いよいよ令和の時代になりました。
前回の昭和から平成になったときと違い、世の中は慶祝ムードです。
やはり生前退位、というのは明るく見送ることができる良い時代の譲り方だと思います。
私たちも、陛下ありがとうございました、と感謝の言葉を声に出して伝えることができますしね。
かく言う馬場家でも4月30日は「平成ありがとう」の日として、ケーキを食べました。
関係ないのですが、さんご姫も新しいタイプの首飾りをつけております。
さて拙僧、昭和から平成に変わったときは永平寺東京別院で副典座(副料理長)をしていました。
大喪の令で宮中参内している永平寺関係者のために、お弁当を作って持って行ったのでしたが、
西麻布から皇居までの走行中、全くと言っていいほど人や車に会わなかった記憶があります。
あんな都内の光景は初めてでした。寂しい風景でしたね・・
亡くなっての代替わりは寂しいので、お寺の代替わりもこの例に見習って、生前退位というか、退董式をして隠居さんになるのもいいかもしれません。
拙寺の本寺、秋田倫勝寺さまは数年前に隠居なされて書道の道に邁進されていますし、
他にもボランティアや社会貢献のために、寺を後進に委ねて汗を流している方もいらっしゃいます。
へこたれてどうしようもなくなってからでは何もできないな、というのも実感としてあります。
とは言え、後住になるものが育っていないので話にもなりませんし、
力の限り十二分にやりつくした、と達観できるまでのことが出来ていないので、
そんなことを考える方がおかしいと言われそうですけどね。
新天皇陛下は拙僧より一つ年上なので、行ってみれば同世代。
この歳から国民統合の象徴として重責をになってお過ごしになられるかと思うと、ううむ、大変だなぁ・・としか申し上げられません。
どうか聖体長養されて、この元号が長く続きますように。
そうそう、雅子皇后さまが沿道の方たちに明るく手を振っていらっしゃったのがすごく印象的で、うれしく感じましたね。
元号が代わって世の中は慶祝ムードですが、お寺の日常はと言えば「日々是好日」でいつもと同じ毎日であります。
毎日が新しい一日。今日も一日、しっかり生きよう。
改元の1日も変わりなく朝のお勤めをし、葬儀の相談を受け、戒名をつけて準備をし・・・でありました。
2区へと続く坂道の枝垂れ梅、今年は早々と大きな実をつけております。
今日はここまで。