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でじたる評論

でじたる書房販売中の作品に対する筆者の批評および筆者作品に対する批評を掲載するブログ、販売サイトへのリンク付き

新刊本案内

2010-04-17 | 日記
 別途デジマーケットに掲載中の筆者の小説'An another tale of Z 第一巻'のライトバージョン。第1話「木星沖海戦」を収録、全50ページ。

(あらすじ)
 木星上空で遭遇したマシュマーの巡洋艦『レイキャビク』とジオン皇女ハマーンの戦艦『グワバン』。各々の国家の誇りを賭けた二大勢力の木星での激突。

'Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters'

Book One : Jupiter Theater

Sci-Fi novel, this story is based upon Nihon Sunrise Co,Ltd. & Yoshiyuki Tomino's 'Mobilesuit Zeta Gundam'. This is perfectly rewritten and reorganized original 'Gundam' stories by Akito Kobayashi. More excited, powerful and complicated than the original.


筆者注 試し読み用のライト版です。本文はDL版と同じですから、まずは試し読みという方には適したバージョンです。一冊40~50ページの構成も試読用にはむしろ適しています。第四話まで制作しましたが、DL版の展開と合わせ、順次発行していく予定です。

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An another tale of Z vol.9(PDF新版)

2010-04-16 | 日記
投稿者: シー ファー
投稿日付: 2010年4月16日

レビュー:

待ってました第9巻! 第一部よりスピーディーにパワフルに話進みますね。
下のページから来ました。英語の案内文もあるんですねw

ttp://blog.goo.ne.jp/rodney1000

ホームページの値上げするという話は本当ですか?
できれば値段は現状維持でいて欲しいのですが、、

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An another tale of Z vol.9(PDF新版)

2010-04-16 | 日記
投稿者: 飛田 カオル
投稿日付: 2010年4月16日

レビュー:

カペラ・イオパラダリス街道をめぐって仁義なき抗争を繰り広げているティターンズとエウーゴだが、クワトロ・バジーナが新型機リック・ディアスを投入し、その形勢は逆転し始める。モビルスーツの地上降下用カプセル「バリュート」が開発されたことと、ティターンズの闇将軍ジャミトフ・ハイマン下院議員が南米のジャブロー基地を訪問するとの情報を得たエウーゴは、地上の支援組織カラバとともに、ジャブロー基地を襲撃しジャミトフを暗殺する計画を企てる。一方、かつての恩師であった地球連邦のマイノル大統領のもとを訪れたマグダレナは、不吉な予感に顔を曇らせた。そして、すべてがうまくいったと思われた暗殺計画は思わぬ展開へ…!!

ぐんぐんと緊張感を高めながら、次々に場面転換しつつ同時進行で攻撃する側、守備につく側のストーリーが展開されていくこともあって、手に汗握り、画面から目が離せなくなる面白さに仕上がっています。アースノイド至上主義を掲げるティターンズと、それに反発する側のエウーゴ、さらに、同じ地球連邦の傘の下にありながら、アースノイドに加えてスペースノイドの兵士や軍人も多数抱える地球連邦軍のやや複雑な立場が、この攻防をより面白いものにしてくれています。「艦隊戦の魔術師」ブレックスの見事な戦いぶりもさることながら、陰謀の応酬といった展開に、最後は言葉を失うこと間違いなし!

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An another tale of Z vol.8(PDF新版)

2010-04-16 | 日記
投稿者: 飛田 カオル
投稿日付: 2010年4月16日

レビュー:

Vol.8
第一部のストーリーから4年後の宇宙世紀0097年。自由コロニー同盟は「ソロモン共和国」となり、ジオン公国はマハラジャ亡きあと、ハマーンが皇位を継承。一年戦争後、各コロニー国家を地球連邦という巨大国家の下に再統一しようという地球連邦の急進派、ジャミトフ・ハイマンは「ティターンズ」を使ってその野望を果たそうと画策していた。宇宙海賊退と称して、カペラ・イオパラダリス街道で輸送船を襲撃するティターンズのエマ・シーン中尉は、自分たちの任務を忠実にこなしながらも、どこか心に疑問を抱くようになる。
一方、この動きに対抗して結成された「エウーゴ」は、クワトロ・バジーナが動いて軍備の増強を図っていた。ある日、サイド7均衡でティターンズと交戦し追撃されていたエゥーゴの戦艦「アーガマ」がサイド5に向かっている、という情報がマシュマーの元に入ってきた。ティターンズと“戦争状態”にあるエゥーゴの艦船の扱いをめぐり、マシュマーは難しい判断を迫られることになる。

