【観】無限のリヴァイアス

　最近知った「dis-」という曲。
　その歌詞の「痛み」や「願い」そして「足掻いていく様」が
　とても心に響くので今のお気に入りです。
　曲に興味のある方はリンクをどうぞ　「dis-」「歌詞」

　この曲がリヴァイアスに使われているという事と
　最近観た「コードギアス」と「リヴァイアス」は同じ監督（谷口悟郎氏）の作品という事で興味を持ちました。

　その後、運良く友人が
　リヴァイアスを持っていたので観させてもらいました。
　「鬱アニメ」とも言われてるとか言われてないとか
　聞いていたので期待に胸を膨らませつつ…（をぃ

　作品の全体の感じと曲についてだけ、ちょこっと下記に。
　少々ネタバレな内容も含みますので、
　知りたくない方は、以下を読まないようお願いします。
　なるべく詳細なものにならないよう配慮はしましたが…（汗

　主人公は大人しい普通の学生。普段は感情を抑圧している良い人タイプで、
　特技は誰とでも打ち解ける事。弟とは過去の事件が切っ掛けで仲が悪かったりします。
　そんな主人公の相棒は、ちょっと雰囲気は軽い感じではあるけども芯のしっかりした人。
　ただ、過去の事が原因で人が死ぬことを酷く恐れている。
　そんな、過去に色んな痛みを抱えた人達を描いています。

　まずタイトルのリヴァイアスとは宇宙艦の事で特殊な力を持っています。
　普通の訓練生として入艦した主人公達生徒は、様々な理由からこのリヴァイアスで
　敵と戦い、逃げ、そして生活をしていかなくてはならなくなりました、それも訓練生の子供達だけで。

　リヴァイアスには、子供達だけ。では、誰がまとめているのか。
　それはツヴァイと呼ばれる優等生グループ。
　彼らがリヴァイアスを操船し、リヴァイアスの「法」となっていました。
　しかし、同じ生徒としては本来、同等の立場の為
　ツヴァイだけの優遇処置や情報隠蔽で生徒達の不満は募りました。

　そうした中で主人公達は、剥き出しの感情でぶつかり合っていきます。
　怒り、焦燥、妬み、嫉妬、不満、そういった感情の中、
　暴力や裏切りが起こり、希望を見い出せず絶望していきます。
　守りたいモノを傷つけられた者、現実を受け入れられない者、
　全てを失った者、逃げ場を無くした者。
　閉ざされた空間で極限状態の中、人の心が揺さぶられていきます。
　人が抱えている闇に迫り、日常空間の中では触れられずに済むことも、
　抉られるように自分というものをさらけ出されます。
　その時の心のありようが「痛み」という共感を感じさせているようにも思います。

　オープニングの「dis-」は、そんな内容と良く合っていると感じます。
　歌詞から内容と整合したキーワードを数点挙げるなら
　「歩くならここでいいよ」「このままただ瞳を閉じていよう」
　「数え切れない諦めから旅立つ」「光を与えて、やり方は分からないけど」
　などでしょうか。

　また、いくつか印象に残った台詞なども。
　「過去は断ち切るしかない、自らの手で」
　ファイナ・S・篠崎

　「やりたいことに優先順位をつけて努力しなくても良いから覚悟を決めるの。それだけで大抵の事は出来るわ」
　カレン・ルシオラ

　「黙ってやってくる未来は明日には繋がらない。そんな明日なんか、俺はいらない」
　相葉昴治

　「待て待て突貫でいこう、そうだくるくるだ。くるくる突貫だ！」（こちらはギャグ）
　ギッター・ペインティアム

　感想は苦手なのでこれくらいしか書けませんが
　心の奥に響いてくる作品でした。
　こういった何かを感じさせる作品には今後も多く触れていきたいですね。

　おしまい（ぁ