おじいちゃんのこと

2010-03-21 22:12:26 | 日々思うこと
最近のおじいちゃんはいつも寝ている
起こしても起きないし 起きても朦朧としている
だから この頃は昼食の時間に行くようにしている
食事の時間は 何が何でも介護職員さんに起こされて
椅子に座って テーブルに着くからだ
それでも なかなか意識は夢の中のことが多い
おじいちゃんのすごいところは 寝ながらでも食べること 爆
スプーンを持つと スイッチが入ったように
お皿から口へとペースト状の食べ物を運ぶ
五分もかからないうちに あっという間に完食!!

腰にできたしこりの切開後の傷が治らずに炎症を繰り返したり
時折 誤嚥性肺炎になったりして 熱が出ることもあるが
とにかく 口から食べ物を食べられるのですぐに復帰する
先生も「口からの食事が一番の薬」とおっしゃる

悲しいのはだいぶ意識のレベルが下がったことか・・・
以前のように わかってるなって感じることが少なくなった
体の硬直も以前より強くて 胎児のような姿勢をしている
また入れ歯はすでに使っていないので ほほもこけて
大分 やせてしまったので人相も変わったと思う
私はいつも見ているから あまり違和感はないが
久しぶりに会う人がいたら この変わりぶりには驚くだろうと思う


長年一緒に暮らして いろいろなことがあったけれど
何かご縁も感じるし どことなく憎めないし
今 この人に関われるのは私しかいないし・・
病院におじいちゃんのことをまかせっきりにしてしまい
儒教的な親孝行の精神からくるうしろめたさや
「嫁」としての義務感もあるし・・・
そしてやっぱり ほっとけなくて(きっと 好きなんだろう) 
完全介護だから食事の時などにくる家族の方は少ないけど
週に二度くらい おじいちゃんの食事介助に行っている

いろいろなヘルパーさんがいる
また来たなっていう目で見るヘルパーさんもいる
私がいることでペースが乱れるのがいやなのだろう
ありがとう~お任せしちゃいますねって言うヘルパーさんもいる
まぁ それぞれだ・・ 私は私の気持ちで やりたいことをやる・・
三十代?の男性のヘルパーさんで寡黙な方がいるのだが
先日 ほんと普段はあいさつしかしないのに
「ご関係は?」と言うようなことを聞いてきた
私は思わず「嫁です」と答えたら びっくりした顔をした
私は あわてて「この人の長男の嫁です」と言い直した 爆

そうだよね^^;
私の世代だと「嫁」って 家族の中の役職みたいなものだ
今の若い人には「嫁」は「夫婦の片方」だよね

思わず 世代間の認識の落差に苦笑してしまった

私は つれあい○○さんの嫁だけど
○○家の「嫁」でもある
そんな感覚をまだ持ち合わせてる古い人間でもあるのだと
改めて 実感したのだった

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