
【写真:競技ボウリングの「場」 2008年09月20日21時43分撮影】
★この写真と記事内容は直接関係がありません。
もう1ヶ月以上経過していますが、ボウリング競技におけるPBA
ナショナルツアー08/09のシーズンスケジュールが発表になりました。
特筆すべきは、従来の「4大メジャー部門」に加え今回から新たな
2つのカテゴリーが採用されることです。その2つとは、「ヴァーサ
ティリティ部門」と「新趣向フォーマット部門」です。
ヴァーサティリティ(“Versatility ”)とは、「万能さ」という
意味ですが、ボウリング競技においては、レーン・アジャスティング
能力を指します。PBAでは従来ツアーで採用してきた5つのオイル
パターンに「アール」を新たに採用し、6つのパターンをそれぞれの
大会名(例:「スコーピオン・チャンピオンシップ」)にして覇権を
競うことを決定しました。
新趣向フォーマット部門では、ハイスコアを生み出す可能性のある
「イージー・オイルパターン」を意図的に整えることにより、「打ち
合い」を前提とした競技会(例:「アルティメート・スコアリング・
チャンピオンシップ」)を設けました。また反対に、ボウラーが使用
するボールを「プラスティック・ボール」に限定し、用具に頼らずに
「パワーとテクニック」で覇権を争う競技会(例:「ガイコ・プラス
ティックボール・チャンピオンシップ」)も行われます。
この2つの「アイディア」は、日本でも競技ボウラーの間で「雑談」
として語られてきました。しかし、このアイディアを「企画」として
具現化し、さらに「実行」に結びつけた点に、PBA組織の実行力と
USボウリング業界の柔軟性と協調性を感じます。
ボウリング業界をよくするアイディアは、無数にあります。そして
それをボウラー誰もが「語る」ことができます。しかし、それを実行
に結びつけることは容易なことではありません。また、アイディアも
ボウリングの本質を考えたものでなければ、たんなるブームに終わっ
てしまいます。
安易な発想の連発も最初の段階ではOKですが、業界を含めた市場
で受け入れられるためには、ターゲットを今一度十分に設定した上で
アイディアを整理し、企画・実行へシフトするための優先度を複眼的
な視野で議論すべきです。
PBAの事例を十二分に理解したという前提で、日本のボウリング
業界がどのように反応するのか、また、旧態依然のままで時間だけが
経過していくのか、その成り行きに注目したいと思います。

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