わずかな雪の晴れ間にお買い物にいこうと、狭くなった一本道を歩いていると、
向かいから赤いソリに小さな女の子をのせたお母さんがやってくる。
(北海道では、ソリに子供をのせて運ぶのはあるあるです)
内心、”避けてあげるけれど、子連れのお母さんって往々にして自分が譲ってもらって当たり前で、
こちらが足をズボズボ雪に埋めながら脇によけてあげても「ありがとう」でも
「すみません」でもない人、多いんだよなあ”とかすかな憂鬱が心をよぎった。
ところが今日のお母さんは自分から道を譲ってくれて、
しかも通りすがりにその小さな女の子が「ばいばーい」と手を振ってくれる。可愛い。
もちろんこちらも「ばいばーい」と手を振り返し、
そのお母さんとも笑顔を見かわして行き過ぎた。
こんなことがあるだけで、一日がちょっぴり明るく照らされる。
ただの通りすがりの一瞬のご縁とはいえ、人と人との間はこうありたいよなあ、と思います。