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ニセの口コミに騙された…アマゾンの「サクラレビュー」を見破る法

2021-12-29 12:00:00 | 日記
ダイアモンドオンライン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。

コロナ禍で、以前よりもECサイトで買い物をするようになったという人は多いでしょう。AmazonなどのECサイトで商品を選ぶときに、多くの人が頼りにするのが、購入した人たちの口コミやユーザーレビュー。ところが時々、ウソのレビューが混じっており、「信じて購入したのにだまされた!」という事態になってしまうことがあります。こうしたニセの口コミがどうやって作られるのか、その手口を紹介します。(ITライター 大和哲)
ECサイトの口コミやレビューが、あてにならないことがある
Amazonや楽天市場などのECサイトで買い物をする際、同じジャンルの製品でどれを買おうか迷うことがある。そんなとき、多くのユーザーが判断材料にするのが、ユーザーのレビューだ。
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製品を買うときに参考にしたいユーザーレビュー。だが、これがあてにならないことがある Photo by Satoshi Yamato
同じような価格帯の製品なら、レビューの評価の高い商品の方を買おうと思うだろう。レビュー評価の高い方が価格が少し安かったりすれば、なおさらだ。
しかし、ユーザーレビューの評価が高かったはずなのに、買ってみるとハズレだった、という商品がたまにある。なぜこの商品の評価が高かったのか不思議でならない。イヤミ評価の一つも書いてやろうかとその商品の販売ページを見てみると、なぜか他のレビューはごっそり消えてしまっていることがある。
一体、こんなことがなぜ起こるのだろう?
Amazonには時々「サクラ」がいる
それは、製品の良い悪いにかかわらず、レビュー評価を上げようとする、いわゆる「サクラ」ユーザーがいるからだ。
一般的にサクラとは、公演主催者や販売店に雇われて客や行列の中に紛れ込み、特定の場面や公演全体を盛り上げたり、商品の売れ行きが良い雰囲気を作り出したりするニセの客を指す。ECサイトの場合、メーカーや販売者に、利益をチラつかされて、本当よりも良い評価を書いてしまう客をサクラと呼ぶ。
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ECサイトのサクラの場合、販売者にとってはお金を受け取って製品を売っている相手なので“ニセの客”ではないのだが、例えば割引、あるいは高額な(全額、場合によってはそれ以上の)キャッシュバックなどにより、評価を本来よりも高い方へと誘導された者というのが定義になるだろう。


こうしたサクラを雇う業者、そしてサクラとしてレビューを書くユーザーがいるために、本当は使い勝手が悪かったり低品質だったりする商品が、一見“ユーザー評価の高い商品”として目に留まることがあるのだ。
Amazonの規約では、購入者のレビューで販促となる投稿を行うことは禁じられている
サクラユーザーのレビューがあるから必ず製品の質が悪いとは限らない。
多少低価格でまあまあ良い品質の製品を作ったとしても、AmazonのようなECサイトでは山のような類似製品に埋もれてしまい、手に取ってもらうことも難しい。海外の名も知れぬメーカー製品などではなおさらだろう。そこで、モニターも兼ねてサクラユーザーを募るメーカー・業者もいる。「とにかく手に取って、評価してもらえば製品の良さを分かってもらえるはず」、そう期待して、できるだけ大量の口コミを作り出すための手段、という面もあるのかもしれない。
しかし、こうしてできあがったサクラレビューは、ユーザーが製品の長所・短所を正直に記載したものではない。良いところだけを取り上げたり、都合の悪いところを無視したり、あるいは実体を全く無視して高評価を付けることになるわけで、健全に商品の姿を取り上げたレビューの集まりになるとは言いがたい。
そして、本来それはAmazonのコミュニティガイドラインでも禁止されている事項だ。
サクラはこうして作られる
昔のサクラレビューはたどたどしい日本語で書かれており、ちょっと読めば外国人が書いたのだなと分かるものが多かったが、最近は普通に読みやすい日本語で書かれ、写真が添えられるなどしていて、サクラと見破るのが難しいサクラレビューが増えている。日本人がサクラレビューを書くようになってきたためだ。
こうしたサクラはどうやって集められるのかと不思議に思う人もいるだろう。ここでは、中国の小規模なメーカー・業者が、どうやってユーザーをサクラにするのか、その手口を紹介しよう。
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ある業者のサクラユーザーの作り方。Facebookメッセンジャーで「商品に興味はないか」と聞いてくる Photo: Satoshi Yamato
彼らは、FacebookのメッセンジャーやTwitter、LINEなどを使い、目を付けた者に「この製品に興味はあるか? 無料で欲しくないか?」あるいは「使った上にボーナスも与えるぞ」といった文句でサクラにならないかと誘ってくる。


