披露宴で現れる「困ったちゃん・・」は、結構大勢います。
私達もちょっとやそっとのことでは、驚きませんし、
笑顔で対処
は当たり前のことですが、
こんな「困ったちゃん
」がいらっしゃいました。
その方は新婦側の上司でいらっしゃいました。
乾杯のご発声をされたのですが、通常、乾杯をご依頼された方は、
スピーチではありませんので、一言ご挨拶を述べ乾杯をするというのが
マナーかと思います。他のゲストもグラスをお持ちで起立していらっしゃいますし・・・・。
勿論、新郎新婦からのご意向で、スピーチ+乾杯というパターンもあり、
その場合は、ゲストはまだご着席ということもありますが。
ただ、この方はそんな度合いを越えていました。
乾杯の発声前のスピーチが7~8分。
主賓の方よりも長いお話をされ、会場側も乾杯後、すぐお料理を出すように・・
と計算をしているのですが、この長さ・・・。
まず、最初のびっくり!
です。
その後も、この方を見ていると、新郎新婦のそれぞれのご友人が
メインテーブルに集まり、写真を撮る時には、ご自分もメインテーブルに
駆けつけ写真に入る。
友人達と一緒に踊る
・・・。
まぁ、この辺までは、「楽しい上司
」で良いのかもしれません・・。
その後、この方が私のいる司会台にやってきました。
「今日、友人スピーチはないの?」
とお尋ねになられたので、「今日は、進行には入っておりません・・。」
と、お答えしました。
すると、また私のもとに・・・。
「新郎の友達はこの人で、新婦の友達はこの人に、スピーチする
ように頼んできたから・・・。」
と、おっしゃるのです。
その場にいたウェディングプランナーも、音響担当者も私と一緒に
呆然としました・・・・。
「では、まだ、他のご予定もございますので、お時間がございましたら・・。」
という返答にて、とりあえずお席にお帰り頂きました。
続いてのビックリ!
です。
勝手にスピーチを依頼してきたというこの方・・・。
今時の披露宴というのは、新郎新婦のご意向を数度に渡る打ち合わせで
読み取り、お2人のご意向で進行していますので、勿論、この日のように
友人スピーチを友人に負担をかけたくない・・等の理由で依頼されない方も
いらっしゃいます。
それを上司が勝手に頼んだ・・と言っても、お2人がどのように思うか
わかりませんので、こんなサプライズを進行に入れる訳にはいきません・・。
ましてや、このご友人に「スピーチをしていただけるとお伺いしましたが?」
と尋ねれば、「別にやりたくないけど、どうしても・・ってあの人が言うから・・」
との返事。
プランナーと会場のキャプテンと「時間がなかった・・」ということで
いきましょう・・。と相談し、披露宴もいよいよクライマックス突入です。
新婦からご両親への手紙・・というこの直前で、またこの方が騒ぎだしたのです。
「俺が頼んだスピーチはいつ入れてくれるんだ!あんた達もプロならちゃんと
やりなさいよ!」と逆ギレの困ったちゃんぶり。
声にはだしませんが「はぁ?」・・・・・
その後は、ここまで騒がれて機嫌を損ねると、こういう方は会場側の悪評を
立てる可能性もありますし、その後、新郎新婦にご迷惑をおかけしても困るので
(新婦の上司ですから・・・。)
結局は、こんな場面で友人スピーチを入れることで決着をつけたのですが・・・。
こういうご上司の方は、職場ではどういうお仕事を
されていらっしゃるのでしょうか・・・?
仕事の出来る上司だとしてもこの披露宴では間違いなく
「困ったちゃん
」に認定させて頂きます。