飛鉄(HITETSU)

飛行機、鉄道などの撮影のあれこれを綴っています。

ゆうづる物語 その10

2016-12-08 07:00:00 | アーカイブ ゆうづる
時はすでに11月を迎えており、もう盛岡側での撮影はきつく なってきていた。カシオペアのような長時間停車はないので 1日1回または2回の勝負となるので、場所選びには慎重だった。 この時期になると300mmクラスの焦点距離を使うことが 多くなってきている。はやり6X7の画質は捨てがたいが、 200mmにもみたないレンズでは撮影パターンも 限度が見えていた。また当時(今も)も有名なカメラマンI氏 の作風に影響を受けてか、とても200mm以下のレンズでは 撮影できないような構図に憧れを抱くようになった。 ようやくここで望遠レンズの使い方の基本を学んだともいえる。 しかし、6X7の交換レンズで35mmの300mmクラスのレンズ などはまったく購入できるはずもなく、そこはお手軽 テレコンバーターにお世話になる羽目に。しかし、標準がF4なので それはもうピント合わせに苦労した記憶がある。 今のようにAFはないしF8といえば、もうファインダーは ほぼほぼ暗くピントの山が殆どわらない感じだった。 それでもいままで使ったことのない領域がファインダーの中には 広がっていて感動していた。 そんななんちゃって望遠レンズあってこそのカットがこの日撮影 されている。場所は有名な苫米地のカーブ、アウト側からイン側 を狙って撮影するこの構図こそがいままでにない作風を物語って いた。今でこそ普通のアングルだが、当時の自分にとっては とても新鮮で斬新だった。以降、私の定番アングルになった。 先日のカシオペアで何十年ぶりにここを訪れたが、線間の 草が生え放題となっており、もうこのアングルは撮影できなく なっていた。往年の撮影地故に非常に残念であった。 6003レ ED75714+1035 苫米地ー北高岩 1987年11月2日


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