らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

286.なぜ"RUBBER SOUL"なのか?

2006-08-18 | 12.THE BEATLES
【写真:ALBUM "RUBBER SOUL" 2006年08月15日23時05分撮影】
 

 わたしのハンドル名に拝借させていただいている"RUBBER SOUL "。
数あるビートルズのアルバムのひとつです。

 「ビートルズのアルバムからひとつ選ぶとすれば何?」

と問われたら、わたしは、"RUBBER SOUL "と回答しますよ~。えっ、
なぜですかって?

 わたしは、ビートルズが解散してからその存在を知りました。彼ら
については、もっぱら「アルバム」を聴くことによって、イメージを
しだいにふくらましていったのですね。そのアルバムですが、リリー
ス順に聴いたわけではなく、もうアット・ランダムでした。購入順は
もうすっかり忘却してしまいましたが、最初が"LET IT BE "(これは
覚えていました)。"RUBBER SOUL "は2番目でしたね・・・。

 順番に聴いた人のコメントを雑誌でよく読みます。そこには「ビー
トルズのアルバムを録音順に追っていくと『ラバー・ソウル』でガラ
リと曲のタイプが変わっていることに気づきます」とあります。この
感覚については、そんなわけで最初は味わえませんでした。最初聴い
たときの感想(中学生のとき)は「乾いたサウンド(よい意味ですよ)
だな」と生意気にも思ったものです。なにかこう、洗練されていると
いうか、ギターとかコーラスひとつひとつの「音」がよく聴こえると
いうか、音が「ギュッ」と圧縮されているというか、うまく言えない
のですが、そんな印象だったのです。間違いなく、第一印象で強烈な
インパクトを感じました。

※実は、L(演奏)⇔R(ヴォーカル)チャネルが分離していたので
 カラオケで歌えたのが魅力だったのだ~♪

 すべてのアルバムを聴き終わったあと、時間をかけて一気に録音順
に聴いてみたりもしました。繰り返して聴いていくうちに、"HELP! "
の'DIZZY MISS LIZZY'から'DRIVE MY CAR'に移った瞬間、「あれっ」
というオドロキを感じたのです。抽象的な表現ですが「異次元の世界」
に踏み込んだ状態とでも言うのでしょうか。

 どなたかのブログのコメントで書いた記憶がありますが、わたしの
場合"RUBBER SOUL "と次の"REVOLVER"を「2枚組のアルバム」と勝手
にとらえて楽しんだりしています。もちろん厳密に言えばレコーディ
ング時期も異なりますし、詩作曲調も微妙に変化しています。しかし
「中期のビートルズ→洗練されている→かっこよい→彼ららしい♪」
というへんてこりんな論理が、わたしの頭の中に成立しちゃっている
ためなのか、その間の「日本公演」も相まって、そのイメージを増長
させ「ひとくくり」で捉えてしまうのですね。

 「では、なぜ"REVOLVER"じゃないの?」という鋭い突っ込みに対し
ては、このように答えることにしています。"REVOLVER"では、「加工
されたサウンド」が多くなった(それももちろんよい)結果として、
「楽曲」はハイ・クオリティになりながら進化していったのでしょう。
しかし、いっぽうで「4人の一体感」がやや薄れてきたのかなという
印象を受けるのです。「ジョン・ポール・ジョージ・リンゴ」だった
「ビートルズ」が「ジョン」+「ポール」+「ジョージ」+「リンゴ」
に変化しました。つまり、「チーム」から「ソロアーティストの集団」
への変化です。しかし、"RUBBER SOUL "の時点では確かに「変化」が
見られるものの、まだその時点では「チーム」色が強く「ギターサウ
ンド」がメインでした。だから"RUBBER SOUL "か"REVOLVER"か「究極
の選択」を迫られた場合、"RUBBER SOUL "を選ぶのです。

