リコの文芸サロン

文化、芸術、手芸など人生を豊かにする情報発信ブログを始めました。より良いブログに育てるためにコメントなどお寄せください。

令和4年•終戦記念日

2022-08-15 | 奇貨譚
ロシアによるウクライナへの侵略はもう6カ月にも成ります。こんなことが21世紀の今も起こり、世界はなす術を持ちません。

 7月8日に奈良で安倍晋三元首相が銃弾に倒れました。
宗教団体、政治手腕、国葬を云々、する前に殺人の被害者を悼む心を待ちたいです。

苦境に陥っても、そこまでは自分で歩いてこなくてはいけない地点が有ります。
そこまで歩いてきて始めて人の声が聞こえるように成ります。
「365歩のマーチ」に、
「汗かきべそかき歩こうよ、あなたの付けた足跡にや綺麗な花が咲くだろう」


 写真はネットより

 リコは毎年、終戦記念日(1945年8月15日)になると戦死したイギリスの青年の詩をアップします。
外地で戦死した青年の凛とした心を学びたいと思います。

28歳で戦死したイギリスの青年の遺した美しい、清冷な詩を折りに触れて思い出し、リコはコロナパンデミックや異常気象の災害、ウクライナの惨状に心が折れないように気持ちを建て直しています。
     令和4年8月
 

★★君を忘れない★★
(ブログ初出は2018年12月です。)

戦争により日本国のみならず、世界各国でも多くの人々が亡くなりました。
祖国イギリスでなく外国で戦死した28歳のイギリスの青年が遺した詩を夏になると私は思い出します。彼の没年の1915年は第一次世界大戦(1914年~1918年)がありました。
若くして戦死したイギリスの青年は恨みつらみを言わず、故国で幸せな日々を過ごした事を感謝していると詩に綴っている。

 日本の方々も多く外地で戦死されて、墓標も無く異国で眠っています。
私の叔父さんも海軍で呉港から潜水艦に乗って20歳で出撃して帰りませんでした。
長野県上田市に「戦没画学生慰霊美術館 無言館」があります。そのHPもご覧ください。



【The soldier:兵士(Rupert Brooke:1887-1915)】
If I should die, think only this of me:
もし僕が死んだら、これだけは忘れないでほしい、
That there 's some corner of a foreign field
それは、そこだけが永久にイギリスだという、ある一隅が
That is forever England. There shall be
異国の戦場にあるということだ。豊かな大地のその一隅には、
In that rich earth a richer dust concealed;
さらに豊かな一握りの土が隠されているということだ。
A dust whom England bore, shaped, made aware,
その土は、イギリスに生を受け、物心を与えられ、かっては
Gave, once, her flowers to love, her ways to roam,
その花を愛し、その路を闊歩した若者の土なのだ。
A body of England's breathing England air,
そうだ、イギリスの空気を吸い、その川で身を濯ぎ、
Washed by the rivers, blest by suns of home.
その太陽を心ゆくばかり味わった、イギリスの若者の土なのだ。
And think, this heart, all evil shed away,
A pulse in the eternal mind, no less
また、もし僕の心が罪を潔められ、永遠者の脈うつ心に
Gives somewhere back the thoughts by England given;
溶け込めるならば、感謝の念を込めて、故国によって育まれた
数々の想いを故国に伝えるであろうことを、---
Her sights and sounds; dreams happy as her day;
故国の姿や調べを、幸福な日々の幸福な夢を、友から学んだ
And laughter, learnt of friends; and gentleness,
笑いを、祖国の大空の下で平和な者の心に宿った
In hearts at peace, under an England heaven.
あの優しさを、故国に伝えるだろうということを。


コメント
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