第二部でいよいよ、これまであまり描かれることのなかった地球連邦側の内実が、少しずつ明らかにされていきます。地球連邦、ティターンズ、そしてエウーゴと、この作品の元ネタとなっている「Zガンダム」でおなじみの勢力が全容を現し始め、いよいよ本作の本領発揮といった幕開けとなっています。注目すべきは、ガンダムのシリーズを通して一度もまともに描かれたことのなかった、地球連邦という国家の全体像や政体の有り様が、きちんと設定され、説明されていること。そのために、「Zガンダム」のストーリーではさっぱり伝わってこなかったティターンズ、エウーゴという軍隊結成の背景と対立の構図をはっきりとつかむことができ、その中で、ハマーンのジオン、マシュマーのソロモンの立場と地球連邦の位置づけもまた明確にイメージしながら読み進めることができるようになっています。
第二部の幕開けということで、ストーリーは情勢の説明を織り込みつつ進んでいきますが、金塊を運ばされるジュグノーのくだりやキーゼ博士のクワトロへのリック・ディアスの売り込みなど、原作を知っているとニヤリとさせられるユーモラスな場面もあり、今後の展開にますます期待が高まる2話となっています。

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新刊本案内

2010-04-16 | 日記
An another tale of Z 第一巻(DL版)

第一巻 木星編

 宇宙世紀0093年、木星の資源地帯で二つの勢力が覇権を争う。一年戦争を戦ったジオン公国軍と新興の自由コロニー同盟軍。各々の国家の誇りを賭け、二人のヒーロー、ヒロインがヘリウムの波濤渦巻く木星で出会う。2005年にロボットアニメの古典的名作をベースに、ファンノベルとして進化した宇宙を駆けるゼーファーラー(航海者)たちの愛と戦いのストーリー。

※PDFは見開き2ページ相当(全204ページ)

目 次

プロローグ
第一話「木星沖海戦」
第二話「運命の二人」
第三話「新司令官・マシュマー・セロ」
第四話「レダ星域会戦」
あとがき(特別寄稿)
 飛田カオル(別冊宝島コラムニスト/ガンダム恋愛プロファイラー)
 ~旅に出よう、夢と現実が出会う地平をめざして~


(English)

'Mobilesuit Gundam Magnificent Theaters'

Book One : Jupiter Theater

Sci-Fi novel, this story is based upon Nihon Sunrise Co,Ltd. & Yoshiyuki Tomino's 'Mobilesuit Zeta Gundam'. This is perfectly rewritten and reorganized original 'Gundam' stories by Akito Kobayashi. More excited, powerful and complicated than the original.

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An another tale of Z メカニックカタログ

2010-04-15 | 日記
投稿者: 飛田 カオル
投稿日付: 2010年4月14日

レビュー:

"An another tale of Z”に登場するメカニックのうち、船舶の画像を集めたカタログ。自由コロニー同盟軍、ジオン公国軍、地球連邦軍、ティターンズ、エウーゴ、ソロモン共和国軍など作品世界でおなじみの艦艇のデータが、画像とともに詳しく紹介されています。

単にデータを羅列しただけの設定資料ではなく、一つひとつの艦艇につき、設計思想や建造までのプロセス、作品世界に登場する以前の戦歴などが丁寧に書き込まれており、これ一つで、読み物としてたっぷり堪能できるうえ、作品世界の奥行きを知ることができるようになっています。このカタログを開きつつ作品を読むことで、より鮮明にイメージを思い描きながら艦艇の登場するシーンを楽しむことができます。ファン必携の一冊です!

