諸君、大規模な余震が続いているが、大丈夫か?
さて、昨日は、花粉症で目がかゆすぎるため、マツモトキヨシに行ってきた。
勿論、目薬を買うのが目的だ。
とにかくかゆみが収まればいいので、参天製薬株式会社の「サンテFXネオ」というのにした。
選択の理由は、清涼感度が5と最強力であるにもかかわらず、498円とリーズナブル、つまり安かったからだ。
目的を達したので、速攻で帰ることにした。
過去の経験上、長居すると、つい余計な物を買い、キャッシュ・フローに危機が生じる、つまり貧乏になってしまうからだ。
その時、黒色の溶液が入っているプラスチック(?)製のボトル製品の前に、紙がはためいているのが気になった。
別に隠す理由もないので書いてしまうと、明治製菓のうがい薬「イソジン」の前に紙がはためいていたので、その紙を観察してみると、「飲むな!」という趣旨のことが書いてある。
言うまでもなく、「イソジン」はうがい薬であり、あくまでうがい用だから、飲み物ではない。
ボトルにも用法に関連する注意として、「内服しないで下さい。」つまり飲むなと書いてある。若干字が小さいのが老眼の身には辛いが読めなくはないし、飲むなと書いてあるのに、わざわざ飲む人がいるとはにわかかには信じられないことだ。
日本に在住している外国人の方で、漢字の読み書きができない人は別として、義務教育を受けている日本国民であれば、読めるはずだ。
しかし、飲んでしまう人がいるという。
謎は深まるばかりだった。
日本の義務教育はそこまでレベルが低下しているのか…。
だが、前述の紙に記載されている内容からすると、東日本大震災で強烈なダメージを受けた、東京電力の福島原子力発電所から漏れ出した放射性物質に対する対策として、「イソジン」或いは同等のうがい薬(私の手元にも、株式会社カイゲンから発売されている「ガーグルフレッシュ」の300mlのボトルがキープされている。大きな声では言えないが、中身は「イソジン」と全く同じであるにもかかわらず、リーズナブル、つまり安いからだ。念のため言っておくが、私はこんな物絶対飲まないぞ。というより、飲めないと思う。あくまでうがい用だ)を飲むのが有効だ、という説がネット上で広まっているらしい。
うーん、確かに、イソジン及びその類似品には、ポピドンヨードが含まれており、ポピドンヨードは、いわゆる安定ヨウ素剤と考えて概ね間違いないだろう。
そして、諸君が覚えているか定かではないが、平成11年9月30日、株式会杜ジェー・シー・オー(JCO)ウラン加工工場において発生した臨界事故では、三人の作業員が重大な放射線被ばくを受け、二人が死亡し、周辺住民への避難その他の防護対策が講じられるという我が国では前例のない事実が発生したことを踏まえ、いわゆるチェルノブイリ原子力発電所事故等から知られた知見を加えて、平成14年4月、原子力安全委員会原子力施設等防災専門部会が「原子力災害時における安定ヨウ素剤予防服用(の)考え方について」(第27回原子力安全委員会資料第1-3号 今でもネット上にアップされていて、誰でも自由に読むことができる)という文書が取りまとめられた。
ところで、安定ヨウ素剤が何故原子力災害時において予防的に服用するのが有効なのだろうか?
私は専門家ではないので、正確な事は諸君自身が調べてほしい。
ちょうど連休に入るが、遊びに行くのは被災者の方々に申し訳ないと思っている人も多いだろう。
別に、愛国心などと大げさなことを言わなくても、同胞、つまり同じ日本人のおかれている悲惨な状況に思いを馳せることは当然のことだ。
つまり、家にいるのであれば時間はたっぷりあるのだから、日頃、疑問に思っていること、つまり「イソジン」服用について半信半疑な諸君は、ネットでも百科事典でもなんでもいいから、徹底的に調べてみてはどうかね?
脱線したので、強引に元に戻ろう、諸君。
どこかで漏れた放射能が飛んできた場合に発生しやすい症状は、甲状腺異常、大雑把にいうと、甲状腺がんだ。特に若い人が発症しやすい。
というのは、体内のヨウ素の80パーセント前後が甲状腺に集中しているので、放射性ヨウ素が体内に取り込まれると、甲状腺に集まって悪さをおこす、つまり、がんになりやすいのだ。
これを何とか防げないか?
