昭和57年2月9日

日本航空、福岡発東京行350便のDC-8（JA8061)が羽田空港の旧C滑走路、33R延長線上で事故を起こした日でした。

当時の自分は、当然クソガキでしたので、ニュースなんてそっちのけでした。殆ど記憶がありません。（ただ、前日に起こった、ホテルニュージャパンの火災の報道があった事は覚えてる）

思い出すとすれば・・・ザブングルの超合金が欲しいと、親の前で駄々捏ねたとか・・・（汗）

この頃は家庭も景気が良く、親父がクボタを脱サラして始めたそば屋も順調で、特に困った悩みも無かった。

 

さて、どうしようもないクソガキの思い出はさておいて、ふと思い出したこの墜落事故の墜落現場は何処だろう・・・と気になった訳です。

C滑走路33Rと言うのは、現在は存在しません。

C滑走路はこの事故の後、大森界隈の騒音問題を解決する事もあって、新設され、34R/16Lの滑走路になり、旧C滑走路は廃止されました。（旧C滑走路の右側に、新たに建設されたのが、現在のA滑走路）

旧C滑走路はどの辺かと言うと、今の国際線エプロンの付近。

国交省の昭和50年代に撮られた事故現場周辺の航空写真が、次の通り。

左に見えるのが、旧C滑走路で、その右側に旧A滑走路があります。（旧A滑走路は、過密化して駐機場が足りない為に駐機エリアとして転用されていたそうです・・・）

 

で、現在の航空写真が次の通り。

運河と東燃ゼネラルのタンク群が当時と同じですね。

 

で、事故調で掲載されている事故風景・・・

 

ちょうど、浮島町公園を過ぎた辺りに墜ちた訳ですね・・・当時の滑走路はもっと近かったので、現在より近くをアプローチしていたと推測されます。

24名の方が亡くなり、149名の方が負傷されたとの事ですが、当時の一少年としては、機長が統合失調症で、着陸前に逆噴射装置を作動させた際に副操縦士が発したと言う「機長、やめてください！」が流行でした。今だと、軽率だな、と思うのですが。

この事故に、海上自衛隊のEODチーム要員が派遣されていた事を知った。正式な災害派遣ではなかったと思われるが、掃海隊群OBと、事故調の資料からその形跡を知る事が出来た。

あと、余談だが、現在自分の勤めている会社が、航空業界に足を突っ込む前、納品で日本航空を訪れた事があるのだが、折しもその事故機の機長だったK桐氏とエレベーターに一緒に乗った事がある。自分は当人の顔など知らないし、その時も見ていないので、顔を全く記憶していないが、一緒に納品に行った先輩が元JAL整備士で、「今のがK桐（元）機長だよ。」と、エレベーターを降りた後に教えてくれたのを覚えている。自分は顔を見てなかったので、全く言われるまで気が付かなかった。

その後、JAL123便が尻餅事故を起こした際に、整備に関わっていたという元JAL整備士だった方（前述の先輩とは別人物で、日本航空が転けた際に弊社に逃げ込んだ人）から、K桐氏は定年まで日本航空に勤務（在籍？）していたと聞く。

事故の過失を問うには、統合失調症になった社員を一方的に解雇出来ない為・・・との事だが、日本航空の労働組合がそれだけ強かったと言う事・・・らしいです。

日本航空は、色々問題を抱えていた企業で、こういう事故を招いたって事も言えますが、今後はどうでしょうね・・・

亡くなられた方のご冥福を祈るばかりです。

 

 

あ、話の腰を折りますが、この内容を書いていて、当時ザブングルの超合金が欲しかったと駄々捏ねた後で、ウォーカーギャリアの超合金を親が買ってきた。

しかし、ザブングルじゃなかった事にブチギレた一郎少年は、庭にウォーカーギャリアをぶん投げたと言う記憶を思い出した・・・

超合金、好きだったなぁ。