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霊能力者紅倉美姫 01死に神はあなたよ! 【PDF形式】

2010-04-15 | 日記
投稿者: 小林 昭人
投稿日付: 2010年4月11日

レビュー:

テンポの良い霊界殺人ツアー

 この作品は以前から読みたいと思っていたのですが、他の作品をレビューしていたこともありなかなか手が廻りませんでした。そこに作者(べにくら)の「売れない」という悲鳴のようなブログがあるというメールが、、

 テンポは良いですし長身でスレンダーな紅倉美姫はカッコ良いですし、登場人物の描写もコミカルで面白いですしと、ちょっと今までレビューした作品とは違う感じがします。このカラッとした感じは(事件は陰惨ですが)この作者独特のものでしょうね。ただし、、

 実はわたくし、ここに来る前に「機動戦士ガンダム」の二次創作界では結構名前が通っています。そういうわけで、私自身、そういう作者たちから相談を受けることが一再ならずありました。今も受けていますね。そこで良くあったタイプで注意した方が良いのは、

「ぎゃああああああああああああああああああーっ!」とか
「怖いよ!怖いよ!怖いよ!怖いよ!怖いよ!怖いよ!怖いよ!」とか
「助けて!助けて!助けて!助けて!助けて!助けて!助けて!助けて!助けて!」

 と、いった、悲鳴タームを連発する作者が結構たくさんいたこと。これは作者の手抜きに見えちゃうんですよね。そのせいか人物のフォーカスがややぼやけた感じがします。こういうコピペ技巧を使わずに表現することを覚えましょう。

 あと、長身でスレンダーでロシア系で頭脳明晰でテレパシストで弟子も美人の紅倉美姫、存在自体がもはやギャグ、いや、難しい主役ですよね。作者は危ういながらもうまく使いこなしていて、そんなに嫌味も無いのですが、こういう完璧すぎる人物を書く場合には作者は以下のテストを受けることをお勧めします。「間違い」をかなり防げるはずです。

メアリー・スーテスト
ttp://iwatam-server.sakura.ne.jp/column/marysue/test.html

 総じて見るならば、読後感もスッキリしていますし、作者がぼやくような「売れない」作品にはとうてい見えません。試読版すら売れないという話ですが、出したその週で売れていて良かった作品だと思いますよ。

 私の嫌いな「ぐわあああああああああ」が多用されていましたので、これは作者も「どわあああああああ」だと、★3を付けようかと思いましたが、テンポが良いことと紅倉美姫の痛快さとカッコ良さで技巧の問題はかなりカバーされていますので、★4つが妥当でしょう。なお、こういう評価を付けられたからといって、作者の方は「ひどいよ!ひどいよ!ひどいよ!」なんてブログには書かないでください。私自身はこの作品は★3.5だと思っています。面白いのですが「ぎゃああああああああああああっ!」は許せません。

なお、私のレビューは以下のページにあります。評価は精確だと思います。
ttp://www.geocities.jp/kakito7000/column01.html


(追記・小林)

 どうもこのレビューが作者の方の不興を買ったようで、現在では取り下げられていますがタラタラといろいろ筆者に対する嫌味が書かれていましたね。それで評価を変えることもありませんが、見れば見るほど妥当な評価ではないかと思いますね。

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An another tale of Z vol.3(PDF新版)

2010-04-15 | 日記
投稿者: T K
投稿日付: 2010年4月12日

レビュー:

以前に書いたレビューがでじブックの廃刊で消されたので再レビューします。以前の第二巻相当(前半)の内容になります。マーロウに語りかけるハイデルシュタインの言葉が良い。この二人の事件は悲劇ですが心に染みます。「散漫」という評価もありますが、私は5話が前半ではいちばん好きです。散漫だから悪いのではなく、この話は散漫だから良いというシリーズの中でも珍しい話じゃないでしょうか。マーロウ艦長の心境は分かります。男には放っておいてもらいたい時がある。それを丸一話使って書いた作者は偉い? 自信はありませんが。

以前に書いた通り、私は小林さんのレビューのファンです。相変わらず評点は甘いと思いますが、それでも見るところはやっぱり見ています。ご本人のおっしゃる通り「精確」だと思います。全部星5つじゃ評論じゃありませんから、物好きに憎まれ役を買って出ていると思いますが、これはここでは数少ない本を選ぶ羅針盤になっています。もっとたくさんの本をやってもらいたいのですが、作者の予算もあると思いますから、ご無理は言いません。作品同様楽しみにしています。

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An another tale of Z vol.8(PDF新版)