誰だか知らないが、悪知恵、じゃなかった、いいことを考えた人がいたらしい。
ざっくり言うと、こうだ。
放射性ヨウ素が体内に入ると、甲状腺に集まって悪さを起こすのだから、あらかじめ、甲状腺をヨウ素で満タンにしておけばいい。
簡単に言うと、水が一杯なコップにはそれ以上、水は入らないということだ。
ここでのポイントは、あらかじめ飲んで満タンにするヨウ素は放射能を帯びていないヨウ素(非放射性ヨウ素)という点だ。
繰り返して言うが、非放射性ヨウ素=安定ヨウ素剤だ。
間違っても放射性ヨウ素を飲んではいけない。
なぜならそれは自殺行為だからだ。
ネットに「イソジン」を飲むといいというデマ、じゃなかった警告をした人は、このような安定ヨウ素剤の甲状腺がん撃退のメカニズムを応用しようと善意で考えたのかもしれない。
しかし結果的には、その人は残念な人だったのだ。
というのも、甲状腺内を安定化ヨウ素で満タンにしておかなければいけないのだが、「イソジン」及び類似品には、肝心の安定ヨウ素剤、すなわち、ポピヨンヨードが1ml中70ミリグラム(有効ヨウ素としては更に少なく、7ミリグラムしか入っていない)ので、本当に飲める人がいるとは信じられないのだが、仮に一気飲みしたとしても、甲状腺をヨウ素で満タンにすることなどはなから無理なのだ(それでも飲みたいという人は自己責任で飲んでほしい。私は絶対に飲むなと警告したぞ!)。
何度も繰り返すが、とても飲めない代物の「イソジン」及び類似品をどんなに飲んでも、甲状腺を非放射性ヨウ素で満タンにすることなど、およそ不可能であり、がんの予防にはへの役にも立たないのだ。
仮に、万一、「イソジン」を一気飲みした場合、どういう結果になるだろうか。
前述のように、甲状腺がんの予防効果はゼロだ。
逆に重大は副作用が生じる。
具体的には、呼吸困難、低血圧、脳炎、失神、意識不明など生命の危機に瀕するのだ。
さっしのいい優秀な諸君は、ピンと来ただろう。
そうだ。これが世にも恐ろしい、アナフィラキシーショックというやつだ。
こうなると、余程運がよくない限り、生き残るのは極めて困難だ。
「イソジン」及び類似品に含まれている他の成分にも目を転じてみよう。
割合が書いてないが、「エタノール」と書いてある。
エタノールとは何だ?
ノールという点から何か分からないか?似ている単語はないか、諸君!
アルコール!
ピンポ~ン!
そうだ、極めて質の悪い酒だ。
こんな物を一気飲みしたら、急性アルコール中毒になって、救急搬送されるのが落ちだ。
次に行こう、次。
「サッカリンナトリウム水和物」。
なんだ、この舌を噛みそうな不気味な物体は。
2007年5月改訂 (第2版)「日本薬局法」によると、日本標準商品分類番号は877141であり、薬効分類名としては矯味剤となっている。
矯味剤とは、文字通り、味を矯正する、つまり、およそ人間が口にできないような味のものを、何とか人間が口にすることができるように、味を治す薬剤だ。
これでも飲みたい諸君は、一本とは言わず二本でも三本でも飲んでほしい。
但し、自己責任だ。
私は絶対飲むなと何度も警告したぞ!
最後いこう、最後。
ユーカリ油だ。
これは恐らく抗カビ剤だ。
そもそも気持ち悪い色をしている「イソジン」及び類似品にカビが生えたら気持ち悪すぎだろう?
ユーカリ油には、ヒョウダニをよせつけない作用もあるらしいぞ。
これでも、「イソジン」及び類似品を飲みたい諸君は飲んでくれたまえ。
ただし、自己責任で。
私は絶対に飲むなと何度も警告したぞ!
