フィチーノの著書「三重の生」第3巻の「天によって導かれる生」には、音楽を用いて、精気(スピリトゥス)を良い状態にすることによって健康を保つという内容が書かれています。
とは言っても、タイトルからするように天体の影響を考えられていたりするのですから、これも自然魔術の一つでもあったりします。
(他にも、天体魔術、知霊魔術、etcとも~?
先ずはフィチーノという人物について簡単に~
マルシリオ・フィチーノは、ルネサンス期の思想においても、そして魔術においても重要な人でした。
メディチ家の庇護の下に、ギリシャ哲学の、主にプラトンの文献をラテン語に翻訳し、そして、ヘルメス文書も同様に翻訳して西洋にもたらした哲学者として知られています。
フィチーノについてはこのくらいにしまして、音楽魔法は最も演出できると言ってたけど、どのようにしてすればいいの~?なんて、思う方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、ある程度は具体的な方法が書かれていますフィチーノの音楽魔術を紹介という訳なのです。
基本的には占星術的?な考えの下に天体のメランコリックな影響を、他の天体の影響などによって解消して、精気を良い状態へとすることを考えているものです。
そして、特定の天体の影響を導くために、その惑星に属しているものを、音楽を使っていきましょう、というものなのですね。
その理想系としてプラトンによる太陽賛歌、オルペウス賛歌などの太陽崇拝的なものが考えられていたそうです。音楽自体、フィチーノによれば太陽に属するものとされてもいますし。
そして、その天体に相応しい音楽を作るためには、
・星の力と効果、星位と星相、そして何を除去して何を生み出すかを理解する。
(占星術的な星の理解)
・除去されるのを拒んで、生み出されるのを受け入れるような意味の歌詞にする。
(その星のいい影響のみを助長)
・星が主に支配している場所と人間を考えて、その地域や人々がどのような音調や歌をするのか調べて、歌詞の言葉の中に取り入れたりする。
・日々の星位と星相に注意して、それぞれの下で人々がどのような言葉や歌や活動などに駆り立てられるかを調べて、歌の中にこれを模倣する。
(その星の特性、色合いを音楽と歌詞に取り入れる)
木星…荘重にして真摯、そして甘く楽しい安定した音楽
金星…感情豊かで穏やか、官能的な音楽
太陽…優雅で快い響きで、神々しい純粋でシンプルな、真摯な音楽
水星…太陽のに比べれば陽気な反面、多少は真摯さに欠ける力強く多彩な音楽
とされています。
こんな感じです。実際に作曲する、もしくはそれらしい曲と詩を探してくるのが難かもしれませんけど、是非ともって方はがんばってみてください。
因みに、ピュタゴラスの音楽魔術とは勿論、考え方が違いますし、フィチーノの精気の考えがわからないとわからなかったりするのですが、その辺りは「文化」のカテゴリの「精気と血液」「精気(スピリトゥス)」「世界霊魂と自然精気」「フィチーノと精気」を参考にでも~。
とは言っても、タイトルからするように天体の影響を考えられていたりするのですから、これも自然魔術の一つでもあったりします。
(他にも、天体魔術、知霊魔術、etcとも~?
先ずはフィチーノという人物について簡単に~
マルシリオ・フィチーノは、ルネサンス期の思想においても、そして魔術においても重要な人でした。
メディチ家の庇護の下に、ギリシャ哲学の、主にプラトンの文献をラテン語に翻訳し、そして、ヘルメス文書も同様に翻訳して西洋にもたらした哲学者として知られています。
フィチーノについてはこのくらいにしまして、音楽魔法は最も演出できると言ってたけど、どのようにしてすればいいの~?なんて、思う方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、ある程度は具体的な方法が書かれていますフィチーノの音楽魔術を紹介という訳なのです。
基本的には占星術的?な考えの下に天体のメランコリックな影響を、他の天体の影響などによって解消して、精気を良い状態へとすることを考えているものです。
そして、特定の天体の影響を導くために、その惑星に属しているものを、音楽を使っていきましょう、というものなのですね。
その理想系としてプラトンによる太陽賛歌、オルペウス賛歌などの太陽崇拝的なものが考えられていたそうです。音楽自体、フィチーノによれば太陽に属するものとされてもいますし。
そして、その天体に相応しい音楽を作るためには、
・星の力と効果、星位と星相、そして何を除去して何を生み出すかを理解する。
(占星術的な星の理解)
・除去されるのを拒んで、生み出されるのを受け入れるような意味の歌詞にする。
(その星のいい影響のみを助長)
・星が主に支配している場所と人間を考えて、その地域や人々がどのような音調や歌をするのか調べて、歌詞の言葉の中に取り入れたりする。
・日々の星位と星相に注意して、それぞれの下で人々がどのような言葉や歌や活動などに駆り立てられるかを調べて、歌の中にこれを模倣する。
(その星の特性、色合いを音楽と歌詞に取り入れる)
木星…荘重にして真摯、そして甘く楽しい安定した音楽
金星…感情豊かで穏やか、官能的な音楽
太陽…優雅で快い響きで、神々しい純粋でシンプルな、真摯な音楽
水星…太陽のに比べれば陽気な反面、多少は真摯さに欠ける力強く多彩な音楽
とされています。
こんな感じです。実際に作曲する、もしくはそれらしい曲と詩を探してくるのが難かもしれませんけど、是非ともって方はがんばってみてください。
因みに、ピュタゴラスの音楽魔術とは勿論、考え方が違いますし、フィチーノの精気の考えがわからないとわからなかったりするのですが、その辺りは「文化」のカテゴリの「精気と血液」「精気(スピリトゥス)」「世界霊魂と自然精気」「フィチーノと精気」を参考にでも~。