B面でもエーメン
・・・などというフレーズで「ピクッ」と来たかたは相当ご年配の
方ですね。
そんなことはさておき、昔の「シングル・レコード」は片側がA面
その裏がB面と呼ばれ、一般的にA面に「ウレセン」の曲をもってき
ていました。ビートルズにおいても然りです。1962年に“Love Me Do
c/w P.S. I Love You ”でデビュー以来、1965年の“Help! c/w I'm
Down”あたりまではA面/B面としてリリースしていました。そして
その頃までA面を奪取したのは、ジョンの曲(共作、‘Can't Buy Me
Love’を除く)だったのです。
しかし、アルバム“Help! ”でポールが‘Yesterday ’をリリース
したのを契機にこのバランスが微妙に変化しました。つまりポールが
「台頭」してきたのです。その結果、ジョンとポールの激しい「A面
争奪戦」が展開されました。そしてEMIの役員会は決議します。
このシングルはどちらの曲もヒットするだろう。
だから、これは両A面シングルにすることとしよう。
1965年後半から1967年にかけて、つまり4人がアブラに乗った中期
両A面シングルが誕生しました。
We Can Work It Out / Day Tripper 1965
Eleanor Rigby / Yellow Submarine 1966
Strawberry Fields Forever / Penny Lane 1967
ジョンはその処置に対し、当時このようにコメントしました。
両A面だなんて、うぬぼれもいいところだな。
それを決めるのはファンなんだからね。
そんなことなら、ボクらは世界初の「両B面」
シングルをリリースして、ファンのみんなに
どっちかをA面に決めてもらうんだな。
中期以降、ビートルズの牽引役はジョンからポールに移行しました。
それを示すかのように、1967年の‘Hello, Goodbye’以降のシングル
A面は、ポールの曲がほとんどを占めるようになりました。
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