以上の論証で、「イソジン」及び類似品には、甲状腺がんの予防効果があるなる、ネット上の言説は、結果的にはデマであったことが明らかになったと思う。
しかし、私は法律屋であって、原子力あるいは医学の専門家ではない。
したがって私の論証の方がデタラメであるという可能性は否定できない。
そこで慎重な諸君のために、平成23 年3 月14 日(月)付け、独立行政法人 放射線医学総合研究所の「ヨウ素を含む消毒剤などを飲んではいけません-インターネット等に流れている根拠のない情報に注意-」(http://www.nirs.go.jp/data/pdf/youso-2.pdf)を紹介しておく(英語版、中国語版もある。)ので、この辺あたりから、法律バカの私の論証が正しいか否かを検証してみてはどうだろうか。
諸君の健闘を祈る!
また会おう!
(付言)
1 なお、私はあくまで、「イソジン」及び類似品は、あくまでうがい用だから、飲むなと言っているのであって、うがい薬としての「イソジン」等は高く評価しているのであることに注意されたい(風邪をひいてのどが痛いとい う主訴の場合、うがいというオプションが提示されることが多いが、その場合のうがい薬として、明治製菓の「イソジン」は定番中の定番である。もっとも、ヨードにアレルギー反応を起こす人もいるので、必ず「イソジン」でう がいしなければならないというわけではなく、ヨードを含まない、他のうがい薬で十分だ。みもふたもない言い方をすれば、水でうがいすれば相当効果的なのである)。
私は、明治製菓とは何の利害関係もないが、明治製菓は単なる「お菓子屋さん」ではなく、現在では非常に高度な技術を持つ、製薬会社そのものなのである。
諸君。嘘だと思うなら自分で調べてくれたまえ。
2 幼児や子供の場合には、事前に非放射性ヨウ素を飲むのが有効なのは、次のような理由によるためである。
すなわち、非放射性ヨウ素を事前に飲むのが、甲状腺がんの撃退に役立つのは、体内のヨウ素が集中する甲状腺を非放射性ヨウ素で満タンにしておくことにより、体の外から放射性ヨウ素が入ってこようとしても入れない(す でに、水で一杯のコップには新たな水は入らず、入ってもこぼれてしまう[具体的には、おっしことして出てしまう])からだった。
ところが、幼児や子供の場合、ヨウ素が集まるタンクである甲状腺が小さいため、早く非放射性ヨウ素で満タンにしないと、甲状腺に放射性ヨウ素が入りこむのを防げないからである。
さて、昨日は、花粉症で目がかゆすぎるため、マツモトキヨシに行ってきた。
勿論、目薬を買うのが目的だ。
とにかくかゆみが収まればいいので、参天製薬株式会社の「サンテFXネオ」というのにした。
選択の理由は、清涼感度が5と最強力であるにもかかわらず、498円とリーズナブル、つまり安かったからだ。
目的を達したので、速攻で帰ることにした。
過去の経験上、長居すると、つい余計な物を買い、キャッシュ・フローに危機が生じる、つまり貧乏になってしまうからだ。
その時、黒色の溶液が入っているプラスチック(?)製のボトル製品の前に、紙がはためいているのが気になった。
別に隠す理由もないので書いてしまうと、明治製菓のうがい薬「イソジン」の前に紙がはためいていたので、その紙を観察してみると、「飲むな!」という趣旨のことが書いてある。
言うまでもなく、「イソジン」はうがい薬であり、あくまでうがい用だから、飲み物ではない。
ボトルにも用法に関連する注意として、「内服しないで下さい。」つまり飲むなと書いてある。若干字が小さいのが老眼の身には辛いが読めなくはないし、飲むなと書いてあるのに、わざわざ飲む人がいるとはにわかかには信じられないことだ。
日本に在住している外国人の方で、漢字の読み書きができない人は別として、義務教育を受けている日本国民であれば、読めるはずだ。
しかし、飲んでしまう人がいるという。
謎は深まるばかりだった。
日本の義務教育はそこまでレベルが低下しているのか…。
だが、前述の紙に記載されている内容からすると、東日本大震災で強烈なダメージを受けた、東京電力の福島原子力発電所から漏れ出した放射性物質に対する対策として、「イソジン」或いは同等のうがい薬(私の手元にも、株式会社カイゲンから発売されている「ガーグルフレッシュ」の300mlのボトルがキープされている。大きな声では言えないが、中身は「イソジン」と全く同じであるにもかかわらず、リーズナブル、つまり安いからだ。念のため言っておくが、私はこんな物絶対飲まないぞ。というより、飲めないと思う。あくまでうがい用だ)を飲むのが有効だ、という説がネット上で広まっているらしい。
うーん、確かに、イソジン及びその類似品には、ポピドンヨードが含まれており、ポピドンヨードは、いわゆる安定ヨウ素剤と考えて概ね間違いないだろう。
そして、諸君が覚えているか定かではないが、平成11年9月30日、株式会杜ジェー・シー・オー(JCO)ウラン加工工場において発生した臨界事故では、三人の作業員が重大な放射線被ばくを受け、二人が死亡し、周辺住民への避難その他の防護対策が講じられるという我が国では前例のない事実が発生したことを踏まえ、いわゆるチェルノブイリ原子力発電所事故等から知られた知見を加えて、平成14年4月、原子力安全委員会原子力施設等防災専門部会が「原子力災害時における安定ヨウ素剤予防服用(の)考え方について」(第27回原子力安全委員会資料第1-3号 今でもネット上にアップされていて、誰でも自由に読むことができる)という文書が取りまとめられた。
ところで、安定ヨウ素剤が何故原子力災害時において予防的に服用するのが有効なのだろうか?
