クリスマスイブ

キリスト教畑で育った私は　信者でないのだけれど
恒例的に　新年には初詣に行く感覚で
イブには　できるだけ教会のミサに与ることにしている
もっともここ数年はちょっとご無沙汰していたのだけれど
今年は　イグナチオ教会のミサに行こうと思っている

母が最後の入院をして　人工呼吸器つけて
それを　はずすか着けたままにするかの決断を
先生方と相談をしていて　結論を出す期限の前の日の夕方
姉と二人で病院の帰りに　イグナチオの夕方のミサに与ったのだ
平日の夕方ゆえ　参列の信者は少なかったが
それでも　厳かにミサは行われた
クリスチャンの姉は　聖体拝領を受けた
私は　ただ目を瞑って祈っていた
祈っていたというよりも　もう決断できない
決断したとしてもそれは　私や姉を通して
母が　あるいはもっと大きな力がそうさせているのだと考えていた

ゆだねるという言葉の意味を　初めて重く感じた

結局　その翌日呼吸器をはずした母は
いただいた残りの二週間ほどの命をつないだ
もう　あれから半年以上たってしまったのだった
喪に服するなんていうことをしない　娘たちは
あれこれ飛び回っている
そんな二人を　母は苦笑いしながら見下ろしているんだろうか

私は神様なんて信じてもいないのに
何かに動かされている感じがして
それを感謝したくなる気持ちになる
今年一年の　いろいろなことに感謝をしたい
長いことお世話になった母に・・
周りにいる　家族や友人や　多くの関わった方々に・・
何より　皆に光を与えてくれた大きな力に・・・
そして来年も　私たちが健康でよりよく暮らせるように
お祈りをしてこようと思う


あ～～でも絶対・・・絶対　母は苦笑いだな～～～
だって　ミサの前に　私はプロレス観戦するんですもの　笑