(実際に採るかどうかはさておき)手段として検討はしますし、検討しないとすればむしろ怠慢ですらあります。
一番の問題は、このような手法を妨害を許容する制度にあります。制度が変わらない限り、同様の問題が今後も出てくることは避けられません。
もっとも、今の制度が実際に変更されるかどうかは分かりません。変更するとして、例えば交渉不成立でも落札価格を支払うことにするのが考えられますが、MLB球団からすれば割に合わない話です。
あるいは、落札した球団に(少なくとも金銭面では)日本での条件と同等以上の契約を義務づけるという選択肢もあります。個人的にはこの方がいいかなと思いますが、これも応札する側が納得するかどうかです。
これは推測ですが、現在のポスティング制度に変更が加わるかどうかは、MLB側が今回のアスレチックスの動きをどう評価するかにかかっているでしょう。
つまり、アスレチックスが交渉妨害に動いたと判断するかどうか。そして、仮にそうだったとして、他のMLB球団が「妨害」を否定するか、あるいは自分たちのためにもオプションとして残しておきたいと見るか。ここがカギになると考えられます。
さて話は日本側に戻ります。岩隈からすれば今オフのMLB行きの夢が絶たれようとしている状況です。彼の心中はやるかたないものがあるでしょう。楽天球団にしてもアテが外れたどころか、煮え湯を飲まされる気分すらしているかも知れません。
そんな時に、周囲の人間の本質というものが表れます。皆さんも、あるいは経験があるかも知れませんが、自分が苦境に陥った時にこそ、周囲の人間の本当の姿が分かるというものなのです。
今回もしかり。自分にとってのメリットを認識しつつも、岩隈を思いやる者、他人の不幸を露骨に喜ぶ者、それぞれです。
前者の好例がマー君です。サンスポには酷い見出しの記事が掲げられていますが、よくよく読むと、「岩隈さんの気持ちを考えると、軽率なことは言えない」ときっちり断っている。
もちろん、イーグルスに所属する彼にとって岩隈の残留がプラスでないわけはありません。それは本人も率直に述べている。ただ、それと同時に先輩の心情を慮ることは決して忘れていない。これが大人というものです。
一方、軽率を絵に描いたのがこの男。
■ 岩隈残留!星野監督「大きいな、うれしいね」(スポニチ・2010年11月23日)
「本当なのか。それは大きいな」
「球団から報告があるまで100%喜べないが10勝投手の穴をどうやって埋めようか考えていたからうれしいね」
少しさかのぼって、
■ 星野監督 エース残留にニヤリ「うれしいニュースが…」(スポニチ・2010年11月22日)
この発言、同じ日のニッカンでは松井稼の入団に関するコメントとして報じられていますが、昨日の段階ではそういう報じられ方はしていなかったような……魚拓を取らなかったのが悔やまれます。
(しかし、このエントリを書いてる時点で、ニッカンに岩隈のポスティング関連の記事がほとんど出てないんですよね。どういうことなんだろう?他紙と比べると、どうにも自然とは思えないんですが……)
星野監督も後で気づくところがあったのか、取って付けたようなコメントを出してますが、どこの馬鹿が信じるのか。
(って、これもニッカン!?ますます不可解です)
言いたいことは山ほどありますが、つくづく思うのは、なんで私はこんな男の率いるチームを応援してしまったのか。7年前に戻れるなら、熱狂していた自分をぶん殴ってやりたいです。
とにかく情けない、恥ずかしい。新興宗教や詐欺師に騙された人間を、私は嗤うことができません。
これについては、私も昨日twitterでいくつかつぶやきましたので、ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。基本的な考えは変わっていないので、まずは、こちらにも掲載したいと思います。これらはtwitterのアカウントがない方でもご覧いただけるはずです。
■ つぶやきその1(Ruppert_Jones@Twitter・2010年11月22日。このつぶやきの約1時間半後にスポニチからこんな記事が出ました)
■ つぶやきその2(Ruppert_Jones@Twitter・2010年11月22日)
■ つぶやきその3(Ruppert_Jones@Twitter・2010年11月22日)
ただし、実際に交渉妨害が目的だったとして、アスレチックスに対しては不快感以上のものを持つことはないでしょう。上でも書きましたが、仮に私がGMだったとしたら、(実際に採るかどうかはさておき)手段として検討はしますし、検討しないとすればむしろ怠慢ですらあります。
一番の問題は、このような手法を妨害を許容する制度にあります。制度が変わらない限り、同様の問題が今後も出てくることは避けられません。
もっとも、今の制度が実際に変更されるかどうかは分かりません。変更するとして、例えば交渉不成立でも落札価格を支払うことにするのが考えられますが、MLB球団からすれば割に合わない話です。
あるいは、落札した球団に(少なくとも金銭面では)日本での条件と同等以上の契約を義務づけるという選択肢もあります。個人的にはこの方がいいかなと思いますが、これも応札する側が納得するかどうかです。
これは推測ですが、現在のポスティング制度に変更が加わるかどうかは、MLB側が今回のアスレチックスの動きをどう評価するかにかかっているでしょう。
つまり、アスレチックスが交渉妨害に動いたと判断するかどうか。そして、仮にそうだったとして、他のMLB球団が「妨害」を否定するか、あるいは自分たちのためにもオプションとして残しておきたいと見るか。ここがカギになると考えられます。