私は専門家ではないので、正確な事は諸君自身が調べてほしい。
ちょうど連休に入るが、遊びに行くのは被災者の方々に申し訳ないと思っている人も多いだろう。
別に、愛国心などと大げさなことを言わなくても、同胞、つまり同じ日本人のおかれている悲惨な状況に思いを馳せることは当然のことだ。
つまり、家にいるのであれば時間はたっぷりあるのだから、日頃、疑問に思っていること、つまり「イソジン」服用について半信半疑な諸君は、ネットでも百科事典でもなんでもいいから、徹底的に調べてみてはどうかね?
脱線したので、強引に元に戻ろう、諸君。
どこかで漏れた放射能が飛んできた場合に発生しやすい症状は、甲状腺異常、大雑把にいうと、甲状腺がんだ。特に若い人が発症しやすい。
というのは、体内のヨウ素の80パーセント前後が甲状腺に集中しているので、放射性ヨウ素が体内に取り込まれると、甲状腺に集まって悪さをおこす、つまり、がんになりやすいのだ。
これを何とか防げないか?
誰だか知らないが、悪知恵、じゃなかった、いいことを考えた人がいたらしい。
ざっくり言うと、こうだ。
放射性ヨウ素が体内に入ると、甲状腺に集まって悪さを起こすのだから、あらかじめ、甲状腺をヨウ素で満タンにしておけばいい。
簡単に言うと、水が一杯なコップにはそれ以上、水は入らないということだ。
ここでのポイントは、あらかじめ飲んで満タンにするヨウ素は放射能を帯びていないヨウ素(非放射性ヨウ素)という点だ。
繰り返して言うが、非放射性ヨウ素=安定ヨウ素剤だ。
間違っても放射性ヨウ素を飲んではいけない。
なぜならそれは自殺行為だからだ。
ネットに「イソジン」を飲むといいというデマ、じゃなかった警告をした人は、このような安定ヨウ素剤の甲状腺がん撃退のメカニズムを応用しようと善意で考えたのかもしれない。
しかし結果的には、その人は残念な人だったのだ。
というのも、甲状腺内を安定化ヨウ素で満タンにしておかなければいけないのだが、「イソジン」及び類似品には、肝心の安定ヨウ素剤、すなわち、ポピヨンヨードが1ml中70ミリグラム(有効ヨウ素としては更に少なく、7ミリグラムしか入っていない)ので、本当に飲める人がいるとは信じられないのだが、仮に一気飲みしたとしても、甲状腺をヨウ素で満タンにすることなどはなから無理なのだ(それでも飲みたいという人は自己責任で飲んでほしい。私は絶対に飲むなと警告したぞ!)。
何度も繰り返すが、とても飲めない代物の「イソジン」及び類似品をどんなに飲んでも、甲状腺を非放射性ヨウ素で満タンにすることなど、およそ不可能であり、がんの予防にはへの役にも立たないのだ。
仮に、万一、「イソジン」を一気飲みした場合、どういう結果になるだろうか。
前述のように、甲状腺がんの予防効果はゼロだ。
逆に重大は副作用が生じる。
具体的には、呼吸困難、低血圧、脳炎、失神、意識不明など生命の危機に瀕するのだ。
さっしのいい優秀な諸君は、ピンと来ただろう。
そうだ。これが世にも恐ろしい、アナフィラキシーショックというやつだ。
こうなると、余程運がよくない限り、生き残るのは極めて困難だ。
「イソジン」及び類似品に含まれている他の成分にも目を転じてみよう。
割合が書いてないが、「エタノール」と書いてある。
エタノールとは何だ?
