homeは「家」という名詞で覚えている方が多いと思いますが、副詞としても使われます。
そして「家に帰る」のように「家に向かう動き」をあらわすときは副詞のhomeを使います。
ということは通常「動詞+to+場所をあらわす名詞」のパターンで言っているところを「動詞+home」で言わなければならないということです(副詞のhomeにはtoの意味が含まれていると考えてください)。
ですから「~に着く」という意味の”get to ~”も、「家に着く」と言う場合はtoをつけずに”get home”となります。
副詞のhomeは通常「主語の人物の家に」という意味で了解されます。”I went home.”と言えば「わたしは自分の家に帰った」という意味ですし、”She got home.”と言えば「彼女は自分の家に着いた」という意味になります。
his homeとかher homeなどのhomeは名詞ですから、”I went to his home.””I got to her home.”のようにtoをつけます。
また”She left home at 9:00.”(彼女は9時に家を出た)とか”I stayed at home all day.”(わたしは一日中家にいた)の homeも名詞です。”leave home”(家を出る)や”at home”(家で)は慣用句として使われ、これらのhomeは「主語の人物の家」を指すと了解されます。
この辺が副詞のhomeを認識したり、名詞と使い分けたりすることを難しくしている原因であるように思います。