また、Facebookなどに「これらの商品に興味はありませんか? 無料です!」というような広告を掲載し、それをクリックするとサクラ募集のページにたどり着く、というようなケースもあるようだ。
誘ったユーザーが、「興味がある」と返事をした場合、こう持ちかける。
「指定のEC業者(例えばAmazonなど)でこの製品を買ってほしい。そして、高評価でレビューを書いてほしい」
業者によっては、全ての項目を最高評価にすること、レビューに写真を付けること、製品購入するときの検索方法など、事細かく指示してくることもある。これに同意をしたユーザーがEC業者から指定の製品を買い、サクラレビューを書く。
この業者の場合、「レビューを書いてほしい」だけで、評価についての条件はなかった Photo by Satoshi Yamato
商品が届き、サクラレビューを書いて掲載されたことをメーカーに報告すると、買った額が返金される、ケースによってはプラスして謝礼が送られる、という流れになっている。返金の方法はまちまちで、PayPalを使って送金されてきたり、Amazonギフト券で相当額が送られてきたりするという。また、PayPalでの送金の場合、送金手数料分が差し引かれてその分が損となり、トラブルになったなどの例もあるそうだ。
なお、一般にサクラを雇う業者は、日本では名前が知られていない中国のメーカーが多く、サクラの誘いややりとりがたどたどしい日本語であることもまれではない。そのため、言葉が原因となってトラブルが発生することもある。
もしあなたがこうしたサクラとして集められて商品を購入した場合、「この商品はいくらなんでもダメだろう」と思ったのであれば、正直に思った通りレビューで悪い評価を付けることももちろん可能だ。販売元からは謝礼やギフト券が送られてこないので、商品を購入するために支払った額は損をすることになるが……。
ECサイトはサクラレビューを放置している?
AmazonなどのECサイトでも、こうしたサクラレビューを黙認・放置しているわけではない。
サイト側も対策を立てている。どのような手段かは分からないが(おそらく、商品購入時にどのような検索をしたか、どのくらい比較したかなどの行動を考慮に入れていると思われる)サクラの疑いがあるレビューを見つけ、定期的に削除している。そうすると冒頭で書いたように、商品によっては、掲載されていたカスタマーレビューがある日を境にごっそりなくなる、などのケースが生まれるのだ。
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商品を購入後、自分で口コミを書こうと思ったときには、他のレビューがごっそり消えていた Photo by S.Y.
ただ、メーカー・販売業者にペナルティーなどはないようで、同じ企業が別の商品をまた同じように売っていたりする。しかもそちらも同じようにサクラレビュアーによるレビューが掲載されている。こうした事情で、ECサイト内でサクラを募る企業は減らないし、サクラレビューは、現在でも一定数サイトに掲載されている。
サクラ商品を避けるにはどうしたらいいのか
サクラレビューが一番多いと思われるジャンルは、イヤホン、ヘッドホン、スマートウオッチ、非接触体温計、モバイルバッテリーといった小さな電気製品だ。これらの製品は、製造するメーカーも、パーツのサプライヤーも中国にたくさんあり、先行商品を模倣して簡単に製品を作れる。また小さいものは日本など海外に送りやすい。製造・販売ともに新規参入が容易と考えられているのだろう。
モバイル扇風機、セルカ棒(簡易ジンバル)、小物の家電製品、ハリウッドミラー(小型の化粧鏡にLEDが埋め込まれているもの)といった、ほぼ中国製品で占められているようなジャンルは、サクラレビューが多い。逆に、エアコン、洗濯機、冷蔵庫など、重くて大きいもの、製造するのも流通させるのも大変なものにはサクラレビューは少ない(例外として、なぜか掃除機はサクラレビューが多い)。
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とはいえ、ECサイトを見て、イヤホン・ヘッドホンを買わなければならないこともある。そんなときにサクラ商品をつかまないようにするにはどうすればいいのだろうか。慣れてくると、どの製品にサクラレビューが多いかなんとなく分かってくるようになるが、以下、簡単な見分け方をお伝えする。
まず、評価が極端に分かれる製品は疑うべきだろう。レビューが星5と星1しかない、といったケースだ。
サクラは大体無理にでも最高評価を付けることになるが、そのレビューを見て買った人からは、反発のように極端な低評価レビューが付きやすい。こうしたものは、少々危険がある。
レビューの内容も気を付けて読みたい。サクラレビューの中には「値段の割にはよくできている」などの理由で☆5つだったり、☆の数の割に必ずしも手放しで褒めてはないレビューが多かったり、☆5つのレビュー同士で内容が矛盾をしていたりすることもある。このような製品は無理によく書こうとして失敗した例なので手を出さないのが無難だ。
また最近では、AIを使って製品レビューがどの程度サクラレビューに汚染されているか見分ける「サクラチェッカー」なるサイトもある。このようなサイトを参考にして、カテゴリの中から「サクラ度」の低い(つまりユーザーレビューにサクラのいない)製品を買うようにするのもありだろう。
「サクラチェッカー」による「Bluetooth イヤホン」のサクラ度チェック。サクラ度90%以上の製品がゾロゾロ並ぶ Photo by S.Y.



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