ノールという点から何か分からないか?似ている単語はないか、諸君!
アルコール!
ピンポ~ン!
そうだ、極めて質の悪い酒だ。
こんな物を一気飲みしたら、急性アルコール中毒になって、救急搬送されるのが落ちだ。
次に行こう、次。
「サッカリンナトリウム水和物」。
なんだ、この舌を噛みそうな不気味な物体は。
2007年5月改訂 (第2版)「日本薬局法」によると、日本標準商品分類番号は877141であり、薬効分類名としては矯味剤となっている。
矯味剤とは、文字通り、味を矯正する、つまり、およそ人間が口にできないような味のものを、何とか人間が口にすることができるように、味を治す薬剤だ。
これでも飲みたい諸君は、一本とは言わず二本でも三本でも飲んでほしい。
但し、自己責任だ。
私は絶対飲むなと何度も警告したぞ!
最後いこう、最後。
ユーカリ油だ。
これは恐らく抗カビ剤だ。
そもそも気持ち悪い色をしている「イソジン」及び類似品にカビが生えたら気持ち悪すぎだろう?
ユーカリ油には、ヒョウダニをよせつけない作用もあるらしいぞ。
これでも、「イソジン」及び類似品を飲みたい諸君は飲んでくれたまえ。
ただし、自己責任で。
私は絶対に飲むなと何度も警告したぞ!
以上の論証で、「イソジン」及び類似品には、甲状腺がんの予防効果があるなる、ネット上の言説は、結果的にはデマであったことが明らかになったと思う。
しかし、私は法律屋であって、原子力あるいは医学の専門家ではない。
したがって私の論証の方がデタラメであるという可能性は否定できない。
そこで慎重な諸君のために、平成23 年3 月14 日(月)付け、独立行政法人 放射線医学総合研究所の「ヨウ素を含む消毒剤などを飲んではいけません-インターネット等に流れている根拠のない情報に注意-」(http://www.nirs.go.jp/data/pdf/youso-2.pdf)を紹介しておく(英語版、中国語版もある。)ので、この辺あたりから、法律バカの私の論証が正しいか否かを検証してみてはどうだろうか。
諸君の健闘を祈る!
また会おう!
(付言)
1 なお、私はあくまで、「イソジン」及び類似品は、あくまでうがい用だから、飲むなと言っているのであって、うがい薬としての「イソジン」等は高く評価しているのであることに注意されたい(風邪をひいてのどが痛いとい う主訴の場合、うがいというオプションが提示されることが多いが、その場合のうがい薬として、明治製菓の「イソジン」は定番中の定番である。もっとも、ヨードにアレルギー反応を起こす人もいるので、必ず「イソジン」でう がいしなければならないというわけではなく、ヨードを含まない、他のうがい薬で十分だ。みもふたもない言い方をすれば、水でうがいすれば相当効果的なのである)。
私は、明治製菓とは何の利害関係もないが、明治製菓は単なる「お菓子屋さん」ではなく、現在では非常に高度な技術を持つ、製薬会社そのものなのである。
諸君。嘘だと思うなら自分で調べてくれたまえ。
2 幼児や子供の場合には、事前に非放射性ヨウ素を飲むのが有効なのは、次のような理由によるためである。
すなわち、非放射性ヨウ素を事前に飲むのが、甲状腺がんの撃退に役立つのは、体内のヨウ素が集中する甲状腺を非放射性ヨウ素で満タンにしておくことにより、体の外から放射性ヨウ素が入ってこようとしても入れない(す でに、水で一杯のコップには新たな水は入らず、入ってもこぼれてしまう[具体的には、おっしことして出てしまう])からだった。
ところが、幼児や子供の場合、ヨウ素が集まるタンクである甲状腺が小さいため、早く非放射性ヨウ素で満タンにしないと、甲状腺に放射性ヨウ素が入りこむのを防げないからである。