「メメント・モリ」とは「死を想え」という意味合いを持つ宗教用語だそうです。
親戚の伯母が亡くなった時、「みんな仲良く」と息も絶え絶えに口にした言葉が強烈に思い起こされます。
私にとっての伯母は母と年が離れているせいもあって「祖母」のような存在でした。
時には優しく、時には厳しく私に接してくれました。
しかし亡くなって6年経った今では、そんな伯母の面影も忘れつつあります。
元々従兄弟(伯母の子供)とは疎遠気味だった私はここ一年半は仏前にも行っていません。
「みんな仲良く」
・・・今となっては深く突き刺さる言葉です。
自分勝手に生きてきた代償なのでしょうか。そう思う事もあります。
伯母がどんな思いで生きてきたのか。何を思いながら死んだのか。
今となってはわかりません。
しかしその言葉を守ることが伯母に対する恩返しなのだろうと時々思います。
仕事の忙しさや鬱陶しさから周りを突き放すような言動を繰り返してきた自分。
口ではいい事を言ってても実はそうじゃないよ、と。
今から変わることが出来るかどうか、自信はありません。
ただ実行することによって自分が変われれば、すごく幸せなんだろうな。と思います。