2010-04-08 | 日記
投稿者: 岡田 としお
投稿日付: 2010年4月6日

レビュー:

いやあ、毎週楽しみにしてるんですよ、この作品の続き
第二部はガラッと雰囲気変わりましたが今後の展開に期待できそうですね。
大使館の場面がいいです。アニメですがいかにもそれっぽい。
本家もこのくらい出来が良ければと思いますが、
テレビと同じ? ノンノン、この作品、そんなもんじゃない。

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ソフィスティケートな女のトラベル英会話

2010-04-04 | 日記
投稿者: 小林 昭人
投稿日付: 2010年4月4日

レビュー:

本より著者の方が面白い

 著者はフライトアテンダントの方で、この本には会話のTPO、chips(要領)が書かれています。英語は中学生以上であれば読めると思いますが、使う場所、シチュエーションの機微があります。英語を勉強し損ねた年配の方にも役に立つと思います。私は自分の好みの問題で「でじブック」を買いましたが、印刷して持ち歩ける分、PDFの方がお勧めです。現在は携帯式の電子会話集がありますが、たぶん、この本を持っていった方が実用的には役に立つかなと思います。いちいちボタンを押すのは面倒くさいですし、流れもありますからね。その流れを掴むのには良い本です。

 ただ、以下の点が少し気になりました。

1.LとRの区別は日本人には難しい

 特訓を受けた著者には問題無いのかもしれませんが、restroomはともかくladiesはひょっとしたらまずいかもしれない(22ページ)。rare(32ページ)も危ないと思います。この辺はちょっと著者が気を利かせて発音の要領を書くとか、代替策を提示するとかした方がより良いのではと思います。こういうのがいくつかあります。

2.感謝、嗜好の表現

 この辺も分かるとは思うのですが、「グレイト(21ページ)」くらいしか見当たらなかったので、ソフィスティケートな女は滅多に嗜好を口にしないのかもしれませんが、「ようございましたね」的な、「まあまあ」、「こういうのが好きだ」的な中間的な表現を入れてくれればもっと使いでがあると思います。食事の話ではありましたが。何かされるたびにいちいち「グレイト」では頭おかしいと思われてしまいますし、能動的に自分の好みを言わなければならない場合もあります。それと筆者はcan youとcould youを使い分けていますが、私なんかはcouldを使う方が圧倒的に多いので、その辺、日本人とガイジンの感情的な部分の違いにまで解説で踏み込んでくれればと思います。

3.フィラーワード

 どうせ日本人は会話に詰まるので、間投詞の例なんかを挙げてくれるとより良いような気もしますが、これはパート2でしょう。

4.できればNHK英会話風に

 英語の会話例なんかがいくつかあればもっと良いと思います。書くのは大変でしょうが、この本の場合は辞書的なハウツーよりは要領を学ぶ本ですから、サラッと1ページ作っておいてくれればと思いました。

 以上のように気になる点はありましたが、ガイドブックとしてはかなりいい線行っているのではないでしょうか。少なくとも、こういうchipsを知っておけば、機内でトイレに行くたびにパードンパードンと言わなくてすみます。決まり悪いですからね。二三直せばかなり良い線ということで、今回は★4つ。私はそのまま売れるような本にしか★5つは付けませんから、これはvery goodという意味です。もう少し直せば、これは★5つでしょう。

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e 犬連れへんろ(前編)

2010-04-03 | 日記
投稿者: 小林 昭人
投稿日付: 2010年4月2日

レビュー:

泣く子と動物には勝てない

 著者夫婦が十歳の老犬「はな」ちゃんを連れて四国八十八箇所巡りをする道中の前編、徒歩10キロとかただでさえ大変なのに犬を連れて歩くのはどうなんだろう、大丈夫なんだろうかと思いましたがほのぼのとした様子で紀行文がまとめられていきます。印象としては人気テレビ番組「ポチたま」のだいすけ君が行くといった感じでしょうか。しかも著者は古の巡礼者よろしく野宿しながら旅を続けているのですから、ほのぼのとしたスナップとは裏腹に実は結構ハードボイルドな旅だったのではと思わせます。著者も大変だったと思いますが、私としてはこれに付き合ったはなちゃんにエールを送りたいです。本当にご苦労様でした。

