日本語の他動詞は「~を」という語句とともに使われますので、それ以外の「~に」や「~と」といった語句と結びつく動詞が訳語になる英語の動詞は無意識に自動詞として分類されるように思います。おそらく次のような図式が多くの方の頭には出来上がっているのではないでしょうか。
「~を」と結びつく動詞―>他動詞―>「を」に相当する前置詞は必要なく、動詞のあとに直接名詞をおく。
「~を」以外と結びつく動詞―>自動詞―>動詞のあとに前置詞+名詞をおく。
しかしmarryの例でわかるように、自動詞と思われたものが実は他動詞である(あるいは他動詞としても使われる)場合もあるので、注意が必要です。以下にそのような例をいくつか挙げておきます。
divorce(離婚する) She divorced him.(彼女は彼と離婚した)
contact(連絡をとる) I’ve already contacted everyone.(わたしすでに全員と連絡をとった)
approach(近づく) A stranger approached me.(知らない人がわたしに近づいてきた)
race(競争する) I’ll race you to the park.(公園まで君と競争しよう)
enter(入る) He entered the room.(彼は部屋に入った)
動詞は日本語の訳語と対にして覚えているだけでは使い方がわかりません。必ず文章とともに覚えるようにし、それに準じて使うようにしましょう。