もしも貴方が大樹なら
大きな枝を広げて小鳥たちをたくさん
宿らせるでしょう。
向こうの丘の百合が恋しくなったら
葉を揺らして愛の旋律を朗々と
歌い上げ、
百合の頬を染めさせるでしょう。
もし、踊りたくなったら
魂だけ大樹から抜け出し、
地上に降りて
樹のてっぺんに向けて顔を上げ
葉のざわめきを観客の満場の
拍手として味わってから
深く息をして、跳躍し、
踊り始めるでしょう。
なんと伸びやかな肢体!
俊敏な動き!
指先まですべてが春馬。
貴方は何百年も生きた大樹の如く
寛大で、それでいて
若葉一枚のように瑞々しく
生まれたばかり。
永遠と一瞬を手に入れた貴方。
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