 四国巡礼のガイドブックにもなりますし、著者はベテランの飼い主ですので愛犬ケアの勉強にもなります。犬を飼った方なら分かると思いますが、ごく短い距離の散歩ならともかく、かなり長い距離を連れ歩くのは実は結構大変だと思います。その辺は著者は抜かりなかったようです。最近は若者もいますし、退職者の方など四国巡礼に興味のある方は多いと思いますが、愛犬家と同時に、出かける前のガイドブックとしては好適な一冊です。

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An another tale of Z vol.7(PDF新版)

2010-04-01 | 日記
投稿者: 飛田 カオル
投稿日付: 2010年4月1日

レビュー:

すべてを捨ててイオに向かっていたハマーンは、マシュマーの姉、マグダレナに助けられ、お腹の中の子供とともに再び船上の人となる。そして地球でマシュマーと再会するのだった。ハマーンの結婚を知った父マハラジャは怒り心頭となっていたが、彼は次の皇位継承者を手中におさめていた。そして吹き荒れる粛清の嵐をのがれ、策士シャアは姿をくらます…。

第一部のクライマックスは、さらに複雑な様相となっていく第二部を予感させるもの。「不幸の宅配便」のような原作とは違って、ハマーンとマシュマーの恋の行く末には心温まるひと時があり、作者の良心を感じます。原作の人気キャラ、シャアに加えてアムロも登場。ハマーンのさらなる飛躍も感じさせつつ、第二部へ向けて胸の高鳴るラストです。


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An another tale of Z vol.6(PDF新版)

2010-04-01 | 日記
投稿者: 飛田 カオル
投稿日付: 2010年4月1日

レビュー:

タイタンに向かって出撃したマシュマーは、その航海の途上でハマーンの婚約を知る。しかし彼女は記者会見には現れず、そのまま姿をくらましたのだった。彼女を助けたいと思うものの船の上でなす術のないマシュマーは、頼れそうな唯一の人物に連絡を入れるのだった。一方、ティターンズの侵攻を受けたタイタニアでは、警備隊が必死の防戦を続けていた。しかしわずかばかりの軍備はすでにずたずたで、なすすべもなく多くの兵士が倒れてゆく。ついに核攻撃を実施するティターンズのジャマイカン。その場に留まり続けていた連邦軍の准将ブルックスは、同盟軍艦隊の到着に望みを託してついに動き始めた…。

すべてを投げ打ってマシュマーとの愛を貫こうとするハマーン。そんな彼女の、たったひとりの逃避行と、失意のうちに、間に合わないかもしれない救援へと旅立つマシュマーの航海が対比的に描かれます。家庭的なことは何一つ出来ないはマーンを温かく見守る夫妻と、ハマーンの心情が印象的。しかしなんと言っても圧巻なのは、ティターンズの陰謀にのまれていくタイタニア共和国と、その国家存亡をかけた戦いでしょう。SFの醍醐味は、架空の設定に現実にある状況を映し出し、今ある課題を風刺的に描くところにもあります。サイド5でのうのうと過ごすタイタニア首脳陣と、見捨てられ切り捨てられる衛星タイタンの市民たちとの関係に、あなたは何を見出すでしょうか。レオンチェフに語る見せるマシュマーの涙の意味の深さに心動かされます。

>山田裕子さん
どうもありがとう。私も他の方のレビューを、楽しみにしています!

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An another tale of Z vol.7(PDF新版)

2010-04-01 | 日記
投稿者: 山田 裕子
投稿日付: 2010年4月1日

レビュー:

昨日はでじたる書房がアクセスできなくて今朝読んだのだけど、
前からこの作品、話はとても面白いのだけど作者の方が
どうしてわざわざみんな忘れたような古いアニメを題材に選んでこういう作品書いたのか
理由がわかりませんでした。
著作権とかあると思うし、文章を読んでもそういうことが分からない人には見えないし
その割りに法律とか制度とかの書き方はSFでもすごくしっかりしているし、どうしてだろうと思いました。
飛田さんもそう思ったと思うので(また便乗)、巻末のインタビューで少しは分かったかなと
まだまだお聞きしたいことはあるけれど、インタビューはうれしかったです。
あと、作者の方のブログにお手紙のやり取りがあります。あと、評論集が後で読んでみるとすごく役に立ちました。

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