きっと明日は雨のち晴れ

六甲道診療所での仕事は忙しいけど、それなりに楽しい。ちょっとくじけそうなことがあっても、雨のち晴れです

「胸が痛む」とはよく言えたものだ 

2020-03-19 20:55:15 | 悩み
あのときの赤木さんは、だいぶ深刻だったことは手にとるようにつたわってきました。
 心療内科のドクターとの話もあったようですが、私に対しては、身体的な問題がないのか?というようなことを、尋ねてこられました。
 共済組合ですから、六甲病院の人間ドックをきちんとうけておられて、そのなか基準値をこえる項目に関する相談なども何年も負から、
その都度していました。
 妙に不安感いっぱいというわけではなく、理性的な検査項目に関する疑問に関して質問される態度はまさしく、「紳士的」な会話を私たちはしていました。
 この年明けの休職中の彼は、内科医である私に多くはもとめませんでした。ちょっと、外出して体を動かさないといけないなあ、でないと体調よくならないなあ、、と、
自分に何かを課していたような会話でした。
 奥さんも健診うけていただいたり、ちょっと体調くぐすような出来事ありましたが、ふたりとも、お互いの体調に気にしているような、
気遣いの言葉が印象的なご夫婦であったことはわすれられません。
 当時このニュースを見たときは、すぐさま、彼では、、と思ってしまいました。カルテの保険情報から、
財務省職員であったことは前からしってましたから、、、キャリアかノンキャリかはしりませんが

 心療内科ではないけど、認定産業医でありながら、それなりに六甲道診療所に信頼をいただいてたとおもわれてるような関係をもってたと思うのですが、
ただただ、話をきいてただけで、何もできずに月日がすぎていったことに関して、なにもできなかった自責をのこすばかりでした。
 1年ほどあとに、奥さんが健診にこられて、元気そうにふるまっていたことを今もわすれません
 そして、その彼女がこの戦い立ち上がったことになったわけですが、
そもそも、そこまで彼女の 「覚悟」に頼らなければ真相があきらかになってない今に 
ちょっと他とは違う医療生協の診療所で働く医師として、
いくらかでも「社会」に気持ちをもっていると思われていたと思っている自分が、何もできなかったことに「胸が痛む」
今です
すくなくとも あんたに「胸が痛む」とは言ってほしくない
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