さく・木研研 え・篠崎三郎 おはなしチャイルド 2月号
かくれんぼの好きな鬼の話です。こどもらと手まりをつく良寬さんが浮かんできます。
絵も仙厓さんのような、大津絵のような、のびのびとした仙境を感じさせます。
お話も絵も懐かしい世界です。
エッセイを書き上げ某新聞社へ。
あとは雑用やら、昼寝やら、夕方寝やら。あて、なんぼでも眠れるんですわ。
矢崎節夫編 『金子みすゞ童謡集』(ハルキ文庫)は奥付に小さな魚マークがあります。金子みすゞ著作保存会の協力を得たしるしです。
文庫版『金子みすゞ名詩集』(彩図社)にはこれがありません。みすゞは1930年に亡くなっていますから、法的には著作権は発生しません。
でも、JULA出版と、ハルキ文庫は著作権料を払っています。なぜでしょうか。それは、みすゞも、その子孫も、著作権料の恩恵を受けていないからです。
矢崎節夫さんと保存会は、そのご遺族が恩恵を受けなければ、ご遺族も、優れた仕事を後世に遺してくれた金子みすゞも幸せになれないと考えられたからです。
ヨーロッパのいくつかの国では、生前に不遇だった画家の作品(ゴッホやゴーギャンなど)が公に取引される場合は、その一定額を子孫が受け取れる制度があります。(私的取引には発生しません)。これも金子みすず著作保存会と同じ精神でしょう。
法と倫理と。私は精神の美しさを考えています。
尊敬いたします。心無い政治家たちに、矢崎さんの心の万分の一でもあれば。
あそこまで(30年間)金子みすゞの生涯を訪ねられた矢崎さんとしては、なんとかしてみすゞのご遺族にその恩恵をと思われたのでしょう。みすゞの不幸な生涯を思えばなおさらに。
みすゞの生涯への想いがあるかなしか、なのでしょう。矢崎さんは偉いです。新美南吉の仕事を顕彰し遺された巽聖歌さんも。
矢崎さんとH先生。そしてモンジャロウさん。縁は不思議ですね。
小悪人はばれないと思って悪さをしますが、みんなばれているんですよね。
やはり誠実が一番なのかなあ。