 好みについては個人それぞれだと思います。わたしは「ギターサウ
ンドをメインとし、洗練されていく過程の時代」を好んでいるのかも
しれません。それを具現化したのが"RUBBER SOUL "というわけです。

 'LOVE ME DO'から'THE END~HER MAJESTY'まで、もちろんすべてが
「ビートルズ」です。「"RUBBER SOUL "前後から、ビートルズはビー
トルズらしくなくなっていった」とか「非ビートルズ的な楽曲を生む
ことになった」というようなコメントが多く見受けられます。これら
のコメントの根底には「初期のビートルズこそ、『ビートルズ』!」
というイメージがあり、それとの比較で論じられています。もちろん
そのコメントも是です。

 わたしの場合は、第一印象がすべて。中学生のときに出会ったあの
強烈なインパクトの影響で、冒頭の問いに対して"RUBBER SOUL "だと
回答するのです。

 余談ですが、もしも最初に「US盤」を手にしたらどのような印象
だったのだろうかと思うと、なんだか不思議な気分になります・・・。

◇◆◇

 さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。

Comments (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 285.続・ビッグラン北海道(... | TOP | 287.GMS業界再編 »
最新の画像もっと見る

4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
生まれて初めて買ったLP (まこにゃん)
2006-08-18 06:48:04
ビートルズに関しては、あまり多くを語れませんが、生まれて初めてLPレコードを買ったのが ”LET IT BE ” でした



らば様と同じ時期におそらく同じレコード聞いてたんですね。

ぽつぽつと何枚か購入しましたが、吉田拓郎とかぐや姫に傾倒し、ビートルズから離れて行ったような気がします
返信する
最高のアルバムです (レノン&マッカートニー)
2006-08-19 17:28:55
人間ドックから帰ったばかりのレノン&マッカートニーです。



文句なし。ビートルズの最高傑作です。そうるさんご指摘のとおり全曲ギターサウンドがフィーチャーされています。エレキあり、アコギあり、いろいろなギターの音色が楽しめますね。



このアルバムは本当によく聴きます。しかも繰り返し繰り返し。当然このコメントもこのフルバムをPCで再生しながら書いています。



ビートルズの曲の場合、演奏とボーカルが左右分離されているものが多いため、カラオケにはうってつけでしたね(笑)。



ボーカルのみ、演奏のみ別々に聴くことが出来

「一粒で二度美味しい」グ○コのキャラメルみたいで何倍も楽しめましたね。



RUBBER SOULとREVOLVERを二枚一組にするアイディア大賛成です。この二枚抜きでビートルズは語れない。注目すべき曲ばかりです。

コンサートで演奏出来る曲ともはやコンサート上では演奏できない曲との分岐点での作品ですから。非常に注目すべきアルバムですね。



長くなってしまいまして、申し訳ありませんでした。
返信する
エルピーと聞こえた"LET IT BE" (さらぽわ)
2006-08-20 23:11:05
to:まこにゃんさん



ども♪

"LET IT BE"。黒いカラーで見開き仕様ですね。

今手元にあるのですが

角が白くハゲてきてます。30年という歴史を

感じます♪



>らば様と同じ時期におそらく同じレコード聞いてたんですね。



ううむ。不思議ですよね~(^^)



わたしもまこにゃんさんと同様

井上陽水やチューリップ、甲斐バンドあたりに

傾倒しました。
返信する
擦り切れるまで聴きました (らば~そうる)
2006-08-20 23:17:40
to:レノン&マッカートニーさん



>このアルバムは本当によく聴きます。しかも繰り返し繰り返し。



この部分、まったくいっしょです。

わたしの場合、LP時代によく聴き

ほんとうに擦り切れてしまっていますヨ♪



とても熱く語っていただきたいへん感謝いたします。

当ブログでは

皆様のコメントを引用し記事にする企画を

すでに実現しております。



よろしくお願い申し上げます。(^^;
返信する

post a comment

Recent Entries | 12.THE BEATLES