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血液型とコロナ重症化の関係 「SARS」「MERSで」ではどうだったのか

2022-01-20 08:30:00 | 日記
下記の記事は日刊ゲンダイヘルスケアデジタル様のホームページからお借り紹介します。(コピー)です。

「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に新型コロナと血液型の論文が出て以来、世界中から同様の研究結果が発表され続けています。A型が重症化しやすく、O型は重症化しにくく、しかも感染リスクも低いというのは、今では医学界の常識になりつつあります。

 とはいえ新型コロナと血液型の関係は、「専門家の間ではまったく予想外ではなかった」ということも言えます。というのは、コロナウイルスの感染が血液型によって左右されるという事実は、かなり以前から知られていたからです。

 もともとコロナウイルスは、人の風邪を引き起こす病原体としてありふれた存在でした。大半の人が、生涯にわたって繰り返し感染しているのですが、症状が軽く数日もすれば治るので、大きな話題にはならなかったのです。

 ところが2002年の秋から翌年の夏にかけて世界的に流行した「SARS(重症急性呼吸器症候群)」では、多くの死者が出て一気に注目を集めたのです。全世界の30以上の国で合計8000人以上が感染し、775人が亡くなりました(致死率9.6%)。SARSは突然変異したコロナウイルスによる感染症で、重症の肺炎を主症状としており、今回の新型コロナと似ています(感染力は今回のほうが断然強いですが)。このときすでに重症患者の血液型が調べられ、A型は重症化しやすく、O型はしにくいという結果が出ています。
 さらに12年、やはり変異したコロナウイルスによる「MERS(中東呼吸器症候群)」がアラビア半島で発生しました。こちらも肺炎を主とする感染症で、19年11月末までに、アラブ諸国を中心に世界27カ国で約2500人が感染、858人が死亡しました(致死率34.4%)。このときも、やはりA型が重症化しやすいこと、O型は感染しにくいうえに重症化しにくいことが確認されています。

 つまりコロナウイルスは、今回の新型コロナに限らず、血液型によって感染や重症化のリスクが違っているらしいのです。

 しかしこれはコロナウイルスに限ったことではありません。インフルエンザウイルスやノロウイルス、ヘリコバクター・ピロリ菌、マラリア原虫など、感染リスクや重症化リスクが血液型と関係している病気はまだほかにもあります。
永田宏
長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授
筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。


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