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シンコーひまつぶし Ⅱ

新作では無いけれど…

今年も模型会の競作発表会が近付いて来た。今年のお題は「広島に縁のある物」なのでいくらでもネタはあるのだが、春から始めた自宅の整理が多忙なのと(いやマジで全く終わりそうもない)、やりたい事最優先であちこち行きまくってた事もあり新作は無理、29年も前に作った車両のリニューアルでお茶を濁すことにした。

作品は1995年7月にハセガワの土佐電鉄600型のプラモデルを呉市交通局2000型タイプに改造したもので、窓1個分短縮して同じく短縮した乗工社の足回りを履かせて動力化した。土佐電600型は都電7000型を模した車両だったので正面は2枚窓。これをプラ板で3枚窓に加工してある。軽量車体のリブも再現。

当時は屋根上の資料が無く水色一色に塗装したが、どうやらグレーか濃紺らしいので今回グレーで塗装してある。

結局時間が無くてそれ以外の変更点は手書きだった方向幕を印刷した物に交換した事と局章などの追加に留まっている。行先の四ッ道路はなぜか「ッ」が省略されていた。側面画像は局章追加前。

土佐電との長さの違い…

さて実車の2000型は1961年に3両製作されたが1967年12月17日の廃止に伴い2002・2003が仙台市交通局へ移籍、2001が入船山記念館に保存された。 1978年3月撮影。

NK-52 空気ばね台車。

その後阿賀の豊栄交通公園へ移設され、2000年の阿賀小学校移設で交通公園は廃止になり豊栄公園に縮小、そこに移設され屋根が掛けられたものの、2004年の伊予鉄道に移籍していた1001の里帰りに伴い老朽化と前照灯などの小部品を流用する為に解体された。 交通公園時代 撮影年不明。

1001が呉ポートピアパークに保存されて今年で丁度20年であるが、海が近く当然ながら痛みが激しくあまり状態は良くない。いつまで残るやら? 2004年7月撮影。

実車は軽量車体でバス車体の様な構造であるのでリベットだらけで屋根が薄く側面窓から上が絞られている。台車も空気ばねなので全く異なる。従って模型はかなり印象が異なるのであくまで2000型タイプとして製作、社番も架空の2005としてある。1000型として作れば台車もそっくりで良かったのあるが中扉後の窓が車掌窓となっているので、実車を見た事もあって2000型として製作したと記憶している。

20年と言えばお世話になっている「藤原模型店」が7月に開店20周年を迎えている。遅くなりましたが20周年おめでとうございます。

参考文献:RM LIBRARY 123 呉市電の足跡 他

8/15 追記 2003年3月阿賀公園で撮影の画像が発掘された。屋根はあるが窓に網が張られ酷いものである。モケットはエンジ色だった模様。

Googleマップを見ると最終的には赤丸付近に設置されていた模様。

当時は呉線呉~川原石間のガード下には架線柱の下半分が残っていた。

8/16 追記 2003年3月には場所は失念したが呉市のどこかで呉市電の資料展示が行われており、その際に天井に貼られた方向幕を撮影していたので、これと2001の正面写真からワンマンカー表示を印刷した物に更に交換した。方向幕は不鮮明になってしまったが独特の字体が何となく分かるかと…

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