悪性リンパ腫サバイバル

リンパ腫生活3年目に突入。
暮らしのあれこれや感じることを記録。

骨髄穿刺

2006年05月17日 | Weblog
5月17日(水) 2day 体重44.05kg

主治医の指導の下、骨髄穿刺を研修医のA医師が行った。

腰骨と胸骨どっちがいいですか?ときかれ、主治医は「以前やったときも腰だったから腰がいいね」と言ってたが、「胸からってのもやってみたいなぁ~」と思い、A医師と話して、胸骨から採ることに決定。

感想。
胸からが楽。
腰骨からの時は骨の場所を探られるのがくすぐったくて痛くてイヤだった。
胸骨だと針の長さも短いらしい。麻酔するから関係ないのかもしれないけど。

A医師は可愛い顔して大胆。
麻酔の時は可愛いお顔が見えてたけど、針を入れるあたりからは無菌布がかけられ、Drの様子は見えない。

ずっと主治医が指示してて、主治医は指示しながら時々私の腕や足を握って「ちょっと押すよ」「もうすぐだからね」「引かれる瞬間はちょっとだけ苦しいよ」「引くよ」と優しく励ましてくれる。
しかしA医師への指示は「3ミリくらい一気に引いちゃって」とクール。
このあたりがうまいというか、尊敬する。
かくありたし。

A医師もえらいんです。
指示を受けながらも主体的に自律的に「痛いですか?」「押していきますよ」「引きますよ、ちょっとだけ我慢してくださいね」と声かけする。
やっぱ優秀なんだなぁ。

覚悟はしてたけど引かれた瞬間は「ああっ!」と声が出た。
「痛い?痛かったね。もう終わりだからね」という主治医の声で終了。
「痛くはないんですけど」と言ったらナースが「衝撃なんだよね」と言ってくれる。
そう、まさしく『衝撃』。そのとおり。
痛くはないしほんの一瞬。
ただなんとも表現しがたいショックが体の奥を走る。

止血して胸に重石を乗っけて30分安静。
出血してないのをナースが確認して絆創膏をバンドエイドに貼り替えてくれる。

A医師が来て「痛かったですか?」
「痛くはないし、先生手際がよかった。すぐ終わったかんじ。腰より胸のほうが数倍楽。でもあの引かれる瞬間の感覚はなんとも表現しがたい。骨髄はどういう構造になってるんですか?」
「骨髄の内部は網目構造になっていて、針で吸引する際には網目構造が壊れて針の中に動くことになります。骨髄の中は痛みを感じませんが網目構造が破壊されたり動く感覚が衝撃になるんだと思います。」
「なるほど~今の説明で自分の感覚と骨の内部で起きてる現象がつながりました。」

A医師はご自分では「私は説明が下手で」とおっしゃるが、誠実な説明で納得がいった。

担当医からは、「採った範囲の骨髄を顕微鏡で見る範囲では悪い細胞は見当たらないが念のため主治医にも見てもらう」との説明があった。

骨髄に悪い細胞があったら自家移植はできないわけだから、とりあえずファーストステップはクリアかな?と思った。