【写真:ファイターズのベンチ 2005年09月19日12時22分撮影】
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2007年プロ野球日本シリーズは中日ドラゴンズの53年ぶりとなるV
で幕を下ろした。今年は奇しくも昨年と同じチームの対戦となったが
これは1992年~1993年の西武ライオンズvsヤクルトスワローズ以来
である。今年のF-D戦の勝敗、そしてそのプロセスは昨年の「逆」
となった。初戦こそファイターズが制したが、シリーズを通してその
内容は、「ドラゴンズがファイターズを圧倒」した形となった。だが
力だけが勝敗を左右したのであろうか。
そうは思わない。もちろん、対戦前の「準備」の差もあったのかも
しれない。だが、ファイターズの選手達が力を十分に出し切っている
ように見えなかったのはなぜなのだろうか。日本ハム球団フロントが
どこまでシリーズに向けて「現場」をバックアップしたのか、若干の
疑問が残るのである。
チームを5年間牽引してきたヒルマン監督が、日本シリーズ直前に
ロイヤルズの就任会見を行った。後任の梨田監督の就任会見も行われ
た。そして、チームの長期的方向性をデザインし、チームの育成・補
強方針を策定する高田GMまで、ファイターズを離れヤクルトの監督
に就任した。私の目には、これらの一連の流れが極めて異常な光景に
映った。このような動きは、リーグの代表として戦うチームとして、
日本シリーズ終了まで封印するのが、現場に対する「配慮」だと思う。
1994年の「ある出来事」を思い出した。
森監督率いる西武ライオンズが長嶋監督率いる讀賣ジャイアンツと
日本シリーズで対戦した時のことである。ジャイアンツの3勝2敗で
迎えた第6戦の日の朝刊で、なんと「森監督退団」のニュースが報道
されたのである。ライオンズの選手達はまだ逆転を信じて戦っていた。
しかし、その報道で戦う雰囲気が消え去り、そのまま敗れてしまった
とのことだ。現場にとってこれほど悔しいことはないだろう。
今年の日本シリーズのファイターズの選手は、もちろん最善を尽く
して戦ったと思う。しかし、ペナントレースで見せ続けていた、あの
「恐るべき集中力」がどこか薄れていたようにも見えてしまうのだ。
軍団の将、参謀、そして兵士達。厭戦気分がいったん蔓延すると、
その軍団を立て直すことは、ほとんど不可能である。
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メンタル面・・・。
まったくおっしゃる通りです。
どの分野でもパフォーマンスの際に
少なからずメンタル面が影響するのでしょうね。
「その時」どのような精神状態になるのかは
ひとつは「事前準備」の質量による部分もありますが
もうひとつは「その時点の士気」による部分だと
考えます。
「何のためにやるんだ」・・・。
力も技もそれぞれ頑張って磨いていて、最後に勝負を決めるのはメンタル面ということのようです。
プロゴルフもそうだし、プロボーリングもそうなんでしょうね。
今回は、日ハムのコーチ陣が一番わりを食いましたね。
それが選手の目にどう映ったか。