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「空腹」が老化を遅らせる! 最新研究で分かった老化を制御する食事術

2022-01-02 08:30:00 | 日記
下記の記事は日経グッディ様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

ここ数年、老化や寿命のメカニズムが解明されて抗老化研究が急速に進み、「老化の進行を遅らせること」が現実のものとなる日が近づいている。臓器の中にたまった老化細胞を除去する薬の開発などと並行して、誰でも実践できそうな老化制御法の研究も進んできた。最新のサイエンスで分かってきた、老化の制御に欠かせない食事のとり方や食品とはどのようなものなのか? 世界の抗老化研究に詳しい慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室特任講師の早野元詞さんに解説してもらった。

古くから老化を抑える効果が知られていた「カロリー制限」
「老眼で近くの文字が見えにくい」「寝つきが悪い」「白髪やしわが増えた」……。そんな老化現象を実感する前から、徐々に細胞レベルでの老化は始まっている、ということを本特集の第1回ではお伝えした。できる限り細胞レベルの老化を抑え、年を取っても病気にならずに元気に過ごしたいと考える人は多いのではないだろうか。
「小中高校時代の同級生でも20~30代以降になると、学生時代とあまり変わらない人と年老いて見える人の差が開いてくるように、人によって、また臓器によって、老化が進むスピードは異なります。細胞レベルで、命の回数券とも呼ばれるテロメアの短縮、遺伝子発現の状態の変化(エピジェネティックな変化)や細胞老化など、複合的変化が起こって徐々に臓器や身体的な機能、認知機能が低下していくのが老化です」と早野さんは説明する。
老化の原因として考えられること


老化の主な原因として考えられている9つの要素。出所:Cell. 2013 Jun 6;153(6):1194-217.を基に作成
早野さんは、慶應義塾大学医学部で老化の原因解明と治療法の開発を行う抗老化研究者の一人だ。世界的なベストセラー『LIFESPAN(ライフスパン) 老いなき世界』の著者で、「健康なまま120歳まで生きられる時代が近づいている」と説く、米ハーバード大学医学大学院のデビッド・シンクレア教授(遺伝学)の研究室で抗老化研究に取り組んだ経験を持つ。
抗老化研究とは、老化や寿命の仕組みを解明し、細胞レベルでの老化を抑え、心臓病やがん、認知症、サルコペニア(筋肉減少症)などの加齢性疾患を防いで健康寿命をできるだけ延ばすための具体的な方法を探るというものだ。
寿命に寄与している老化制御遺伝子として、アルツハイマー型認知症の発症リスクと関係があるAPOE、活性化していると長寿になるFOXOなどが知られており、「老化のスピードや寿命は、生まれる前から遺伝によって大体決められている」と思っている人も多いかもしれない。しかし国内外の研究により、老化のスピードや寿命の長さへの「遺伝」の影響は15~25%程度で、実は「生活習慣や環境」の影響が大きいことが分かってきた。
では、どのような生活習慣や環境なら、老化の進行を遅らせられるのか? 世界中の研究結果から信頼性の高い老化制御法として、米国立老化研究所(NIA)が2014年に発表したのが「ライフスパンを延ばす7つのメソッド」(次ページの表)だ。
中でも注目されるのは、免疫抑制剤のラパマイシン、糖尿病の治療薬としても使われ老化細胞を除去する効果が期待されるメトホルミンなどの薬剤と並んで、食に関する項目が4つも挙げられていることだ。
薬剤のラパマイシンは、とると寿命が延びることがマウスの実験で分かっており、また、メトホルミンは糖尿病ではない高齢者を対象にした臨床試験でも心血管疾患など老化に伴って増える病気が減り健康寿命が延びる可能性が示されている。これらをもとに現在、米国では、ヒトに対するメトホルミンの老化制御効果を見る検証研究TAME(Targeting Aging with MEtformin)が行われている。どちらの薬剤も抗老化効果が期待されているが医師の処方が必要で、健康な人が服用することはできない。

老化防止には「プラス15分」の運動を 光との付き合い方もポイントに

有酸素運動が長寿遺伝子のサーチュインを活性化させる酵素を増やす
「最近忘れっぽい」「老眼で近くの文字が見えない」――。こうした老化現象を本人が意識する前から、実は、細胞レベルでの老化は始まっている。この老化のスピードには、遺伝以外の要因が強く影響しており、同じ遺伝子を持つ一卵性双生児でも寿命には違いがあることや、見た目が老けていると若々しい人より早死にする確率が高く、体の中の老化も進んでいる可能性があることが分かってきた。
信頼性の高い老化制御法として、世界中の研究成果を基に米国立老化研究所(NIA)が2014年に発表したのが、前回紹介した「ライフスパンを延ばす7つのメソッド」(*1)だ。NIAは、マウスで寿命を延ばす効果が示されている免疫抑制剤の「ラパマイシン」、体の中にたまった老化細胞を除去する可能性がある「メトホルミン」といった薬剤とともに、食に関する項目を4つ挙げている。

Cell. 2014 Jun 19;157(7):1515-1526.を基に作成
その4つとは、栄養バランスを損なわずに1日の摂取カロリーを抑える「カロリー制限」、1カ月のうち5日間だけ食事の摂取量を減らすなどの「断食」、赤ワインなどに含まれるポリフェノールの「レスベラトロール」、納豆などの発酵食品に多く含まれる食品成分の「スペルミジン」だ。
2014年以降の抗老化研究によって、長寿遺伝子のサーチュインを活性化させる「NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)」や「NR(ニコチンアミドリボシド)」といったサプリメントや、鶏の軟骨や皮、牛スジなど動物性コラーゲンに多く含まれるアミノ酸の「グリシン」も、摂取によって健康寿命を延ばすことが期待されている。
「空腹になってから食事をとり、腹八分目を心がけるだけでも、使用済みとなったタンパク質をリサイクルするオートファジーという機能が働き、長寿遺伝子のサーチュインが活性化して老化の進行抑制を期待できます」と早野さんは説明する。
そして、もう一つ、NIAが「ライフスパンを延ばす7つのメソッド」の中で、心血管疾患、糖尿病、サルコペニア(筋力低下および身体機能の低下)、うつ病を予防し、健康寿命や最大寿命を延ばす方法の一つとして勧めているのが、運動だ



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