らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

1409.ANY TIME AT ALL

2009-09-14 | 12.THE BEATLES
 LPが全盛期だった頃、“A HARD DAY'S NIGHT”「B面」の最初の
曲として‘Any Time At All ’は颯爽と登場しました。「ダン!」。
ドラムの破裂音とともにジョンの疾走感のあるヴォーカルでこの曲は
スタートします。なんというインパクトでしょう。

 ‘ANY TIME AT ALL ’のキーはDです。“Any time at all ・・・”
とジョンが最初のフレーズを歌ったかと思いきや、次のフレーズは、
ポールが歌います。最高音が「A」なのでジョンではキーが高すぎた
のでしょうか。しかし、これがまたニクい「演出」ですね。最初から
このようにするつもりはなかったのだと思いますが、見事なばかりの
パフォーマンスです。‘A Hard Day's Night’でも同様な演出が見ら
れますが、ヴァース単位のチェンジですので、こちらの方がより疾走
感があります。

 初期のジョンのストレート・ヴォイスの高音域は「F」から「G」
あたりです。しかし、‘Twist And Shout ’や‘This Boy’のような
「一発シャウト」では、「A」音を出していました。もっともこれは
「瞬間最大風速」的なパフォーマンスであり、常に安定して「A」音
を出せたわけではなかったようです。従って、‘Any Time At All ’
でも高音部をポールが担当することになったのだと思います。

 もしも、ジョンがこの曲を一人で歌い通すことを主張し実現すると
すれば、どのような手段をとったのでしょうか。おそらくキーを1音
下げ「C」にして演奏したことでしょう。しかし、それではこの曲の
もつ魅力、「スリリングな疾走感」が失せてしまったかもしれません。



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