らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

435.はみだし・ビートルズ ‘I WANT TO HOLD YOUR HAND’

2007-01-14 | 12.THE BEATLES
 ビートルズの「レコード」が日本に紹介されたのは、1964年、そう
東京オリンピックの年なんですね。これが。当時の日本は洋楽夜明け
前というか、カヴァー全盛の時代でした。そのカヴァーの中で気絶し
そうなのが「抱きしめたい」でした。若い世代の皆さま、すみません。
『ずうとるび』よりもずっとずっと前のハナシです。「えっ、『ずう
とるび』って何者?」って、そうですよね。大昔のことなんです。

 その当時、東芝のアーティストだった『スリー・ファンキーズ』が
「抱きしめたい」をカヴァーしました。やってくれました、見事に。
このグループには、後に『ザ・ヒットパレード』の司会で大活躍した
長沢純氏や、「うっかり八兵衛」こと高橋元太郎氏が在籍していたと
いうのだからオドロキです。

 ‘I Want To Hold Your Hand’のイントロは‘She's A Woman ’と
同様、実に複雑(裏拍の入りやシンコペーション等)で、それをさり
げなく「こなして」しまうのが、ビートルズの斬新で格好よいところ
なのです。しかしスリー・ファンキーズは、今思えば「お笑い」の域
を越えなかった(スリー・ファンキーズ・ファンの皆さま、ごめんな
さいね。)のかもしれません。

 だって、まずいきなり「せ~の!」で始めちゃうんです。それだけ
でも笑えるのに、続いてサックスの芯の無い音で「プププウゥ~」。
矢継ぎ早に、でんでんダイコみたいな軽い音で「ポポポン」ですもん。
もう「お見事!」って、これで許してくれないんです。摩訶不思議な
「抱きしめたい」はAメロでさらに破壊力を増します。彼らは楽器を
もたない「ヴォーカル・グループ」です。さて、どのように歌ったの
でしょうか。なんと、両手を左右にスイングしながら、「オ~イェ~」
・・・横ノリ・・・ロカビリーの延長か・・・。  

 違うっ! こんなのビートルズじゃない。お願いだからやめて!

と叫びながら反旗を翻し、署名に参加したファンは当時 100万人以上
・・・(うそです)。 

 後の『東京ビートルズ』の白い丸首シャツに白いタイツ(“OX”の
ルーツ? OXってまるばつではありません。GSの『オックス』)も
強烈な色物的存在でした。いちおうマッシュルーム・カットだったし。
しかし、スリー・ファンキーズにはかないません。

 いやはや・・・平和な時代でしたね。

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2 Comments

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見たいなあ (タケチャン)
2007-01-14 20:37:09
笑えそうですね。

高橋源太郎さんは高いいい声してる(おやぶ~ん)と思ってましたけど、歌手だったのですね。
返信する
見たいですね (らば~そうる)
2007-01-14 23:51:04
to:タケチャンさん

映像と音声。
さすがに“ようつべ”にも存在しないでしょうか。
テレビ局の映像保管室にはあるでしょうけれど♪

記憶の中で・・・
というのも趣きがあるということで。
返信する

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