【アニメ】『マリア様がみてる』 第一期 (旧レビュー)

最近になって【マリア様がみてる】
というアニメを見たので、そのレビューです。

【某ＳＮＳから、少し前に自分で書いたレビュー転載】
マリア様が見てるは、友人より
「良い人しか居ない世界だよ」と勧められた作品です。

この作品の舞台はカトリック系の女子校です。
学園にはスール（姉妹）というシステムがあり、
姉妹のように上級生が下級生を１対１の指導をする事で
節度ある学園生活を営んでいます。

主人公の福沢 祐巳は、
ひょんな事から、憧れていた生徒会副会長と
関わりを持つことになり、スールを申し込まれるが…。
という始まり方です。

生徒会役員は各々が
容姿端麗、成績優秀、人望も厚いと３拍子のお嬢様方。
役員には、それぞれ称号があり、基本的に称号で呼ばれてます。
執務を行う「薔薇の館」(生徒会本部)という専用の場所もあり、
一般の人とは違う「特別」な存在です。

彼女達は多くの生徒達から慕われ尊敬されているので、
そんな中に、平凡な育ちの主人公が飛び込んでいくのは、
色んな面でドキドキ出来たりします（笑


友人から勧められて、観て良かった作品だった訳ですが、
冒頭の「良い人しか居ない」というのは「そのまま」で、
悪い考えを持っているキャラクターが居ない、
ということなのだと観ていて思いました。

「含み」を持った発言は、あります。
しかし、それを悪い方向に考えてしまうと、
この作品は肩透かしを受け「あれっ？」という感じになります。
簡単に言うと、背面服従するキャラがいないのです。
「うんうん」と言っておきながら、影で「ニヤリ」的な（汗
そういう意味での物語が落ちこむ谷はありませんが、
その分、ドロドロしたものがなく、観ていて心地良い作品です。

「あれっ」と言えば、違和感を感じる部分が、一つありました。
というのは、特殊な学園設定だという背景もあるのでしょうが…。
この作品は、スールや憧れの生徒会役員に対して
「チョコ」を贈ったり、デートをしたりします…女同士で、です。
そんな『百合』の要素があったりします（汗

最初は、そんな事は知らずに見ていたものですから少し驚いたり…（笑
しかし、不潔な印象ではなく彼女達の純粋な想いに魅せられる感じです。
その為、心地よく温もりや優しさを感じる事が出来ると思います。

また、このアニメは作品の雰囲気を、とても大事にしているとも感じました。
それというのは、ＯＰ、ＥＤはインストであり、歌ではない事。
そして、クラシック調の上品な曲であり、作中の音楽も同様だからです。
それが、作品全体の一貫性と綺麗な印象を与えてくれます。


１ｓｔシーズンを最後まで観た感想として、
若干、百合の要素が人を選ぶ感はあるかもしれませんが、
暖かく、優しく、とても素敵な作品だと思いました。

以上。
それでは、ごきげんよう＞＜