さて話は日本側に戻ります。岩隈からすれば今オフのMLB行きの夢が絶たれようとしている状況です。彼の心中はやるかたないものがあるでしょう。楽天球団にしてもアテが外れたどころか、煮え湯を飲まされる気分すらしているかも知れません。
そんな時に、周囲の人間の本質というものが表れます。皆さんも、あるいは経験があるかも知れませんが、自分が苦境に陥った時にこそ、周囲の人間の本当の姿が分かるというものなのです。
今回もしかり。自分にとってのメリットを認識しつつも、岩隈を思いやる者、他人の不幸を露骨に喜ぶ者、それぞれです。
前者の好例がマー君です。サンスポには酷い見出しの記事が掲げられていますが、よくよく読むと、「岩隈さんの気持ちを考えると、軽率なことは言えない」ときっちり断っている。
もちろん、イーグルスに所属する彼にとって岩隈の残留がプラスでないわけはありません。それは本人も率直に述べている。ただ、それと同時に先輩の心情を慮ることは決して忘れていない。これが大人というものです。
一方、軽率を絵に描いたのがこの男。
■ 岩隈残留!星野監督「大きいな、うれしいね」(スポニチ・2010年11月23日)
「本当なのか。それは大きいな」
「球団から報告があるまで100%喜べないが10勝投手の穴をどうやって埋めようか考えていたからうれしいね」
少しさかのぼって、
■ 星野監督 エース残留にニヤリ「うれしいニュースが…」(スポニチ・2010年11月22日)
この発言、同じ日のニッカンでは松井稼の入団に関するコメントとして報じられていますが、昨日の段階ではそういう報じられ方はしていなかったような……魚拓を取らなかったのが悔やまれます。
(しかし、このエントリを書いてる時点で、ニッカンに岩隈のポスティング関連の記事がほとんど出てないんですよね。どういうことなんだろう?他紙と比べると、どうにも自然とは思えないんですが……)
星野監督も後で気づくところがあったのか、取って付けたようなコメントを出してますが、どこの馬鹿が信じるのか。
(って、これもニッカン!?ますます不可解です)
言いたいことは山ほどありますが、つくづく思うのは、なんで私はこんな男の率いるチームを応援してしまったのか。7年前に戻れるなら、熱狂していた自分をぶん殴ってやりたいです。
とにかく情けない、恥ずかしい。新興宗教や詐欺師に騙された人間を、私は嗤うことができません。
岩隈本人の来年のモチベーションも気になるところです。ポスティングの決裂自体は本人だけの力ではどうしようもない、買い手あっての部分もあるので置いておいても、よりによって監督がそういうことを言っちゃったわけだし……
幸いなのは、選手からは暖かい言葉が聴かれることですね。マー君(逆にこの名前を使い続けてもいいんじゃないかという気もする)のコメント以外に、スポニチには鉄平のコメントも出ています。まぁたしかに他球団から見れば「なんだそりゃあ」なんですが(苦)
ともかく、今回の結果(少なくとも報道ではですが)で、ポスティングについて「FAよりも早くメジャーに挑戦できる」というメリットだけじゃないんだと改めて感じました。
どんなことがあっても、岩隈投手には前を向いて突き進んで行ってほしいですね。
まだまだ先は長いですから、焦らず堂々としていて欲しいです。
もともと選手会もポスティングには反対だったはずが、
肝心の選手側が制度を利用した移籍を相次いで訴えるようになって、
どうも話がややこしくなったんですよね。
これを受けて選手会がどう出るかも気になってます。
喜んでいただけて嬉しいです。
るなさんも書かれてますが、岩隈のモチベーションが心配ですね。
ただ、あと1年頑張れば、はるかに良い条件で渡米できるわけで、
いよいよ交渉が成立しなかったら、そう思って気持ちを切り替えてほしいです。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/flash/KFullFlash20101123060.html
辣腕と言うか、極めてビジネスライクにいくのがこの人の手腕ですが、
一方で、「選手本人の希望を最大限に尊重する」というスタンスも信条らしいので、
ギリギリまで目が離せないかもしれません。
かつて、吉井理人がメッツに入団する時には、
1年で100万ドルという低い条件を認める一方で、
・出来高払いの条件を何種類もつけること
・1年でFA扱いとすること
この条件を提示することで、契約合意に持って行った前例があります。
(団野村の著書『交渉力』より)
出すぎた物言いかもしれませんが、あまり思いつめなくても良いのではと思います。
今になって当時の監督の嫌な面が色々と露見してきましたが、
ルパートさんは、監督に率いられる「選手」を応援していたのではないですか?
まさか、選手に対して「監督の期待に応えられない選手は不要」と言っていた訳でもないでしょう。
いわゆる暗黒期を支えた面々を簡単に切り捨てる監督の発言には、不快感を感じたと思います。
ですから、選手(タイガースというチーム)の応援には熱狂していても、
監督個人に対しては熱狂していなかったと思います。
何も、「選手」に声援を送ったことまで否定されなくても……。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2010/11/24/01.html
もっとも、これも交渉の戦術の1つだとしたら大したものですが。
あとは、団野村氏がアメリカの世論形成に成功して、ア軍が悪者扱いされれば、
交渉再開、悪くともポスティング制度見直しにはつながるでしょうね。
昔の話ですが、当然桧山や八木や藪といった面々により強い思い入れはあったのですが、
かといって、星野氏の本性を見抜けてなかったのは否定できないんですよね。
白状すれば、礼賛とは言わないまでも称賛していた部分すらあったと思います。
細かいことを言えば自己弁護はできるでしょうが……