ルージュ・ダリア

どうでもいい日常の記録

富貴蘭の日照について

2016-06-30 12:28:38 | 園芸作業・記録
ジェナスさんのところで、富貴蘭の栽培環境が話題に出たが、
それの一番の問題は「遮光率」だろうと思う。
もちろん、栽培されている方の環境は様々で、一概には言えないが、
ある程度の目安はあると思う。

富貴蘭栽培の大御所さんのブログに、正確な数字が記事にされていたが、
富貴蘭に必要な照度は、25,000~30,000ルクスとのこと。
この数字は季節による変動はほとんどないだろう。
富貴蘭の原種である風蘭は、常緑の樹木に着生する
(もちろん、柿の木のような落葉樹にも着生するが)ことが多いので、
冬でも直射を浴びると言うことは少ない。

この数値はかなりの遮光を必要とする。
大体、遮光なしで、
真夏の日中の太陽は100,000ルクス、夏の曇天は50.000ルクス、
真冬の日中は 50,000ルクス、冬の曇天は10,000~20,000ルクス
と、もちろん大ざっぱな数字だが、これくらいが目安だろう。

陽強く作った方が生育が良いとの意見の方もあるだろうが、
今現在の気象環境では、遮光を弱くするのは危険と思う。
と言うのは、全世界的な異常気象で、日本でも真夏の気温が
40℃超えるなんて状況では、日差しよりも温度に蘭が
参ってしまうからだ。
富貴蘭を栽培している方にとって、夏場の高温は頭の痛い問題だ。
自分のように、ほそぼそと栽培しているものでも、夏場は
扇風機を設置して、少しでも気温が下がるように努力している。
なにしろ作場がベランダなので、夏場には軽く40℃を超える。
某公共放送の気象情報で、明日も35℃越なんてのを聞くと
頭が痛くなる

話を戻すが、気温の異常な上昇を抑える為にも、
強い遮光は必要なのだと言える。

後、富貴蘭は生長のゆっくりとした植物なので、一度傷が付いてしまうと、
回復するのに何年も必要と言うのもある。

この「瑞雲」と言う品種は、陽強く作ると黄虎の発色が良い
と言われているのだが、去年陽強くし過ぎて、天葉に傷が
付いてしまった。

この傷が目立たなくなるまでには、4、5年掛かってしまう。
ともかく、一度傷を付けたら、その箇所は直らない。
富貴蘭は姿を鑑賞するものだから、極力傷を付けないように
注意して栽培しなければならない。

なまえラベル

2016-06-30 01:02:41 | 日記
蘭には大抵「銘」があって、この「銘」をハッキリさせる事も
大切な事の1つだ。
特に花物の品種の場合、名札がないと判別が出来ないものもある。
大体姿でなんとなく覚えてはいるが、それでも名札があった方が
間違いがないだろう。

で、名札の「銘」なのだが、手書きでもなんら問題はないが、
やはり格好良く作りたいと思うのは人情で、テープラベラーで
印刷すると言う事になる。
その場合問題になるのは、富貴蘭に限らず古典園芸植物は、
凝った名前が多いので、テープラベラーに搭載されている標準漢字から、
逸脱している文字が多い。

自分の持っているだけでも「桃煌」「金鵄牡丹」と出てこない。
なにか良い手はないかと、電気店のコーナーを見て回っていて、
「なまえラベル」と言うものを見つけた。
小さなお子さんの「傘や靴やおもちゃ」に名前を付ける為の
ラベルで、「耐水」「耐候」をうたっている。
しかもPCのインクジェットプリンター印刷用だ。
PCで印刷するので、どんな難しい文字も印刷出来る。

以前、耐水をうたい文句にしたラベルに、PCで印刷したが、
一年と持たずに文字が劣化してしまった。
これは、フィルムラベルに保護フィルムを貼るタイプなので、
かなり耐水性がありそうだ。

とりあえず使って見た。
どのくらいの期間持つかは、これからがテストだが、
とりあえず「桃煌」に名札が作れたのが嬉しい

キリウジガガンポ 水苔の害虫

2016-06-29 12:45:06 | 園芸作業・記録
植え込みの水苔に発生して、石斛の新芽の株元を
齧っていた小さな透明な蛆虫は、どうも
「キリウジガガンポ」と言うらしい。

正確にこれとは断定出来ないが、富貴蘭の鉢に一匹死骸を見つけて、
それが1センチ程の蚊のような昆虫だった。
富貴蘭の花芽の伸びている鉢は、アザミウマ対策として
消毒しているので、それで死んだようだ。
洋蘭界では大分ポピュラーな害虫らしい。
参照したサイトでは、
>ランの植物自体には直接害を加えない
とあるが、それは洋蘭なので「歯が立たない」のだろう。
稲の根を食害するとあるので、細い石斛の根なら齧るだろう。

ともかく、今日は温度も上がらず、日差しもないようなので、
早朝に「スミチオン」をたっぷりと、水苔に浸透するように散布した。
これからは定期的な消毒が必要なようだ。


「紀州緑風」

2016-06-29 00:36:16 | 富貴蘭
「紀州緑風」


今年も3本の花芽を付けてくれた。
やや大型の姫葉(葉が弧を描くように湾曲すること。
葉が小さいと言う形容ではないので、大姫葉なんて言葉もある)
なので、姿が良くて見栄えが良い。
色は緑花の登録品「翡翠」と比べると、やや薄いが、
却って、大ぶりの木姿と相まって涼しげに美しい。
花の重さで、花茎が枝垂れる程だ。


花型も整っている。
これで、写真に緑が綺麗に出れば最高なのだが。
やはり、色が出ていない

「朱雀×極紅」

2016-06-28 00:15:08 | 富貴蘭
赤花交配種の「朱雀×極紅」

「朱雀」は「朱天王」の交配種で、「極紅」もなにかの交配種らしい。
大型なので、沢山花芽が付けば賑やかに見栄えがするのだが、
今年は花付きが良くない
この仔だけでなく、全般に花芽が付かなかった。

結構紅色の濃い綺麗な仔なのだが、写真にすると色が薄れてしまう。
バックを黒に変えてみたのだが、あまり効果がない。
ほとんど綺麗な紅色が飛んでしまっている。


今、灯りの下で見てみると、とても色濃く紅色が出ている。
試しに写真を撮ってみたが、やはり実物の色は出ていない。

植物に限らないが、プロの写真家さんの撮影技術ってスゴイのだと
改めて実感させられる。
ヘボが撮ると、真実を写さないようだw

紅色も濃いし、姿も大型で見栄えが良いのだが、強いて不満を言えば、
少々『側萼片』が貧弱なのが『申し分』かな。
もうチョット豊かだと最高なのだが