rosemary days

アロマテラピー、ハーブを中心にフィトテラピーあれこれ。自然療法全域とフィットネスについて。

サルビア属の精油

2012-02-26 23:45:26 | 精油のプロフィール
 サルビアという名前を聞くと真っ先に思い出すのは、小学校の授業で栽培した赤いサルビアの花ではないでしょうか?実はあの花もシソ科のサルビア属に属するセージクラリセージの仲間なんです。小学校に植えられているサルビアSalvia splendensサルビア・スプレンデンス)のほかにもパイナップルセージゴールデンセージなどの園芸品種もサルビア属のハーブになります。

 アロマテラピーで使われる最も有名なセージは通称コモンセージと呼ばれるSalvia officinalisサルビア・オフィキナリス)です。学名のサルビアは「安全な、元気の良い」、オフィキナリスは「薬効がある」という意味になります。全草の水蒸気蒸留で得られます。

 主な働きは抗菌、抗真菌、防腐作用などですが、脂肪分解セルライトの生成抑制月経促進などのエストロゲン様作用もあります。成分のうち30~40%を占めるツヨンというケトンが神経毒性を有するため、子どもや妊婦には使用してはならない精油とされています。

 専門家によっては一切のセージをアロマテラピーで使用してはいけないと唱える方もいるようです。私自身はとても好きな香りなので、個人的に入浴やセルフマッサージに使っていますが、最近はスクールに持っていくのは控えています。相反してハーブのほうは古くから万能薬として重宝していて、セージの生えている家には病人が出ないと言われていたそうです。

 コモンセージによく似た仲間でスパニッシュセージSalvia lavandulaefolia(サルビア・ラヴァンデュラエフォリア)があります。文字通りスペイン産の野生ハーブです。学名のラヴァンデュラはラベンダーを表し、フォリアは葉という意味です。コモンセージより葉が細いのが特徴です。

 学名から連想するように若干ラベンダー様の香りのする精油で、悪寒、気管支や副鼻腔などへの感染症を予防すると言われています。中に含まれる成分はシネオール、リナロール、酢酸リナリル、カンファーなどで、成分からスパイクラベンダーを彷彿させます。コモンセージのような禁忌事項は特にないようです。

 それからクラリセージSalvia sclareaサルビア・スクラレア)も大変重要な精油のひとつです。学名のスクラレアは白目を意味します。昔目にゴミが入ったときクラリセージの葉や種で目を掃除したことに由来されると言われています。

 他のシソ科ハーブ同様、抗菌、抗真菌、抗ウィルスなどの働きもあるものの、この精油も最も大きな特徴はエストロゲン作用、女性ホルモン調整作用、中枢神経調整作用です。そのため更年期ののぼせ、月経痛、生理不順などの症状を和らげる働きをします。また安眠作用にもすぐれているので、車の運転前などには使用しないほうがいいでしょう。


人気ブログランキングへ



↑ポチっとよろしく↑お願いします。

※トラックバックを送られる方は、コメント欄にひとことお書きください。コメントのないもの、記事の内容と関連のないものは削除させていただきます。





 
 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ネロリ・スペシャル | トップ | 花粉症と加齢の関係 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

精油のプロフィール」カテゴリの最新記事