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放射線について おかしくない!? 一方的なおしつけ情報が多すぎる

2011年09月25日 16時20分20秒 | ご存知ですかこんな問題
この記事を多くの方に読んでほしいもんです。
メディアも全部ダメ、というわけではなくその中で戦ってる記者もいるんですきっと。
先入観や賛同の多い意見が正しいとは限らない。

福島第1原発事故による放射線の人体への影響についてなぜか工学系の研究者の発言が目立つ。健康に詳しい医学系の研究者の声を聞いてみるとしたら、ビキニ水爆実験による被爆地から旧ソ連の核実験場までを実地調査した著者はその最適任者だろう。なにしろチェルノブイリの調査では、セシウムに汚染されたキノコを自ら食べて“人体実験”。実際に100日ほどで半分が体外に放出されることを検証している強者だ。

 今回の事故でも4月上旬、著者は札幌から電車やバスを乗り継ぎ、福島を目指した。県内には3日間滞在し、福島第1原発の門前まで調査に訪れたが「私の累積被曝(ひばく)線量はたった0・1ミリシーベルト。防護服を用意していたが、原発前でも着る必要がなく、拍子抜けするほどだった」と振り返る。結論として、原発で働く若い作業員は一時的に不妊の恐れがあるものの「福島県内の住民に放射線による健康被害はない」と言い切った。

 「放射線によって福島で誰か死にましたか。急性放射線障害で入院している人も一人もいない。このことはしっかり押さえておく必要があります」。大山鳴動して何とやらだ。返す刀で「チェルノブイリ事故の際の旧ソ連でも家畜は避難させた。それすらしない菅前政権はひどかった」と政府の不手際を指摘する。

 「PET(陽電子断層撮影)検査では数億ベクレルの放射性物質が人体に入りますが、皆さん検査を受けてもお元気ですよね。ラジウム温泉である三朝(みささ)温泉(鳥取県)も、入浴することでいろんな病気が治ります」と、放射線に対する過剰反応を戒める。

 世界の核被災地を見渡すと、広島・長崎が現地で復興を果たしているなど、元の土地に人が戻っている例は多い。放射線については被曝2世への遺伝的影響はない事実も明記している。4月に菅前首相が「原発周辺は10~20年は住めない」と発言したと伝えられ批判を浴びたが、著者は原発周辺に人々が戻る時期はそれほど遠くないとみる。「福島は必ず復興させねばならないし、復興できます」と力を込めた。(講談社ブルーバックス・1029円)(溝上健良)

【プロフィル】高田純(たかだ・じゅん)昭和29年、東京都生まれ。広島大大学院博士課程後期中退。京都大化学研究所、広島大原爆放射線医科学研究所などを経て現在は札幌医科大教授。


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