リコの文芸サロン

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9ヶ月振りの歌会

2020-10-19 | 短歌
10/18に2月から休みに成っていた歌会を9ヶ月振りに対面の歌会を開きました。
新規会員の募集のチラシを作りました。
  

詳しくはあけび歌会のHPでご確認下さい。

新会員さんも加わり参加者は7名、1名は体調不良なので家からリコの携帯に電話を掛けてもらい、スピーカーフォンで皆にも聞こえるようにして参加されました。
詠草は10首を鑑賞して活発な意見交換をしました。
リコの詠んだ歌は
○お浄土の君いかに思(も)ふ
此岸ではコロナ騒動収束見えず 涼風

M先生のコメントは君とは松井一恵さんの事だと思う。絶対に死にたくなかった彼女だから、「コロナ騒動なんて些細な事よ。もっと皆と暮らしたかった」と言うに違いないでしょう

リコはこのコメントを聞いて松井さんの事を良く理解してみえる先生に感謝し、涙が浮かびました。

9月26日はリコにブログを開設する事を薦めてくれた松井一恵さんの3回忌と8月に亡くなられた坂口八千代さんの物故会員の10首選を鑑賞し、人気の高かったのは
松井さんは、
〇「病室に寝ていてくれ」と言ふ息子をエレベーターの閉まるまで見る
〇年ごとに一歩の幅の狭くなる父を支ふる靴の小ささ
〇ブラインド上げておいてね看護婦さん我が家へ続く道みたいから
〇光り滿つる春の街へと出かけたし水色リネンのスカーフ纏ひ
〇憂鬱が押し寄する日はいつもより紅きシャネルのルージュをひかむ
松井さんはフランス語、英語、ITが得意でこれからのあけび歌会を盛り上げてくださる人でした。55歳と言う若さで旅立たれました。

坂口さんは、
〇寒ゆるみしとしと音なく降る雨はけぶり立つなり春の一日
〇白梅の多に咲きたる梅の里香りに引かれめぐる花かげ
〇桜木の細き枝先手に取れば樹皮のはじけて今し芽の出づ
〇新緑の木の間にゆるるひなげしの花に癒され暮れゆく一日
〇夕影をうけて屋内に入り来るは障子にゆるる百日紅の影
坂口さんは8月に93歳で亡くなられました。歌歴は40年近くあり、坂口さんの歌は詠者が透明になり歌が立ち上がって来るようです。

会うのが久し振りなので書類の受け渡しや伝達事項が多く(雑談も)、賑やかで楽しい歌会に成りました。
やっぱり顔を見て話すのは楽しいですね。
11月も対面の歌会の予定ですがコロナがどう動くか解らないので、zoom、ライン歌会の段取りもしました。

コメント
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