
講談社 井坂幸太郎作 「モダンタイムス」 上・下巻
井坂幸太郎は、数年前に、「何かの講習で出会った仙台の人」におすすめしてもらった作家です。
当時もうすでに彼の名は広まりつつあり、若い人たちを中心に売れているという印象でした。
おすすめしてもらってから、いまだに本屋で新刊を見ると買ってしまう作家のうちの一人です。
とはいえ、もうあまり本屋に行かなくなりつつあるので、本を買うことも少なくなってきましたけど^^;
さて、今回の作品は、「魔王」という物語の50年後の世界という設定で書かれています。
「魔王」を読んだかどうか、確かな記憶がなく、本棚もすべてを探すのは面倒なのですが、読んでみると、「魔王」も読んだことがある印象なので、きっと読んだことがあるのでしょう。
主人公の潔さというか、「勇気」?
そして、主人公を取り囲む登場人物の特徴が強烈で、何か現実のような幻想のような、不思議な感覚にさせられるのはいつもどおりでした。
今こうやって書いてはいますが、そういえば、あの仙台の人は今無事なんでしょうか?
実は、一期一会といっても過言ではないくらい儚い出会いだったので、その後の彼女の様子を、私はまったく知らないのです。
今ここで祈っても何もならないかもしれないけれど、記憶の限り祈っていたいと思います。